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2017 12.24

自走式ジョークラッシャーの効率的な使い方と中古車の選定のポイント。

投稿者: A.S.

カテゴリ: 中古建設機械自走式クラッシャーオリジナル重機・建機ガラパゴス

こんにちは。

掘削作業では、地中から思いもよらないものが出てくることがあります。

特に、道路工事の現場では、こうした地中に埋まっている「何か」に気を配らなければいけません。

それが重要なラインの一部だった場合、損傷させてしまえば周辺に大きな影響を与えてしまう可能性があるためです。過去の工事記録などから、きちんと確認していても、図面通りでないケースもあり、非常に難しい状態のようです。

こうした埋没物を自動で解析・検知するシステムが開発されたようです。

このような機械によって、安全にかつスムーズに工事がすすめられるようになるといいですね。

 NIPPO/路床改良時に埋設物検出/自動で解析、警告発信

 さて今回は、自走式ジョークラッシャーの効率的な使い方とメンテナンス方法、中古重機を選ぶポイントについてお伝えします。

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【1】負荷を掛けずに効率よく!自走式ジョークラッシャーの上手な使い方。

自走式ジョークラッシャーは、自身への攻撃性の高い重機です。そのため、あらゆる部分が摩耗しやすいうえに、負荷をかけすぎると故障してしまうこともあります。

そこで、自走式ジョークラッシャーに無駄な負荷をかけないよう取り扱うことで、重機を長持ちさせることができます。

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私が考える、負荷をかけずに効率的な作業をするための4つの注意点をご紹介します。

 

Attention1:石質破砕材の入れ過ぎに注意!

破砕室内に投入される石質が多すぎると、作業効率が低下して、重機への負担も大きくなります。また、最悪の場合は破砕室が破損してしまう可能性もあります。

破砕室を満タンの状態にしないように投入量を調整することがポイントです。

比較的新しいタイプの自走式ジョークラッシャーには、破砕室内の石質の量をセンサーが感知するものもあります。

※破砕室内を確認する場合は「必ず」重機を停止させてください。

 

Attention2:投入する石質のサイズに注意!

自走式ジョークラッシャーのメーカーや規格によって、処理能力が異なります。

大きすぎる塊を投入しても、目的のサイズに破砕することはできません。また、重機への負担が大きく、故障の原因になります。

利用している自走式ジョークラッシャーの処理能力を確認して、どの程度の大きさの石質ならば目的のサイズに破砕できるのかを把握しておきましょう。

効率的なクラッシャーの使い方と破砕事例

こちらの記事にも、効率的な破砕について詳しく書いてありますので、ぜひ参考にしてください。

 

Attention3:残存鉄筋に注意!

解体現場でコンクリートを破砕する場合、どうしても鉄筋が混在します。

しかし、あまりに長い鉄筋が残っていると、

・グリズリーに絡まる
・破砕室内で引っかかる
・排出ベルコンを傷つける

などの可能性があります。

そのため、目視で確認できるような長い鉄筋は、破砕前に取り除くようにしてください。

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Attention4:石質の含水率に注意!

水分を多く含んだ石質を破砕すると、土や砂などが破砕歯の溝に付着して溝を埋めてしまうことがあります。溝が埋まってしまうと、破砕するための力をうまく加えることができなくなり、破砕効率が低下します。

雨天時の破砕作業を避けたり、石質を良く乾かしてから作業したりするようにしましょう。

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以上4つの注意点について説明しました。破砕前の下処理が大きなポイントであることに気付いていただけたでしょうか。

下処理作業は少し面倒に感じるかもしれませんが、こうしたひと手間をかけることによって、破砕効率や製品精度の向上、故障の回避につながります。

【2】自走式ジョークラッシャーの日常メンテナンスポイント。

自走式ジョークラッシャーを良い状態で長く利用するためには、日常的なメンテナンスは欠かせません。

ぜひ、実践していただきたいメンテナンスの3つのポイントは次の通りです。

 

Point1:洗浄清掃

まず、行ってほしいのはこまめな洗浄清掃です。

破砕歯の溝に詰まった砂や土は必ず落とすようにしてください。

特に解体現場で利用している場合は、アルカリ性のコンクリートによって、電気系統の配線の被覆が腐食してしまうことがあります。断線による電気回路の誤作動を防ぐためにも清掃は重要です。

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Point2:グリスアップ

しっかりとグリスアップを行うことで、経年による摩耗進度を緩やかにすることができます。

特にリンクまわりやベアリングなどが摩耗すると、動きが悪くなって作業効率が低下します。また、修理費用が高額になる可能性があります。

駆動部分をスムーズに動かし続けるために、毎日グリスアップを行うようにしてください。

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Point3:摩耗度合いのチェック

自走式ジョークラッシャーは摩耗しやすい重機ですので、日々の点検で摩耗がどれくらい進んだのかを確認してください。状態によって、破砕歯であれば上下を反転させたり、プロテクターであれば交換したりと、早めの対処を心掛けましょう。

【3】状態の良い中古の自走式ジョークラッシャーを選ぶポイント。

中古の自走式ジョークラッシャーを購入する際、状態をしっかりと把握して、納得して選ぶために、ぜひチェックしていただきたい8つのポイントをお伝えします。逆にこちらが中古重機業者にジョークラッシャーを売りたい場合は、バイヤーが見る箇所です。良い買取評価を得るためにチェックしてください。

 

Check1:摩耗の状態

投入ホッパー、グリズリー、プロテクターは必ず摩耗の状態をチェックしましょう。
投入ホッパーが補強されている場合は、耐摩耗鋼で補強されているかの確認も大切です。
通常の鉄板で補強されている場合は、すぐに摩耗してしまう可能性があります。

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Check2:破砕室の状態

破砕室の摩耗の状態をチェックします。チークプレートがすり減ると、下の方がえぐれてきます。特にこの部分は見えにくいので、下の方までよく確認しましょう。

また、破砕歯は反転して利用できるか否かを確認しておきましょう。

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Check3:プロテクター周辺の構造体

プロテクターの摩耗状態だけでなく、その裏側にあるベアリングについても確認しましょう。プロテクターには摩耗が見られなくても、ベアリングカバーなど構造体に関わる部分が摩耗している場合があります。

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Check4:偏心プーリー

動歯を動かすための偏心プーリーにはベルトが付いています。そのベルトに亀裂がないかを確認しましょう。

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Check5:リンクのガタつき

実際に自走式ジョークラッシャーを動かして、動作音を確認してください。

通常は、きれいな機械音(回転音)がします。一方、リンクが摩耗してガタつきがある場合は、カンカンといった異音がします。

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Check6:排出用ベルトコンベア

排出用ベルトコンベアは、混在した鉄筋などにより傷ついている場合があります。ベルトコンベアをゆっくりと回して、裂け目や欠け、補修跡がないかをよく確認しましょう。

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Check7:グリスチューブ

自走式ジョークラッシャーはグリスアップが欠かせません。そのため、グリスアップをしなければいけない箇所にグリスチューブが取り回しされています。

このグリスチューブが本来繋がっているべきところにきちんと繋がっているか、チューブをたどって確認しましょう。グリスチューブは両サイドにあるゴムの部分を上げて下から覗き込めば確認することができます。

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Check8:ロックシリンダー

ロックシリンダー式の場合は、シリンダーからの油漏れがないかを確認します。

また、コンピューター制御ですので、きちんと隙間調整ができるかを実際に動かして確認しましょう。

ロックシリンダー周りを確認するためには、カバーを取り外さなければいけません。とはいえ、ボルトを数本外すことで簡単に取り外すことができるものです。

中古重機販売業者に、そうした部分を見せてほしいと伝えたとき、その手間を面倒臭がらず、快く見せてくれるような業者で購入する方が安心だといえます。

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ご自身の『目』と『耳』を研ぎ澄ませて、納得のいく中古の自走式ジョークラッシャーを選んでください。

 

 

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まとめ

自走式ジョークラッシャーに負荷をかけ過ぎず、効率的に作業を行うために大切なのは下処理。

自走式ジョークラッシャーを長く良い状態で利用するために大切なのは、「洗浄清掃」、「グリスアップ」、「摩耗チェック」。

中古の自走式ジョークラッシャーを選ぶときは、摩耗の状態などを「目」で確認し、機械音を「耳」で確認すること。

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