中京重機のオフィシャルブログです。
2017 10.09
カテゴリ: 重機、 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 高所作業車
こんにちは。
10月8日(日)に、広島で『ひろしまトラックまつり』が開催されました。『広島トラック祭り』
なんと、今年で第25回!
かなり歴史のあるおまつりなんですね。
トラックが中心のおまつりですが、油圧ショベルやクレーンなどの重機の作業体験もあるようですよ。
さて今回は、高所作業車の種類やメーカーについてお伝えします。
高所作業車を利用するのは、どのような場面が多いのでしょうか。
一般的に高い場所での作業では、脚立を立てたり足場を組んだりします。
ただし、場合によっては高所作業車を使う方が良いこともあります。
高所作業車を使うメリットは、主に以下の3点です。
・楽に移動させられるため、設置や撤収が素早くできる。
・種類によってさまざまな高さに対応できる。
・デッキを高く伸ばしても安定しており安全に作業できる。
このように「機動力が必要」、「様々な高さでの作業が必要」、「足場が安定することが重要」といった現場では、
高所作業車を使うメリットがあるといえます。
さて、ひとくちに高所作業車といっても、実はその特徴から大きく3つに分類することができます。
(1)自走式テーブルリフト
高所作業車の中で最も小型のタイプです。
最大地上高は4~10m未満のものまであります。
バッテリーの動力によって駆動します。
非常にシンプルな構造で、基本的にはデッキは上下に昇降するのみです。
(2)自走式ブームリフト
デッキの昇降にブームを利用している高所作業車です。
ブームには「直進ブーム式」と「屈折ブーム式」があります。
上下の動きだけでなく、前にせり出したり旋回したりと
テーブルリフトにはない複雑な動作ができるのが特徴です。
最大地上高は6m~18mほどのものが一般的ですが、中には30mを超える大型のものまであります。
(3)車載式高所作業車(トラックマウントタイプ)
トラックの荷台部分に搭載されているタイプの高所作業車です。
車両に分類されるため、公道を走行できるのが最大の特徴です。
最大地上高は8mほどから30mを超えるものまであり、
特に中古市場では25mを超えるものは人気が高く品薄の状態です。
また、橋梁点検仕様として、本体よりも下にブームをおろすことができるものもあります。
〇高所作業車一覧
最大地上高 | 昇降方式 | 走行体 | 特徴 | |
テーブルリフト |
4~6m | 垂直マスト式 | タイヤ式 | バッテリー式 |
4~10m | シザース式 | クローラー式 | 〃 | |
ブームリフト | 6~18m | 直進ブーム式 | タイヤ式 | バッテリー式,エンジン式 |
屈折ブーム式 | クローラー式 | 〃 | ||
車載式(トラックマウント) | 8m~ | 直進ブーム式 | 車輛 | 電工用とそうでないもがある |
自走式テーブルリフトの昇降方式には、「垂直マスト式」と「シザース式」の2種類があります。
〇垂直マスト式
収納されている数段分の支柱を油圧で押し上げて昇降するシンプルな構造になっています。構造上、内側に収納する支柱が段々細くなるため、高くまでデッキを持ち上げることができません。
そのため、最大地上高4mほどの小型タイプの多くで採用されています。
〇シザース式
パンタグラフのような形に組み上げた支柱を伸縮させることで昇降する仕組みです。
高度が上がっても支柱部分の強度は一定なので比較的安定感があります。
そのため、最大地上高が6mを超えるテーブルリフトではシザース式を採用しているものが多くなっています。
このようにテーブルリフトには2種類の昇降方式があります。
この2種類は機能の優劣ではなく、設計されている高さに合わせて採用する方式が選ばれています。
高所作業車の国内メーカーには、「アイチコーポレーション」、「長野工業」、「タダノ」、「日立建機」、「新明和工業」、「前田製作所」、「エスマック」社などがあります。
※現在は存在しない会社もありますが中古市場ではまだ流通しているものも多くあります。
いろいろなメーカーがありますが、これらの中で最もポピュラーなのは「アイチコーポレーション」の製品。
そうアイチの高所作業車、『スカイマスター』です。
アイチコーポレーションの高所作業車は、種類も豊富で信頼性が高いため、多くのユーザーに支持されています。
ほとんどのメーカーでは3種類の高所作業車の中の一部の種類に特化した製品づくりをしています。
一方、アイチコーポ―レーションは3種類すべてを製造しているため、高所作業車に関する多くのノウハウが蓄積されています。
アイチコーポレーションは、そのノウハウを生かした製品づくりで高い信頼を得ているため多くのユーザーに支持されています。
ただし、水平センサーなど電子制御が多く使われる小型の高所作業車では細かな仕様変更が多く、電子部品の故障の際などはメーカーのお世話になることを覚悟しましょう・・・。
日本で流通している高所作業車の中心は国内メーカーですが、「ジーニー(Genie)」、「JLG」(極東が代理店)、「アップライト」など海外メーカーの高所作業車も中古市場で一定数が流通しています。
一般的な重機では、海外メーカーの製品はサポート体制や部品供給などに不安を感じて敬遠されることがあります。
しかし、高所作業車(特にテーブルリフト)の場合は、シンプルな構造をしているためメンテナンスが比較的簡単なことや、日本国内にサービス協力店などがあることから比較的安心して利用されています。
今回、高所作業車について色々説明してきましたが、実は、テーブルリフト(および小型のブームリフト)など中古の高所作業車を専門で取り扱っている中古重機・建機の販売業者は全国でも非常に数が少ないんです。
そのため、中京重機でもテーブルリフトが入荷すると、かなり早い段階で販売先が決まります。
テーブルリフトなどの高所作業車をお探しの方は、ぜひお早めに中京重機にお問い合わせください。
高所作業車は、「自走式テーブルリフト」・「自走式ブームリフト」・「車載式(トラックマウント)」の3つに分類される。
テーブルリフトの昇降方式は最大地上高の違いによって「垂直マスト式」と「シザース式」が使い分けられている。
高所作業車の国内トップメーカーは「アイチコーポレーション」。メンテナンスがしやすいことから海外メーカーの高所作業車も流通している。
A.S.
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