中京重機のオフィシャルブログです。
2017 11.11
カテゴリ: 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 アタッチメント、 解体
こんにちは。
タグチ工業の重機型巨大ロボット
「SUPER GUZZILLA」をご存じですか?
これは、アタッチメントメーカーであるタグチ工業が
プロモーション用に製作した重機型ロボットです。
右手に大割機を、左手に鉄骨カッターを装備しています。
実際の現場では使用できませんが、ロボットアニメを彷彿とさせるデザインにワクワクします。
いつの日か本当にこんなロボット型の重機が登場するかもしれません。
さて今回は、解体現場で活躍する油圧ショベル用アタッチメントについてお伝えします。
解体現場で活躍している油圧ショベル用アタッチメントの中から最初に紹介するのは『大割機(大割圧砕機)』です。
大割機は、ビルなどのコンクリート構造物の解体に用いられるアタッチメントです。
コンクリートを挟み、圧砕するための大きな「歯」がついており、クワガタのアゴのような見た目をしています。
また、コンクリ―ト内部にある鉄筋を切断するための鉄筋カッターが歯の根元についています。
(一部、鉄筋カッターが付いていないタイプもあります。)
そんな大割機を選ぶときにぜひチェックしてほしいポイントが2つあります。
<ポイント1>開口方式の違い
歯を開閉するための機構には2つのタイプがあります。
〇ワンシリンダータイプ
歯を開閉するためのシリンダーが1本のタイプです。
以前はこのタイプが主流でした。
「シングルシリンダー」と呼ぶこともあります。
〇ツーシリンダータイプ
歯を開閉するためのシリンダーが2本付いているタイプです。
ワンシリンダータイプと比較して開口幅が広く、パワーもあるため、近年の主流になっています。
「ダブルシリンダー」「ツインシリンダー」と呼ぶこともあります。
<ポイント2>増圧&増速装置の有無
通常、歯の開閉は一定の速度で行われますが、増圧装置(増圧バルブ)や増速装置(増速バルブ)が付いている大割機の場合は、破砕歯を閉じる(圧砕する)ときはパワーを掛けながらゆっくりと動き、歯を開くときは素早く動きます。
増圧&増速装置が付いていることで、パワーをかけたい動作と開放する動作のメリハリができ、作業効率もアップします。
どのような開閉方式なのか?増圧&増速装置が付いているか?
以上の2点をしっかりチェックし、ニーズに合ったタイプの大割機を選んでください。
大割機はコンクリート構造物の解体を目的としたアタッチメントです。
構造物の角度に合わせて破砕歯の角度を調整しなければいけないので、大割機にとって旋回装置は欠かせません。
その旋回装置の方式には3つのタイプがありますが、油圧配管の種類によっては取り付けられないタイプもあるので、注意が必要です。
〇フリー旋回式(あて回し)
当て回しによって破砕歯を旋回させて角度を調整するタイプです。
旋回に油圧を利用しないため、共用(往復)配管で使用できます。
〇自動旋回(ARTS旋回)
共用(往復)配管で使用できるタイプです。
大割機の歯が開ききると、自動で旋回の動作に切替わります。
一方向にのみの旋回するため、丁度よい角度で旋回を制止させます。
〇油圧旋回(全旋回)
5本(全旋回)配管が必要です。
油圧を使って旋回させるため、右回転、左回転の両方の旋回が可能です。
また、破砕歯の開閉とは関係なく、旋回のみをコントロールすることができます。
利用している油圧ショベルの油圧配管をしっかりと確認して、適切な大割機を選んでください。
大割機の他にも、解体現場で活躍しているアタッチメントがあります。
■小割機(小割圧砕機)
小割機は、大割機で粗く砕いたコンクリート構造物のガラをさらに細かく砕くためのアタッチメントです。
圧砕物に合わせて歯の角度を調整する大割機に対し、小割機は砕いたコンクリート片自体を動かして調整できるので旋回装置はありません。
そのため、共用(往復)配管があれば取り付けられます。
また、小割機には砕いたコンクリートの中から鉄筋を選別するためのマグネットが付いた「マグネット付き小割機」というタイプもあります。
マグネットには、油圧ショベル本体の24Vバッテリーを利用して磁力を発生させる『電磁石仕様』と磁力の強い『永久磁石仕様』の2タイプがあります。
■油圧ブレーカー
チゼル(杭)を一定方向に「押し出す」仕組みで、コンクリートの床面の破砕や、大割機で圧砕したコンクリート片を
さらに細かく砕くために利用されるアタッチメントです。
ブレーカー(1系統)配管や共用配管(往復配管)があれば取り付けることが可能です。
■鉄骨カッター
コンクリート構造物の解体ではなく、倉庫や工場などの柱に多くみられるH鋼を切断することができるアタッチメントです。
大きなハサミ状のアタッチメントで、大割機とよく似た構造をしているように見えますが、1つの軸で2枚の刃がぴったりと合うようになっており鉄骨を確実に切断することができます。
また、構造物に合わせて刃の角度を調整できるよう、旋回装置が付いています。
旋回のタイプは、大割機と同様の3つのタイプがあります。
解体の場で活躍するアタッチメントには、解体作業を安全かつスムーズに行えるよう工夫されたものがたくさんあります。
ぜひ、それぞれの特徴をよく理解して、用途に合ったアタッチメントをお選びください。
解体仕様油圧ショベルや解体用のアタッチメントをお探しの方は、ぜひ、中京重機にお問い合わせください。
コンクリート構造物を解体する大割機は、開閉方式や増圧装置などに違いがある。
大割機に必須の旋回装置は、本体の油圧配管によっては取り付けられないタイプもある。
解体現場での用途に合わせて小割機やブレーカー、鉄骨カッターといったアタッチメントがある。
A.S.
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