カテゴリ: 労働災害
中京重機のオフィシャルブログです。
2023 11.02
カテゴリ: 労働災害
11月に入り朝晩は冷気を感じる季節になってまいりました。日没も早くなり、本日11月2日の名古屋の日の入りは16時58分。17時頃には、車もヘッドライトを点灯しないと走れないほどの暗さになります。ちなみに名古屋において、今年の一年を通して最も早い日の入りとなるのは12月の半ば頃で、その時刻は16時40分だそうです。
さて、前回の6月のブログでは熱中症による労働災害のことを書きましたが、今回は建機・重機に関わる労働災害について書きたいと思います。
まずは日本全体での労働災害による死傷者数はどれくらいか見てみます。
厚生労働省の発表している令和4年の数字によると、労働災害による死亡者数は774人。休業4日以上の死傷者数は132,355人となっております。
死亡者数について事故の型別上位は「墜落・転落 234人」「交通事故(道路) 129人」「はさまれ・巻き込まれ 115人」「激突され 59人」。
死傷者数について事故の型別上位は「転倒 35,295人」「動作の反動・無理な動作 20,879人」「墜落・転落 20,620人」「はさまれ・巻き込まれ 14,099人」。
非常に多くの方が労働災害に遭われています。
では、建機・重機を使うことの多い建設業においてはどのような数字(令和4年)となっているのでしょうか。
死亡者数 281人 (全体の36.3%)
事故の型別上位は「墜落・転落 116人」「はさまれ・巻き込まれ 28人」「激突され 27人」「崩壊・倒壊 27人」。
死傷者数 14,539人 (全体の10.9%)
事故の型別上位は「墜落・転落 4,594人」「転倒 1,734人」「はさまれ・巻き込まれ 1,706人」。
このように、労働災害全体に対して、建設業において発生する労働災害の占める割合は非常に高い数字となっています。
続いて、建設業の中での起因物別死亡災害発生状況を見ますと、建設機械を起因物とする労働災害は、建設業における死亡災害のうち13%を占めています(その他の代表的な起因物による割合は仮設物・建設物・構築物30%、環境等14%、動力運搬機10%などとなっています)。
もう一段掘り下げまして、建設機械を起因物とする事故の型別発生状況では「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」の二類型による事故が50%を超えます。
ここまで見てきた数字から、建機・重機による労働災害をなくすために「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」を防ぐ対策が効果的かと考えられます。
また、下の箇条書きのような災害防止のための基本の徹底が、建機・重機による労働災害全般を防止するための土台になるかと思います。
・建機・重機は有資格者が運転しているか。
・作業者相互による声掛けが出来ているか。
・誘導者を配置して一定の合図を定めて誘導者に合図を行わせているか。
・安全行動の励行、不安全行動の防止のための定期的な教育が行われているか。
・日常的な安全手順の確認・危険予知が出来ているか。
弊社、中京重機におきましても、油圧ショベルはもとより高速で回転する破砕装置を持つ移動式のジョークラッシャーや木材破砕機など、比較的に特殊な建機・重機を大変多く扱いますので、工場やヤードにおいての安全作業を全うするための基本動作の徹底、毎月の安全衛生点検からのリスク排除による改善活動など、全社をあげて事故防止に努めております。
日々の不断の努力によって、労働災害で悲しむ人がいなくなることを切に願います。
中京重機でも、比較的に特殊な建機・重機を大変多く扱いますので、全社をあげて事故防止に努めております。
加藤 一明
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