カテゴリ: 中古建設機械、 自走式クラッシャー、 オリジナル重機・建機、 ガラパゴス
中京重機のオフィシャルブログです。
2017 12.17
カテゴリ: 中古建設機械、 自走式クラッシャー、 オリジナル重機・建機、 ガラパゴス
こんにちは。
クリスマスが近づいてきて、お子様へのプレゼントにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方は、タカラトミーの「トミカ」はいかがでしょうか?
リアルな造形と多彩なラインナップでおなじみのトミカですが、一般的な重機だけでなく、かなりマニアックな重機もあるんですよ。
トミカには、このような重機がラインナップされています。
No.22 メルセデスベンツ ウニモグ 除雪仕様車
No.47 日本除雪機製作所 ロータリ除雪車 HTR265
No.63 前田製作所 かにクレーン
No.65 日立建機 双腕作業機 アスタコ
No.120 油圧式ショベル グラップル仕様
No.130 コベルコ建機 超大型ビル解体専用機 SK3500D
子どもよりも、大人の方がワクワクしてしまいますね!一度ご検討してみてください。
さて今回は、自走式ジョークラッシャーの摩耗しやすい箇所についてお伝えします。
自走式ジョークラッシャーは、大きな力で石質をすり潰すため、自身への攻撃性も高いという特徴があります。
だからこそ、摩耗しやすい部分をしっかりと把握しておくことで、致命的な損傷を起こす前の修理ができるようになります。
既にご存じの内容もあると思いますが、この記事を元に、改めて自走式ジョークラッシャーの摩耗しやすい点を再確認してみてください。
まず「最も摩耗しやすい部分」として挙げるのは『動歯』と『固定歯』です。
石質をすり潰すための部品なので、当然だと思われるかもしれません。
硬い石質もすり潰せるよう、動歯と固定歯はマンガンを多く含んだマンガン鋼を素材にしています。
このマンガン鋼は戦車の装甲にも利用されるほど耐衝撃値、耐摩耗値の高い素材です。
それでも、石質をすり潰していくうちに段々と摩耗してしまいます。
また、破砕室を側面を囲っている『チークプレート』は耐摩耗鋼で作られているものの、すり潰される石質を支えているために負荷がかかりやすく、摩耗しやすい部分です。
その他、石質を破砕する最前線である破砕室廻りも、当然摩耗しやすい部分です。
破砕室の摩耗が進んでしまうと、望んだ精度で石質をすり潰すことができなくなり、作業効率が低下してしまいます。
摩耗を日々チェックして、必要に応じて歯の上下を入れ替える、新しい部品に交換する、などの対応をしましょう。
次に注目するのは、石質を投入するホッパーから破砕室までの動線です。
石質破砕材が通る部分は摩耗しやすい部分です。
そのうち、特に気に掛けたい部分は次の3か所です。
<1>投入ホッパー
ホッパーは摩耗もしますが、へこみや歪みも多く見られる部分です。
油圧ショベルで石質を投入しますので、どうしてもホッパーはその衝撃を受けてしまいます。
ところが、それほど耐衝撃値の高い素材を使っているわけではありません。
せいぜい構造用鋼か高張力鋼板ぐらいでしょう・・・。
そのため、補強して損傷を防いだり、摩耗やへこみ・歪みが大きい場合には修理したりすることが必要になります。
耐摩耗鋼のスウェーデン鋼など使うといいのでしょうが、結構高価です。
<2>グリズリー
グリズリーは、振動によって石質破砕材を一定量流しながら、小さいものを排除する役目を持っています。
振動により石質がグリズリー上を移動するため、どうしても摩耗してしまいます。
さらに摩耗がひどくなると、グリズリーの歯が折れてしまったり、隙間が大きくなってしまったりする場合もあります。
<3>プロテクター
グリズリーの上を川のように流れてきた石質は、破砕室に滝のように流れ落ちます。
その石質を破砕室内にしっかりと誘導するために取り付けられているのがプロテクターです。
落ちてきた石質がどんどん当たるため、プロテクターも非常に摩耗しやすい部品です。
しかも、耐摩耗値がそれほど高い素材ではないので、想像以上に摩耗していることがあります。
特に、プロテクターの両サイドは摩耗しやすいので注意が必要です。
プロテクターの裏側(奥)には、動歯を支持して動かすためのベアリング(ベアリングカバー)があります。
摩耗したプロテクターを使っていると、その隙間から細かな石質が裏側に入り込んでしまい、ベアリングカバーにまでダメージを与えてしまうことがあります。
プロテクターは、破砕処理には直接関係ないと思われるかもしれませんが、非常に摩耗しやすい上に、ジョークラッシャーを動かすための大切な機構を保護する役割もあります。
摩耗に気付いたら、放置することなく早めに交換してください。
プロテクターの摩耗が進むと、裏側(奥)のベアリングカバーにまで影響が出る可能性があることをお伝えしましたが、こうしたあまり目に触れない部分の摩耗には特に注意が必要です。
動歯やチークプレートなど、目に見える部分は目視で摩耗の状態をチェックしやすく、摩耗したとしても、部品の交換や修繕は比較的簡単に行うことができます。
しかし、目に見えない裏側の摩耗が進んでしまい、修理が必要になった場合は、分解して修理をしなければいけなくなるため、修理費用が高額になることもあります。
その中でも、特に注意いただきたい部分は次の3か所です。
<1>ベアリング・ベアリングカバー
先に説明した通り、摩耗したプロテクターの隙間から小さな石質が入り込むことで、ベアリングカバーが摩耗し、ベアリングにまで影響が出てしまうことがあります。
ベアリングが摩耗してしまうと、スムーズな動きができなくなってしまうので、即、作業停止です。
<2>固定リンク
動歯の裏側には、動歯を一定運動させるための構造体(機構)があります。
動歯は偏心プーリーによって押し出したり引いたりしていますが、その動歯と偏心プーリーを繋いでいるのが固定リンクです。
この固定リンクの摩耗については、あまり意識していない方も多くいらっしゃいます。
リンクは関節のような形状をしており、長年使っているとどうしても摩耗してきます。
強い力を動歯に伝えているため、リンクが摩耗して動きが悪くなると、作業効率が低下します。
そして、最悪の場合は、動歯を動かせなくなってしまいます。
ジョークラッシャーを動かしたとき、普段と違う「カンカン」というような音がするようになったら、リンクなど裏側にある機構に不具合が生じている可能性がありますので、早い段階での修理をお勧めします。
<3>ロックシリンダーの固定ブロック、ロックピン
ロックシリンダー方式の破砕機の場合、ロックシリンダーの根元部分にある固定ブロックやロックピンの摩耗にも注意が必要です。
摩耗してガタが出てくると、ロックシリンダーが正しく機能しなくなる可能性があります。
ロックシリンダーは、破砕サイズ調整や安全装置など複数の機能を持っています。そのため、ロックシリンダーの不具合はジョークラッシャーの動作に大きな影響を与える可能性があります。
今回は、自走式ジョークラッシャーの摩耗しやすい部分について説明しました。自走式ジョークラッシャーは「摩耗の塊」といってよいほど、あらゆる部分が摩耗する可能性があります。
だからこそ、どこが摩耗しやすいのかをよく理解することで、摩耗がひどくなる前に部品交換や補修、修理を行えるようになります。
そのことによって、ジョークラッシャーの作業効率を高く維持したり、重大な損傷を防いだりすることに繋がります。
自走式ジョークラッシャーをお探しの方は、中京重機にお気軽にお問い合わせください。
破砕の最前線である破砕室を構成する「動歯」「固定歯」「チークプレート」の摩耗は破砕効率に影響がある。
投入ホッパーから破砕室までの石質が流れる動線も摩耗しやすい。特にプロテクターの摩耗には要注意。
普段は目に見えないベアリングやリンクまわりの摩耗は修理費用が高額になる可能性がある。
A.S.
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