マルチャー納品して来ました。

この度日頃よりお世話になっている地元のお客様に新車のマルチャーを納品して来ました。
以前弊社でもFAE(イタリア)のマルチャー(DML/HY100VT)は取り扱いしましたが、今回
は徳光建機さん取り扱いのNB MACHINERY(スペイン)のKXP-120Fを導入いたしました。
マルチャーも国産品から海外製まで入手可能となり、導入を考えているお客様もどれを選
べばよいのか悩むところかと思います。そこで今回は導入したNB製の KXP-120Fに関し
て感じた事書いてみます。検討されている方は参考にしてみて下さい。

1. 破砕ビットの個数が少ない
・1台に21個ついている。他社メーカーは30個前後付いている。
　耐摩耗性に優れており異物や石が当たらない限り、中々減らない。
　そのため、ランニングコストは抑えられる。
　ビットの種類は1種類のみ

2. 飛散防止と粒度調整のサイドハッチが手動でボルト固定
・他社メーカーはオプションで油圧式を採用しています。
　CAB内に取付したスイッチで作業中にハッチの開閉が可能です。
　もちろん上記スイッチを取付する必要があります。ショベルのバッテリー
　から電気を取り電磁ソレノイドでシリンダー作動させます。
　手動でボルト止めの場合には、作業中の開閉は不可能です。
　現場の状況に合わせてハッチの開閉具合を調整する必要があり、面倒と
　感じられる方もいらっしゃるでしょう。但し、バルブやハッチ開閉のシ
　リンダー装置は付いてないので、故障の心配は要りません。

3. その他
・飛び石防止のチェーンカバーが付いていない。
　使用の際、地面に近くなるとどうしても小石を巻き込んでしまいます。
　その際、真横方面への飛び石が結構出ます。安全面を考えると現場に
　よっては、改造などの対策が必要になるかもしれません。

簡単ながら、納品しての所感は上記の通りです。
かなりシンプルな設計で余分な装備は付いていない印象です。
その分、他車メーカーと比較して安価で買えるような気がします。
この点は高額なマルチャーにおいて、非常に嬉しい部分ではないでしょうか。
肝心な製品性能はこれからの使用状況を見聞きして比較していきたいと思います。
又、このメーカーはラインナップも非常にシンプルである事が分かりやすく、
商品を選ぶのにあまり困りません。他社メーカではショベル0.2m3~0.45m3
の兼用マルチャーなどもあり、どれを選ぶのが良いのか困る事が個人的には
ありました。弊社より近場のお客様でデモをやってみたい等希望ありましたら、
お気軽にお問合せ下さい。