中京重機のオフィシャルブログです。
2017 11.04
カテゴリ: 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 アタッチメント、 解体
こんにちは。
重機・建機が活躍しているのは、土木工事や建設工事の現場だけではありません。
意外と使われているのが農作業です。
この記事では、ゴボウの収穫に利用されています。
写真を見ると、油圧ショベルに専用の長い爪のアタッチメントが取り付けられているようです。
もしかしたら、アーム自体が改造されているのかもしれません。
農作業に合わせて工夫された重機が他にももっとあると思います。
ぜひ、色々なタイプの農作業重機を見てみたいです。
さて今回は、油圧ショベル用アタッチメントに関して、
ぜひ覚えておいてほしい基礎知識についてお伝えします。
アタッチメントとは、新しい用途を付加したり機能を高めたりするために重機・建設機械に取り付けるパーツです。
重機ごとにさまざまなアタッチメントがありますが、もっとも多彩なアタッチメントのある重機が「油圧ショベル」です。
油圧ショベルはそれ自体が汎用性の高い重機であることから、あらゆる現場で活躍しています。
ただし、現場によって行う作業は異なります。
そのため、現場によって異なるニーズが生まれ、それに応えるようにアタッチメントが開発されました。
その中でも、多くの現場の声が反映されて多様化したアタッチメントが「バケット」です。
バケットには、「標準の掘削バケット」の他に、
・一度に広範囲を掘削できる「幅広バケット」
・側溝などを掘るのに便利な「狭幅バケット」
・法面を固めやすいようバケットの底が平らな「法面バケット」
・土砂をふるうことができる「スケルトンバケット」
など、現場の用途に合わせた様々なタイプがあります。
「油圧ショベル用アタッチメント」には、本当に色々な種類がありますが、どんな油圧ショベルでも利用できるわけではありません。
利用できるかどうかは「油圧配管の種類」によって決まります。
標準仕様の油圧ショベルでは、油圧シリンダーによってアームのリンクを動かし、バケットで掘削する動きを制御しています。
第1章で例に挙げたような「バケットタイプのアタッチメント」であれば、標準仕様の油圧ショベルにも取り付けることができます。
しかし、アタッチメントの中には掘削動作よりも複雑な動作をするものがあります。
その動作を制御するのがオプション油圧配管です。
油圧配管には以下の3つの種類があります。
〇ブレーカー(1系統)配管
ブレーカーのような、チゼル(杭)を一定方向に「押し出す」などといった1種類の動作に対応した配管です。
(2本の配管構造なので、共用配管仕様の油圧ショベルと見た目は区別が付きません。往復操作をテストして油圧が立つのを音や感覚で確認してみましょう。)
〇共用(往復)配管
2本の油圧配管により、油圧が往復できるようになっています。はさみを「開く」「閉じる」などといった2種類の動作に対応した配管です。
〇5本(全旋回)配管
共用配管にさらに2本の配管を加えたものです。はさみを「開く」「閉じる」に加えて「右回転」「左回転」などといった4種類の動作に対応した配管です。
このように、油圧配管の種類によって制御できるアタッチメントの動作が違います。
油圧配管の種類はアームの両脇にある油圧ホースで確認することができます。
例えば「5本(全旋回)配管」仕様の油圧ショベルであれば、制御用の配管4本と排油するためのドレン配管の合計5本の配管が作業装置アームのサイド側に取り付けてあります。
(ブレーカー配管と往復配管は、どちらも2本の配管構造なので、見た目では区別が付きません。往復操作をテストして油圧が立つのを音や感覚で確認してみましょう。)
アタッチメントは用途に応じて付け替えることで、1台の油圧ショベルが何役にもなるため、とても重宝されていますが、やはり付け替えには手間がかかります。
付け替え作業を簡単に説明すると、
1.すでに付いているアタッチメントのピンを抜いてアームからアタッチメントを取り外す。
2.新たに取り付けたいアタッチメントにアームの位置を合わせる。
3.新しいアタッチメントをピンで固定する。
という流れですが、装着時に位置をしっかりと合わせたり、ズレないようピンを固定したりする作業はなかなか大変です。
アタッチメントの種類や熟練度によって所要時間は変わりますが、おそらく15分~30分程度の時間は必要となるでしょう。
ある程度の期間、ひとつのアタッチメントを使い続ける場合はそれほど苦にならないと思いますが、
業務内容の都合で頻繁にアタッチメントを交換しなければいけない場合は大変です。
そんな交換の手間と時間を大幅に軽減できるアイテムが「クイックヒッチ」です。
クイックヒッチを利用すると、運転席から降りることなく脱着を行うことができます。
しかも、所要時間はほんの数分です。
アタッチメントの交換頻度が高い場合は、クイックヒッチを導入することで、作業効率を上げることができます。
ただし、解体現場で使用する「圧砕機」や「ブレーカー」タイプのアタッチメントなど、大きな負荷がかかる作業を行うアタッチメントに対してクイックヒッチは使用できません。
ご注意ください。
油圧ショベルやアタッチメントをお探しの方は、お気軽に中京重機にお問い合わせください。
多くの現場で活躍している油圧ショベルには、現場のニーズに合わせた多彩なアタッチメントがある。
本体油圧配管のタイプによって、制御できるアタッチメントの動作が違う。
クイックヒッチを利用することでアタッチメントの脱着の効率が大幅にアップ。ただし、負荷の大きなアタッチメントでは使用できない。
A.S.
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