中京重機のオフィシャルブログです。
2018 04.04
カテゴリ: 重機、 中古建機、 輸出、 作業用品、 建設機械
こんにちわ。
約一年ぶりに香港に行ってきました。
香港に限らず海外のお客様を訪問すると、「在庫は何があるの?」と聞かれます。
特にないと言うとそれはもう気まずい空気になりますが僕は気にしません。視察に行ったのであって行商ではないのです。
同じくらいよく話題になるのが中古相場の動きです。投資みたいなものですから相場の先行きは皆が気になってしょうがない。情報には皆とても敏感です。
前置きが長くなりましたが、今回は中古相場に大きな影響を及ぼす中古建機オークションについて書きたいと思います。
10年くらい前でしょうか。その頃は片手に余るくらいしかオークションは存在しておらず、運営元はメーカーさんの関連会社だけでした。元々日本にはオークションの文化がないのでそのせいもあったかもしれません。当時は景気が良かったので、オークション会場は常に満席で熱気に満ちていました。
以下で当時の状況をサマリーをしてみます。
開催者 メーカー関連企業のみ(3〜4社)
大手建機メーカー関連の何社かがやっているだけでした。
参加者 北米、豪州、欧州(一部)、中東、アジア、国内業者
世界中から来ていました。どこも建設ラッシュで機械が足りなかったのです。日本で売られる新車以上の値段が付く事もしばしばありました。
参加方法 パレード式、テンダー式
パレードは会場に直接行かなければいけません。一台ごとに競り上がり方式で入札が止まるまで続きます。
テンダーはいわゆる札入れ式です。期日までに入札額を決めて入札します。FAXでも出来たので会場に行かなくても可能です(現物をチェックしないのは危険ですが)。
周期 各社とも年に3回
開催地 横浜と神戸
開催者 約20社 増えました!
メーカー系・輸出業者系
輸出業者さんのなかから自分たちでオークションを立ち上げる会社が多く出ました。
中古車オークション系
クルマのオークション会社が重機も取り扱うようになりました。
広域レンタル業者系
規模の大きいレンタル業者さんが自社保有機の売却のためオークションを始めました。
参加者 ほぼアジア系と国内業者
リーマンショック以降、徐々に欧米系が来なくなりました。次いでドバイショックで中東系もいなくなりました。勿論多少は今も参加されていますが、かつての1割にもなりません。
今の主役はアジアです。
なかでも中国、フィリピン、ベトナムが三強です(ちょっとベトナム勢が最近弱いかも・・)。ここに国内勢が絡んでくるのが現状です。
他のアジアからの参加者が徐々に少なくなっているのは気になるところですね。彼らにも頑張ってもらいたいものです。
なかなか顔を合わせる機会もないので、白人勢もたまには来てくれると嬉しいんですが。
参加方法 パレード式、テンダー式は変わらないですがオンラインが多くなりました。
以前はオフラインのパレードをやっていたが現在はオンラインのみになった会社も結構あります。
オンラインでは顔が見えませんのでこれらの参加者を知る事は出来ません(入札者の国を表示しているところもある)。
周期 毎月、というかほぼ毎日どこかがやっている印象。
365/24のオークションも実際あります。ヤフオクみたいなものですね。
開催地 あちこちでやるようになりました。
千葉、横浜、神戸、博多が多いです。苫小牧と名古屋もありますね。
比較するといかにこの10年でオークションが浸透したか分かりますね。
比較するといかにこの10年でオークションが浸透したか分かりますね。
形態も実物からネットへと移行しました。
オークションは業界のエコシステムの重要な一部になっていますが、今後はいかに差別化を図るかが生き残りのカギになっていくと思います。
中古オークションは十年間で多種多様になっているが今後の差別化かが主流になるための鍵。
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