中京重機のオフィシャルブログです。
2025 11.05
こんにちは。
やっと秋 、ですね。永遠に続くかと思った夏が終わって一気に冷えてきました。
春先に、お話しを聞いたYさんのお話しの続きです。

入社してからの学びを振り返ると、「言葉で教わった」というより、先輩に付きながら同じペースで動くことで自然と仕事が身についた、というのが正直なところです。「急げ」と強く言われることはほとんどありませんでしたが、先輩の動きに遅れないように、足手まといにならないように――その意識で体が勝手に早く動くようになりました。先輩の雰囲気や現場のテンポが自分にも移り、その流れの中で作業スピードも上がっていきました。
4月の頭、入社当初の自分は、“まずは邪魔にならないこと” “怪我をしないこと”をことさらに大事にしていました。先輩の整備アシスタント≒手元として「この道具を取ってきて」「ここを支えて」などの指示に応えながら、道具の名前や使いどころ、作業の順番を一つずつ覚えていく毎日です。4月に入社して、夏季休暇前になっても基本は同じで、「先輩について動く」毎日でした。教わりながら、自分でできる範囲を少しずつ広げていき、任された部分は自分でやって、先輩に確認してもらう――そんなスタンスです。
先輩の補助として多かったのは、工具の受け渡しや、外しにくい部品をしっかり支えてボルトが緩むように補助する作業。他に重い部材の運搬等では、2人がかりで玉掛けを行うこともあります。これは一年たった春先の今でも変わらない、大事な役割です。
社会人になって最初の仕事の瞬間、入社後のマナーとか工具の名前等を教わった後、初めて研修と違うアクションをした時のことは覚えています。指導役の先輩が消耗品交換を手伝合わせてくれて、“一緒にやろう!”と声掛けしてもらったのは新鮮でした。今思えば“一緒にやるというよりはしっかりやり方を教わる時間だったのですが、その日の作業終了時に”これはできるようになろう“という切り上げ方になりました、ほっとしましたね。目先の課題がしっかりわかったのでその日から消耗品交換はキチンと身に付けることになります。
次の指導係の先輩は歳が近いのもあって”ここわかんないよね“って“こちらに寄り添ったスタイルなので安心して毎朝業務を始めることが出来ました。この先輩と一緒の整備は結構社外に出る仕事が多かったので、直接お客さんところで仕事をする。いわゆる客先での仕事のやり方というでしょうか? 言葉は変ですが、お客様先でのふるまい方を学べました。

お客さんへの機械状態の伝え方等も学べたと思います。
後は頻出案件、例えばエンジントラブルで始動しないというケース、原因のケーススタディ-燃料切れ、空気が混入して燃料が行行き渡らない、バッテリー異常や、電源は大丈夫でもセルが回らないといった現場で発生するパターンを教えてもらうことが最初の4か月間は大きかったです。「これを押さえておけば、八割方は大丈夫」どういった仕事でもある物だと思いますが、会社の外に行ってお客さんに育ててもらえたことは大きいですね、もっとお客さんと接したいなあって思うようになりました。やりがいもそうですが、やっぱり仕事ってお客さんありきだとおもうので…。ですが他のことはやっぱり先輩に教わったっていう感じがしています。
一番大変だった現場は、年が近い先輩二人と入ったお客様先の設備にあった破砕機のスクリーン交換作業でしょうか?ボルトが錆び付いていて回らず、頭を落としたり貫通させたりと、想定以上に手こずって、外しの作業が夜の7時頃まで及びました。外れてほしい部品が外れない――作業数も多く、地道な作業が続きましたが、終わったときの達成感にはすごい物がありました。お客さんに満足してもらう事が出来たってことが時間できました!振り返るとどうも“部品をしっかり外す”のがこの一年のテーマだったような気がしてます。
一年を通じて実感したのは、「同じ工具でも、外せる人はすぐ外す」という自分にとってとっても大きな事実です。自分がやると難しくて時間が掛かるのに、先輩たちがやると大掛かりな工具も無しにさっと外せる。特別な工具が必要というより、当て方・支え方・力の向き・順番といった“やり方のパターン”が多いほど、外せたという結果が早い。それがやっぱり技術なんですね。整備員・メカニックの人たちが職人って呼ばれる理由が分かってきた気がします。自分は時間がかかっても粘り強くやり切るタイプだとは思っているのですが、先輩の動きを見て、そうした小さなコツの積み重ねの凄みを感じました。
実は入社前は、「一年もやれば整備作業も一定レベルをこなすまではできるだろう」と思っていました。重機の整備という仕事も社会人として毎日仕事をしていれば、それなりの時間も当然使う事だし自然と見えてくることが多いはずだ、と。しかし、実際の重機の整備・修理現場は想像以上に奥が深く、分からないことは尽きない。分からなさの多くは、重機の性能や機械の仕組みの事よりもむしろ修理や整備の“基本動作のやり方”に関する部分でした。「一年やれば分かる」なんて、実際の現場では通用しないって今なら声を大にして言えます、そんなに浅い世界ではないよって。でもしっかり助けてもらえるので不安になることもないんです。
世間で新人がたじろぐことが多いと話題になる社会人としての立ち居振る舞いですが、学生時代の飲食店でのアルバイト経験もあってあまり戸惑いはありませんでした。そのあたりは中京重機の雰囲気もあって、割と気楽で学校の同級生よりも恵まれているなとは思いました。
一年で取得した資格と、好きになってきた作業があります。入社して一年間で、小型の重機(ミニショベル)とフォークリフトを運転できる資格を取得しました。2日間の講習で学科と実技を受け、重機に初めて乗ったときも、そんなに過度な緊張はなく落ち着いて操作できました。重機を操縦してみたい、手足のように動かしてみたい!と思う方は中京重機のような会社に入って講習会に行くチャンスを得るのも正直良いアイデアかと思います。
整備作業の中でもモノにしようと力を入れたのが溶接とガス切断です。アーク溶接(電気溶接)やガス切断で、鉄板を切って貼り付け、バケットの補修を行うような“つくる・直す”仕事に面白さを感じています。エンジンベルトの交換のような単純な部品交換整備よりも、素材に手を入れて削り出したりして形にしていく工作作業の方が性に合っているのかもしれません。・・入社前に自分にそんな面があるなんて思いもしなかったんですが。
先輩に付いて学ぶ姿勢は変えずに、自分一人でも段取りが組める領域を増やしていきたい。外す・支える・外れないときの打開策――そうした現場の“引き出し”をもっと増やし、作業の精度とスピードを両立させていきたいですね。そして溶接やガス切断など、練習してきた分野はさらに磨き、お客さんから見て「頼めば形にしてくれる人」になれるよう、日々の現場で経験を積んでいくことになります。簡単に言うと早く一人前になりたいってことです。
サービス部は先輩が5人いますが割と年が近い人が多いんです、重機の整備工場の世界では案外珍しいんじゃないでしょうか?特に周りを見て上手く行動できる先輩Aさんは 年が近いせいか仕事のやり方とか教え方も自分に合っているかなと…。実際は新人の私側に寄り添ってくださっているかと思いますが。
リーダー格の先輩Bさんは仕事としてやる時はきっちりやる。スケジュールや人材のこととかも整備以外の事も含めてです。質の為に必要だったら残業もしっかりやります、時間が来たからやめるということではなくて与えられたことはきっちりやりきるということでそれについて多少の時間のオーバー はしょうがないというかそういったプロフェッショナリズムがあります。自分はそこのレベルまで仕事が達してないのでそれを実感するのはまだ先かもしれませんが、終業する前にBさんとミーティングするときめ細かく確認やちゃんと道具の整頓が出来ているか等の始動も受けます。それは細かな部分細かな部分特にルーチン作業でもSさんがしっかりしているか確認したいところだろうと思います。今思えば、当時は仮に技術がなくてもできることはちゃんとやろうねっていうことだったと思います。

機械を扱う上での死角の確認など安全への意識がついたのも一年目でした。
そういったように整備の仕事にはいい意味で緊張感があるのですが、中京重機はオンとオフがしっかり分かれて週末はしっかりリラックスできる時間が確保できるのがいいところです。ひょっとするとそこが一番響いている人もいるかもしれませんね。 仕事は大切なのでそれを軸に生活をしっかりオンオフのメリハリつけてリズムを持って過ごしていきたいです。先程も話題に出ましたが同年代が多いので、のびのびと焦らずにやっていけそうだと思います。
さて、このお話しを聞けたのが10か月ほど前です、順調に成長していたYさんの中で、”もっとお客さんに触れたい!”という想いが膨らんでいきました。
…それで今は営業部で頑張っています!
中京重機はそのあたりの道も門をたたいてくれた方には用意したいなと思っています。
色々進路って変わることがあります。日ごとの仕事の中で違った魅力を見つけていく、そんなことも含めてのキャリアなのかもしれません。
ステージが変わっても楽しんでいきたいですね。

N.N.

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