カテゴリ: 交通安全
中京重機のオフィシャルブログです。
2024 12.27
カテゴリ: 交通安全
2024年も残すところあと5日ばかりとなりました。
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来年も皆さまにご満足いただける情報の提供を目指し、社員一同よりいっそう努力してまいります。
なにとぞよろしくお願いいたします。
さて、私は毎年この時期、12月に安全運転管理者等に対する講習を受講しています。
安全運転管理者とは、道路交通法に基づき、一定以上の台数の自家用自動車(白ナンバー)を保有する事業所において、運行計画や運転日誌の作成、安全運転の指導を行う者でございまして、年に一度、6時間の法定講習を受講する義務があります。
今年は講習の中のひとつに、「ライトを正しく使用する」というテーマでの講義がありました。今日はこの講習で学んだ交通死亡事故防止への取組みについて紹介します
この5年間における全国の交通死亡事故の発生件数を時間帯別にみたとき、日没時刻と重なる17時台から19時台に多くの交通死亡事故が発生しているとのことでした。
なかでも日没時刻が早くなる冬の時季は、この日没前後の時間帯に起こる交通死亡事故が増大しています。
≪日没前後の時間帯に発生する交通死亡事故の特徴≫
① 「自動車 対 歩行者」による交通死亡事故の時間帯別の発生件数は、日没前後が昼間に比べて約3倍も多い
② 事故類型別では、横断中が約90%を占めている
③ 横断場所の内訳をみると、横断歩道以外での発生が約70%を占めている
④ 横断歩道以外での横断における歩行者の約70%に法令違反がみられる
☆ 日没前後の時間帯には交通死亡事故が多発する傾向がみられ、特に日没の早くなる冬場に多く発生し、横断歩道以外を横断中の歩行者と自動車が衝突する事故が非常に多い。
日没前後の時間帯における事故の最大の要因は、視認性が悪化することです。
日没前後は徐々に暗くなっていきますので、視認性が段々と悪化していることの認識が遅れます。その結果、ドライバーは歩行者や自転車を見落としたりして回避行動が遅れ、十分に減速ができない状態で歩行者や自転車に衝突して重大な事故を起こしてしまいます。
また、歩行者は「ドライバーからは自分が見えている」と思い込んで、安易に横断歩道ではない場所を横断して事故に遭っているケースも少なくないようです。
≪日没前後の時間帯に発生する交通死亡事故の対策≫
① 早めにライトを点灯する
② 暗い道で対向車や先行車がいない場合は、ハイビームを活用する
☆ ドライバーはライト点灯により視認性を確保し、早めに危険を察知することが大切です。
また、歩行者は、夜間外出する際には明るい服装を心がけ、反射材を活用することが事故防止に有効です。
≪早めのライト点灯≫
ライトの点灯率に関して、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の調べによりますと、日の入り30分前の点灯率は0.9%、日の入り時の点灯率は22.8%、日の入り10分後の点灯率は72.7%となっています。
この数字は、日の入り前には周囲が薄暗くなっているということに気付かず、かなり視認性の落ちてくる日の入り前後にも、「まだ十分に見える」という判断でライトを点灯していないドライバーが少なくないということを表しています。
☆「早めのライト点灯」で視認性を高めることが交通事故防止に繋がると考えられます。
( ※ 道路交通法では、「日没から日の出までの夜間」ライトを点けるとされています)
≪ハイビームの活用≫
車のライトはロービームとハイビームが切り替えられるようになっています。ロービームの正式名称は「すれ違い用前照灯」、ハイビームの正式名称は「走行用前照灯」です。
警察庁は、夜間、ロービームでの自動車直進中における「自動車 対 歩行者」の死亡事故の半数以上が、ハイビームであれば回避できた可能性があると分析しています。
① ロービームは前方40m、ハイビームは前方100m先を照らすことができる
② 暗い道ではハイビーム走行を基本とし、対向車や先行車が存在する場合はロービームに切り替える
☆ 夜間は、ライトをハイビームにすることで遠くにいる歩行者をいち早く発見することができるため、危険を回避する運転操作を行いやすくなります。ただし、対向車や先行車には十分に配慮してハイビームを活用しましょう。
2020年4月に保安基準が改正され、以降の新型車には「オートライト機能」の搭載が義務づけられました。今後、ライトの点灯遅れや無灯火走行は徐々に減少していくことでしょう。
しかし、まだまだオートライト機能の付いていない車に乗る機会のほうが多いかと思います。ライトの点灯タイミングについては、その判断を自分の感覚に頼らず、日没時間の1時間~30分前にライトを点灯すると決めておくなどして日没時間帯の視認性を確保し、事故を防止していきましょう。
2025年が皆さまにとってよい年となりますように。
死亡事故防止への取組みについて紹介しました。日没時間帯の視認性を確保し、ライトを使用して事故を防止していきましょう。
加藤 一明
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