中京重機のオフィシャルブログです。
2017 10.03
貿易では「お金」、「物」、「書類」この3つの動きがとても大事です。
これらをどの様に動かすか、を決めるには売主と買主がどのような契約を結ぶのか、さらに、その契約に対し、同じ理解をしなければならないのです。しかし、国が違う、通貨が違う、言葉が違う、文化が違う、商習慣が違うなどと言った国内取引とは全く違う問題が続出する海外ビジネスの世界。どのように貿易条件(Trade terms)を決めればいいのでしょうか・・・?!
そこで!国際取引において、解釈や理解を国際的に統一し、トラブル等を防ごうという考え方から、1936年に国際商業会議所(International Chamber of Commerce:ICC)が貿易条件の解釈基準とし、「INCOTERMS」という取決めを定め、長年に渡り国際取引の場面で一般的に使われるようになりました。その内容は「売主、買主のそれぞれ負担する費用の範囲」、「貨物のリスク負担の範囲」を以下のように、定型化したものです。
EXW, FCA, FAS, FOB, CFR, CIF, CPT, CIP, DAT, DAP, DDP
AB..C..D..?!アルファベットがずらりと並んでいるだけじゃん!確かに(笑)。現在はINCOTERMS2000年版を改定したINCOTERMS2010年版が多く使われていますが、今回はとりあえず、その中から多く使われる3つの条件をご紹介致します。
貨物のリスク負担の範囲については、上記3つの条件とも「本船の船上に貨物が置かれたとき」とINCOTERMSに定めてあります。私は「FOBポイント」と覚えております。ただ、(保険)費用負担者とリスク負担者を勘違いやすいので、注意して下さいね!
さて、実際にはどうやって貨物を海外に持ち運ぶのでしょうか?
海・空便が真っ先に思い浮かぶのではないかと思いますが、今回は中京重機を事例にご紹介したいと思います。
中京重機が取り扱っている商品は主に建機(重量物、自走式)であるため、「RO-RO船」や「コンテナ船」を起用しています。
1.「RO-RO船」:RO-RO船はRoll on-Roll off Shipと言い、簡単に理解して頂くと、ランプウェイ(斜路)を備え、トレーラーなどの車両や自走のできる機械類等が搬入出できる車両甲板を持つ貨物船であるため、クレーンで貨物を積み上げて船積みするのではなく、自走で荷揚げ荷卸しができるという利点があります。
2.「コンテナ船」:一方、「コンテナ船」はコンテナに貨物を詰め、そのコンテナを輸送する貨物船です。こちらの輸送方法については、歴史も深く、海上輸送においては最も広く使われています。コンテナの種類も様々ですが、20フィート、40フィートが一般的です。ただ、積込港・揚げ港にコンテナ荷役施設が必要です。
ちなみに個人的にはセントレアに行く際に電車で眺める名古屋港のコンテナヤードやガントリークレーン、コンテナ群を見るとなんだかテンション上がります(^^♪
◆貿易実務あるある・・・・上記INCOTERMSですが、実務では、本来在来船の条件として定められているFOB, CFR, CIFをコンテナ船・エアー・複合輸送にまで利用しているため、「あれっ!せっかく覚えたのが実務ではズレているなぁ」と思うことってよくありますので、その辺は実務しながら覚えていて下さいね<m(__)m>
中京重機では本社ヤードではなく少し離れたところにある日進ヤードにて自社バン詰めを行っており、他社の手を借りることがない為、輸出工程において時間や費用の節約も可能かと思います。
最後に輸出する際にどの書類が必要でどうやって手配すればいいのかについて説明したいと思います。
貿易にかかわる書類は基本英語です。
貿易事務について、大まかに説明致しましたが、いかがでしたか?皆さんにとって、漠然としていた貿易、輸出になんとなくイメージがつき、楽しく思って頂けましたら何よりです!(^^ゞ
海外輸出向けの中古建機をお探しのお客様や国内向けの中古建機をお探しのお客様、何でもお気軽にご相談ください!
貿易では、「お金」、「物」、「書類」この3つが大事!
相手とは国も通貨も言葉も文化も商習慣も違う ⇒ 国際的に統一した貿易条件INCOTERMSというのがある!
適した輸送方法・必要書類を手配!
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