中京重機のオフィシャルブログです。
2017 07.25
カテゴリ: 重機、 建機、 環境機械、 建設機械、 買取り、 木材破砕機、 中古
梅雨が明けて暑い日が続きますね。熱中症対策はお済でしょうか?
弊社では事務所に塩飴を完備、工場には冷蔵庫を設置してアクエリアスを常備し、熱中症対策を実行しています。
弊社はこんな熱い日でも全国どこへでも買い取り査定へお邪魔しますよ。
さて、今回は人気機種である諸岡MC-2000について、査定実績から徹底的に解剖していきたいと思います。
実は私、ご存知の方も多いかと思いますが、これまでに全国を飛び回っていろんな機械を見てきました!弊社は環境機械に特化している方です、特に木材破砕機として諸岡製のMC-2000の買取査定はよく行います。 今回は検品のポイントについて説明します。
①【仕様】
弊社では査定・検品に行った際に一番重視するのが「仕様」です。諸岡MCシリーズの場合ですと、「スパイラル仕様」、「角歯仕様」、「切削刃使用」と、ありますね。破砕歯の羅列、形状が違い、破砕対象物も変わってきますのでここら辺重要です。👈破砕機見ればすぐわかりますけどね・・・(笑) また「初期型」か「現行型」か、でもだいぶん変わります!
例えば「切削刃仕様」のタイプだと必然的に研磨機が必要になり、新品でも100万円~300万円程のものです。「切削仕様」で研磨機がなかった場合は査定金額が極端に下がります。
②【標準装備・オプション】
大きく分けて4つあります。(減額対象金額はあくまで目安であり実際の状況で変わります。)
1.「磁選機」・・・釘や鉄を選別するプーリー型磁石 有無の減額対象目安(30万円~85万円)
2.「ロングベルコン」・・・通常ベルコンより2m程長い 有無の減額対象目安(50万円~100万円)
3.「外付けオイルクーラー」・・・オーバーヒート防止 有無の減額対象目安(20万円~50万円)←現行機は標準
4.「自動反転装置」・・・破砕機に負荷がかかった際ホッパーが逆転する 有無の減額対象目安(10万円~25万円)
査定減額する場合は、そのオプションがついている事による価値もしくは取り付けた場合の部品代・工賃等で考えます。(弊社で整備して取り付ける場合はもっとかかる事もあります。)もちろん機械状態にもよります。
MC-2000のオプションでこれだけの幅になります。
③【書類】
もう一つMC-2000で重要となるのは「仕様書」です!計算上MC-2000は処理能力5t未満で申請が取れる機械になりえますが、この「仕様書」がこれを証明できる書類となるわけです。これはメーカーである諸岡が新車販売時にユーザーへ渡る物で、なくしてしまったら基本的に再発行はできない大切な物です。もし中古機で購入して「仕様書」がないと、産業廃棄物処理の許可申請ができなくなります。仕事で使うことができるか、自家処理で使うしかないかは製品として大きな違いです。 弊社ではこの「仕様書」の有無で査定時の買取金額の増減をしますが、基本的に弊社が買い取り査定を行う時は必須条件としてます。無い場合は約30~50万円減額する場合があります。
上記の【1】とは別で今度は機械状態についてですが、実際MC-2000はあまり丈夫な機械ではないのですが、そのかわり部品代が他のコマツ、日立等に比べると安いのです。弊社でもある程度の不具合は想定してるのですが、例外はあります。
①【極端な改造】本体フレーム、土台に関連する改造は修正が難しく、価値が下がります。例えばあまりないと思いますが自走式を定置式へ改造やホッパーを数センチ切り低くするとか、土台を切り抜き工具置きにしてしまうとかなどなど。こういった改造は標準状態への修正が難しく、あまり評価できません。弊社がプラスだなと思える改造があれば話は別ですが(笑)。
②【事故車】
どんな機械でも事故機械は嫌なものですね。建設機械では転倒車や水没車なんかはたくさんありますが、中でも木材破砕機は燃える事があります。(火事) 燃え方によりますが、エンジンの配線部分が炎上したり、ゴム類(足廻り、ベルコン)が燃えたりします。さすがに弊社では燃えた機械は査定できません。できたとしても部品どり価格かと・・・。
③【破砕室】
破砕機の駆動装置(油圧モーター、カップリング)の状態。どうしても使用時間が経過していくとガタつきが出てきますが、メンテナンス状態が悪いとモーターカップリングの交換が必要となります。100万円以上の減額となる場合のベアリングやカップリングの状態は遊びがありますがその遊びの延長のガタはいいのですがモーターの軸スプラインが著しく摩耗してまうと修正がきかないので弊社が現車確認へ行く際は、必ず確認させいただいてます。
最後に、弊社の買い取り実績を一部ご紹介します。
同じ年式でアワメーターは約3000HR前後のMC-2000が過去にありましたが、
1台目は:特別装備はノーオプション、で仕様書などの書類なしと
2台目は:フルオプションで書類ありの
2台の比較で150万円程差があった実績がありました。
初期型と現行型を査定する時の弊社査定基準が約100万円~150万円違うのを勘案すると、ローアワーの高年式で高額なのは当然ですよね。
中古重機・建設機械って相場の変動が激しい今の時代ですが、MC-2000は比較的相場の変動はない方なのかと思います。
MC-2000は仕様、状態、装飾にて査定金額が大幅に変わる。
しっかりしたメンテナンスと付属品、書類の保管で不要後の高額買取金額になる可能性がある。
独自の改造とは避け、火事に気を付ける。(チップの清掃)
同じMC-2000でも査定金額100万円~200万円変動がある場合がある。
H.I.
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