中古重機輸出業者の立地について

老舗の輸出業者のヤードはなぜ港に近いところにあるのだろうか、といつだったか雑談した事がありました。

思いつく理由は

1. 輸出に便利（あたりまえ）
2. 輸出業者が集積するので客を呼び込む効果がある（競合でもあるが、大きな視点で見るとメリットを共有している）
3. 近隣に民家がない（これについては工業団地などでもいいが、①②を鑑みると港の方がよい）

ところが今はそれが強みでなくなっているのではないか、と思います。

なぜなら

1. バイヤーはネットオークションで買うようになった（わざわざ来ない）
2. 土地が低いため線状降水帯のような大雨に弱い（水に浸かるのは機械にとって致命的）
3. 土地が高い（これまでもそうだが、費用対効果としては高くなった）

いまから中古車販売業を始めるとしたら、

ヤードは地方の回りに民家はないところに構え（初期投資が安い）、

主にオークションに出品してさばく（多少は直接貿易もするとして）。

少なくとも今現在の状況ならこのやり方が合理的かなと思うからです。

さらにいうとピークの頃の輸出量がないからです。

そうすると国内販売も模索する事になると思うのですが、

国内向けで販売をするなら港にヤードを持つ必要はあまりありません。

環境が変われば強みが弱みになり、その逆もある。

何が環境を変えるのか、ゲームチェンジャーはすぐそこに来ていないか、

そういう事を改めて思う機会になりました。

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