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2019 07.26

「SRS650Cバラしてみた。」中京重機の環境リサイクル機械はいかにして整備商品化されるか!?

投稿者: 作田 明應

カテゴリ: 環境機械建設機械重機整備重機の整備整備士破砕機リサイクル機械リサイクル環境機械

こんにちは作田です。

先日、吉本興業の芸人さんや社長が記者会見するのをテレビで見る機会がありました。

期せずして突如問題に直面し、自分と会社を興廃させる判断に迫られ、一つ間違えるとえらい目に合う事を目の当たりにしました。

起きるかもしれないと感じた悪い予感は必ずおきますね・・危機管理の大切さを感じました。

さて、今回は中京重機の整備商品化について説明をしていきます。

 

第一スパン全景 (1)

ベース車両は破砕王「BIG BASS VB650DK」。相手に不足はない!

今回題材にするのは「SRS650C(本国名VB650DK)」ヨーロッパHAMMEL製の2軸破砕機です。海外製の機械ですが、日本ではオカダアイヨンが輸入代理店となり多くの国内産業廃棄物処理業者さんの現場に納入されています。

SRS650C カタログ (1) SRS650C カタログ (2)

2軸破砕機の特徴は低回転する2本の破砕軸で木材から廃プラまたは少々の金属が混じる混廃、畳や布団などなんでも砕いてしまう処理能力にあります。粗破砕をすることで2次破砕機の負担が減るなど大変重宝される機械ですが、やっぱり新車が高価なのもその特徴。あまり量産されていないので、中古を探すのもとても大変です。

さかのぼる事2年前・・
とある業者さんから連絡が入りました。「SRS650を買い取ってほしい」とのこと。でも現地に見に行くと、しばらく動いていない様子。エンジンはかかるけれど作業装置は全然動きません。2年も悩んだ結果買い取ったのですが、どうやって再販しようか見通しがつかないのが正直なところでした。

現場検品 (1)現場検品 (6)現場検品 (3)-1

でも、何はともあれ買ってきてしまったものは後戻りができません。もし、このあとに重大な見落としがあったとしても、それは弊社の責任です。

覚悟して商品化をしていきましょう!

 

全ての入庫機にプロの目で見極め![CJ受入35項目検査]を実施。

中京重機の在庫となった機械はずべて名古屋本社か日進ヤードに送られます。

今回のSRS650Cも例外ではなく日進ヤードに運ばれました。当社の場合、入庫した機械でまず行うのは状態を把握すること。そのために[CJ受入検査]を行っています。

[CJ受入検査]とは、自社で独自に設定した点検のことで、特定自主検査対象外である環境リサイクル機械なども状態が把握できるように各機種ごとに35から50種類の項目を設定しています。実際には弊社の営業技術検査員立ち合いの元、社内サービス員が作業を行い操作方法や機械構造の情報共有をしています。

CJ受入35項目点検 (1) CJ受入35項目点検 (2)

上記がSRS650Cの[CJ受入35項目検査]の結果です。よく見えませんか?

エンジン本体は汚れがひどいため洗浄してから再点検をすることにしました。エンジン
中古エンジンの性能判定を音や排気の目視・聴診だけに頼ることなく、コンプレッション圧とブローバイ濃度測定もしているのですが、このカミンズ製QSLエンジン、弊社の機材では数値測定できないことが分かりました。そこでマルマテクニカさんに依頼して検査してもらったところ、3番インジェクターに機能の低下がみられました。
コモンレールタイプなど最近のエンジンはメーカーが保有する専用の診断機がないと何も整備ができませんよね、今後の取り組みの課題です。

ラジコン (2)操作スイッチ類の動作不良は"あるある"ですよね。配線と部品の両方を疑ってみましょう・・
建機のラジコン類はなぜか国産機も「HETRONIC」製が多いですよね、部品が"バカ高い"です。いやな予感しかしません。

肝心な破砕機の部分ですが、破砕刃,シャフトの破損状態と摩耗、噛合わせクリアランス、ベアリングがたつき、異音。いずれも"E判定"・・大規模な改修が必要です。
組み合わされるコンベアのインナーローラーも絶対1個や2個は"いっちゃっ現場検品 (2)て"るはずです・・3個 逝ってました。
コンベアベルトの状態は幸いにも大きな問題はなさそうです。

一番心配なのは、破砕カッターモーター不動・ホッパー開閉シリンダー不動・磁選機確度調整シリンダー不動・磁選機不動(てかバラバラ)このあたりですね・・「ほんとに磁選機付くのか??」

そのほか年式相応と思われる損傷や摩耗が全体的に見られます。この辺りはコスト面と相談して必要に応じ加修内容を決めていく必要がありますね。

 

価値の再生を【A、B、C】3つのコース選択でアプローチ。

さあ、機械状態の把握が完了しました。ここからは「どうやって販売していくのか?」です。
当社の場合、機械を買取してくる担当者が再販までの計画を想定するのがルール。再販計画は3つのコースに分けて想定します。

1.【A】コース:現状有姿販売(不具合箇所を抽出し提示して販売。)
2.【B】コース:部分整備販売(不具合箇所を抽出し部分的に修理して販売。)
3.【C】コース:商品化整備販売(不具合箇所を抽出し総合的に整備して販売。)

このほか全塗装や保証(CJあんしんパック)などの必要性を加味して再販を模索します。

このSRS650Cはどうなんですか? "I川"主任?・・どうやら【C】コースで塗装なしが「一番お客様が喜ぶんじゃないか!」って?ではそうしましょう。以下が具体的な整備内容です。

◆消耗品基本4項目交換
①.エンジンオイル交換 ②.エンジンオイルエレメント交換 ③.エアーエレメント交換 ④.燃料エレメント交換
◆破砕室オーバーホール
⑤.破砕刃肉盛溶接補修 ⑥.固定歯溶接補修破砕 ⑦.破砕ローターシャフトベアリング交換 ⑧.破砕ローターシャフト減速機ギヤオイル交換
◆本体機械整備
⑨.コンベアローラー交換 ⑩.両サイドカバー脱着修正 ⑪.磁選機取付 ⑫.油漏れ各部修理 ⑬.油圧不動各部修理 ⑭.グリスライン補修
◆電気系統修理
⑮.作業切替スイッチ交換 ⑯.ラジコン走行スイッチ修理 ⑰.エンジンスターターリレー配線修理
※整備完了報告書添付の事。

このように綿密に整備計画をたてても着手したら追加整備の嵐ってことはザラです。何もない事を祈って作業を開始しましょう。今回の主任整備担当は"Y田"工場長、宜しくお願い致します。

先ず、破砕ローターシャフトに着手します。ハンメル製2軸破砕機の破砕刃は複雑な構造をしています。その分シャフト自体は保護され摩耗も少ないのですが、様々な角度から溶接補修しなければならず作業は大変です。オカダアイヨンさんから拝借した作業用キャリアに載せたりホイストクレーンで吊ったりして作業を進めていきます。

破砕軸補修 (2)破砕軸補修 (3)

正直言って破砕刃を補修するのにわざわざ純正部品を輸入して使う必要性をあまり感じません(アフターパーツも多く販売されていますし)が、粗破砕刃はちょっと難しいです。ボルトオンピースカッターでもなくモノカッターでもない溶接取付刃。並外れた硬度と靭性と溶接性を兼ね備えた素材でないといけません。そんな鋼材あるんですか?
やっぱり「スウェーデンスティールHrdox(ハルドックス)」ですか・・「Hardox 400(370-430HB)」が図面指定されているようです。凄いですね溶接しても強度が落ちない!夢のような素材です。

SRS650Cツース刃破砕軸補修 (1)

さて、ほかの整備も同時に進めていきます。

エンジン回りは洗浄して以下の部品を交換しました。
・エンジンオイル/エレメント ・エアーエレメント ・燃料エレメント ・ヘッドカバーガスケット ・燃料リターンメッシュホース ・ターボ排気ガスケット ・3番インジェクター(マルマテクニカさん) ・マフラーパイプ補修

電気系統の修理については
外注に出していたラジコン修理が思いのほか安く仕上がってきました。本体作業切替スイッチを新品交換し、さらにエンジンスターターリレー配線を修理。テスターをあてて電気系統の不良部を洗い出して補修しました。

まだまだつぶしていけるマイナー修理がありますどんどんやっていきます。
・コンベアインナーローラーは3個を交換 ・両側サイドカバーは脱着して開閉具合を調整しました(おまけで防音スポンジも交換)。 ・グリスライン補修して給脂回復

IMG_5329サイドパネル裏側破砕軸補修 (4)

さて、ここに来て事件が発生しました。でも良い事件です。

「この機械売れてしまいました!!」

ありがとうございます。でも、寸分のブレもなく価値の再生に没頭していきます。
さらに良い事が続きます。あんなに心配してた磁選機が完全に復活しました!どうやら電気系統の制御不良が原因だったようです。他のシリンダーやモーター類も動くようになりました。

残すは破砕機組み上げと周辺機器の調整です。
負担のかかる破砕モーター~ギヤボックスのライン。バラして見ると内部破損や改造修理の痕跡など発覚することとかありますが、今回は大丈夫でした。ギヤオイルを交換して組み上げていきます。また、回転時異音はリヤ側ベアリングのがたつきが原因でしたので2個を交換します。やはり振れの大きいモーターの反対側は傷みが早いんですね。

塗装ブース (2)IMG_5330破砕軸完成 (2)

早いもので着手して2ヶ月が経過しました。大変な作業です。お客様のオーダーの全塗装も完了し、いよいよ完成間近となりました。でもここからが肝心です。

弊社の完成検査は、作業が完了したらまずサービス部は「整備完了報告書」を発行します。それを待って営業技術課は「営業検品」を行い、さらに実際の破砕稼働を想定した「負荷試験」運転をして動画に納めます。ここで問題が無ければ完成となります。

さらに出荷前には「納入前点検」を実施してから最終的にお客様にお引き渡しすることとなります。

これまでにあった数々の納入直後の機械トラブルを教訓に、お客様に迷惑をおかけしないようにフィードバックを行い続けています。

容赦なくご指摘ください。

 

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まとめ

・環境リサイクル機械の買取は中京重機が得意。

・機械状態を見極め!「CJ受入検査」を全機に実施。

・商品化は3種類の特徴でお客様にご提案。
【A】現状販売機
【B】部分整備機
【C】商品化整備機

・完成後は[整備完了報告書~営業検品~負荷試験~納入前点検]を実施してお客様にお引き渡し。

 

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