カテゴリ: 中古建機、 中古建設機械、 環境機械、 建設機械、 買取り、 重機整備、 重機の整備、 破砕機、 リサイクル機械
中京重機のオフィシャルブログです。
2019 12.11
カテゴリ: 中古建機、 中古建設機械、 環境機械、 建設機械、 買取り、 重機整備、 重機の整備、 破砕機、 リサイクル機械
こんにちは。
出張で関東に出向きました。環境機械の査定ですとどうしても石切場とか林業の現場など町を離れた場所が多いのですが、今回は帝都・東京です。
近年目にする度に景色が変わる渋谷ですが、渋谷駅の隣で再開発が行われています。解体仕様のショベルを含めた油圧ショベル達が稼働していました。わが社もお手伝いがしたい!!そんな思いで駅のホームから眺めていました。
中古重機の買取・査定と聞くと大抵の皆さんはどういった重機が高い評価を受けるのかとお考えになるでしょう。今回は買取査定の際にどのような点が重視されるのかを説明します。
高額査定になる重機の条件を並べてみました。
ローアワー(稼働時間)である
高年式である
現行モデルである
機械状態(コンディション)が良い
海外需要が高い
稼働現場の状況(使われ方)
譲渡証(建機工)検査票(特自検)が揃っている
人気の装備が付いている(配管・クレーン)
一部の環境機械のようにニッチな層に高いニーズがある
いかがでしょう? アワメーターが低い、年式が新しい、現行モデルであること等は一般の方にもなじみが深い中古自動車の下取りと同じです。また、ホイールローダーやローラー、アスファルトフィニッシャーのような、公道を走る重機はナンバーの有無や名義変更の必要の有無も査定の対象になります。
また、企業が税金対策で購入したと思われる高額な機械が、建屋の下で保管されていて全然使われていなかったなどという新古車の場合は当然査定価格も高いものとなりますが、大多数の重機が「アワメーターが低くても外部パネルが錆びてボロボロ」とか「年式が新しくてもアワメーターが10,000時間超え」などの複合的な査定要素を持っており、そういった様々な要素が絡み合って査定価格が決まります。
コンディションの良し悪しについては、整備がきちんとされていたか(含む年次点検)、稼働していた現場が重機をあまり消耗させないような現場であったか、保管の仕方が適切だったかなどという点が重要な判断材料となります。コンディションが良好な重機は、中古重機取扱業者からすると売り出すために必要な整備のコストを小さくできるため高額査定となる可能性が高くなります。
例えば、長期間稼働しない重機などはその価値を下げないために、一か月に一回はエンジンをかけて各部分のオイルを循環させておくなどコンディション維持に努めておくとよいでしょう。また稼働しない間は各メーカーが推奨する保管姿勢を取らせておくことも重機の品質を下げないうえで有効です。重機の多くは使わずに放置すると、動作不良、錆び、バッテリー上がりが起こりやすく、また油圧系の部品からの油漏れの恐れもあります。コンディション維持のため適度に動かしてあげてください。あるいはそういった各種のリスクを回避するために、使わなくなった重機は早めに売却してしまうのも一手でしょう。
特に環境機械については、稼働現場の状況・使用の仕方が重機の質に及ぼす影響が非常に大きくなります。どのようなものを破砕・選別していたかによって各部分の摩耗・破損の度合いが変わってきます。当然、整備コストが他の重機よりも掛かる環境機械にとって、前オーナーの使用状況は中古の再販を考えるうえで非常に大きな要素となります。
譲渡証、サービス履歴、年次点検票・仕様書・処理能力計算書(環境機械の場合)などの書類の有無も査定対象になります。
大型の重機や特殊仕様の重機、環境・リサイクル機械は新車の値段が高くなります。
中古重機を入手する建築業、林業・解体業・産業廃棄物処理業のようなユーザーは、コスト管理の観点から中古重機を選択することもあるでしょう。その観点からすると、小型で汎用的な重機で用を済ませてしまえばという考えもあるかと思いますが、実情は異なります。
建機・重機は乗用車とは異なり、建機毎に遂行しなくてはいけない現場があります。現場(仕事)を効率よくこなせないと、定められた時期までに求められる水準で竣工・完工できないからです。例えば広いエリアでの開発現場では、小型のホイールローダー等では納期が間に合わないので、大型の重機が必要になりますし、行政を満足させる基準で土を改良するには、汚染土壌処理の際に汚染土に中和剤を加えて油圧ショベルで混合するよりも土質改良機を使用した方が均一で混ぜることができます。また、現場によっては、日立やコマツ製等の環境機械しか備えていない工法が入札条件に指定されることもあります。
そのため、建築業、林業・解体業・産業廃棄物処理業者は現場に対応した特殊な重機を保有する必要があります。こういったニッチで特殊な機械になるほど生産台数が少なくなりますが、必要なユーザー間でのニーズは高いのです。生産台数は少ないと、注文してから重機が届くまでにかなり時間がたってしまい、場合によっては納期待ちが年単位になることもあります。
汎用的な重機・建機をレンタルで賄う場合、レンタル会社に重機の在庫があればすぐに借りられますが、自走式スクリーンやクラッシャー・木質破砕機のような環境機械や解体ハイリフト等の特殊仕様油圧ショベルとなるとレンタル機を持つ業者も少なく、かつ保有数が少なくて出払っているケースも数多いです。
そこで、中古の環境リサイクル機械等を求めるユーザーの想いは真剣なものになり、再販の際の付加価値の高さから中古重機買取業者にとって環境機械・解体仕様・林業仕様・スクラップ仕様などの特殊仕様油圧ショベル等の特殊な重機は価値が高いということになります。但し、環境機械は整備に掛かるコストが大きく、利用するユーザーの数は少ないので、査定・買取に必要な経験のある中古重機業者は少ない状況です。
海外では、国内に重機メーカーがない国が多く、機械化工法の普及が遅れている場合は、重機に関してはほぼ輸入した中古品を利用している国もあります。重機の数が少なく貴重な国では、アスファルトフイニッシャーのような重機を保有しているとその建築会社はいろいろな現場で有利な金額で案件を受注できます。
東南アジア諸国のユーザーは重機の購入価格について敏感です、最近ではコスト面で優れた中国のXCMGの新車販売が好調で日本の中古重機は比較すると高額で苦戦しています。そんな中でも日本製の1980年代に生産されたモデルが東南アジアで人気があります。現地の整備工場ではコンピューター制御の重機は面倒を見ることができず、日本国内市場では旧式とみられる年代物の方が容易に整備できる為却って重宝がられます。一旦口コミで広がると一斉に大勢が同じものを求めるのがバングラデシュやカンボジアのような新興国マーケットの特徴でよく見られます。日本国内市場のユーザーだと、希望している中古重機が見つからない場合でも、同じクラスの代わりの重機を検討対象にしてもらえますが、海外のユーザーの場合はその対象重機一点のみしか検討してもらえない代わりに、機械の質に関してはシビアな要求はありません。オイル漏れや走行の調子についても国内ユーザーと比較して寛容だともいえます。人件費が安いために、修理の工賃が安価なのです。そのため、現地では、日本の市場の感覚だとかなり老朽化している重機が整備されて売りに出るケースもあります。
こういった理由からもし最近動かしていない古い重機をまだ持ち続けているなら買取査定に出して売却を考えるのは良い手です。「すぐにでもこの重機が欲しい!」と探している海外ユーザーとコネクションがある中古重機取扱業者から高額査定を受ける可能性は決してゼロではありません。海外部門を持っている業者に声をかけてみてもよいでしょう。
・高額査定を獲得できる重機の特徴は次の通りです。
A.S.
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