中京重機のオフィシャルブログです。
2022 08.17
カテゴリ: 重機、 中古建機、 中古重機、 修理、 スクリーン、 環境リサイクル機械、 ロシア
こんにちは。
お盆期間に台風がやってきました、これで少し秋の予感を感じられるかと思いきや、まだまだ暑いですね。
田舎道を行くと炎天下で草むしりや雑木の処理をされている方を目にします。
大変ですね。
マルチャーという機械について書きます。木・竹の伐採や草刈りなどを一台で可能なマルチャー、
元来は農業で使われる機械ですが、弊社で取り扱うものは重機と組み合わせて使う機械になります。
マルチャーは英語でMULCHERと綴り、意味としてはMULCH(マルチ)を作る機械という事になります。
マルチは土の表層を樹皮や落ち葉などで覆う事を指し、土中の保水、土壌侵食の防止や雑草の発生を防ぐ効果があります。
弊社では販売・レンタル兼用としてイタリアFAE社製のDML/HY100VTを保有しています。
0.25~0.45ショベルに取り付け可能なアタッチメント型のマルチャーです。
破砕部はハンマークラッシャー式になっており36個の破砕刃(ビット)が付いています。刃は細破砕用など各種ありますが、どのタイプも長寿命です(土や石を多く巻き込むと摩耗が早まります)。3年前に買ってから定期使用しているが一度も交換したことがない、という方もいるそうです。
その他のアタッチメント同様に重機のフットペダルを踏むと破砕ローターが高速回転します。基本踏みっぱなしで使います。
前方・後方にそれぞれ油圧開閉式のハッチを備えており、飛散防止や破砕サイズの調整ができます。
メーカー標準のハッチ開閉方法は付属の操作盤上のトグルスイッチで行う形になりますが、林業仕様ショベル等のレバー(親指スイッチ等)で操作できるようにすることも可能です。
可変トルク式のモーターを採用しており高負荷状態からの復旧が早い事が特徴です。
操作はシンプルで1時間も操作すればおおよそコツが掴めました。ハッチの開閉を上手く使う事でマルチャーの能力を最大限引き出せます。雑木林の立木を削りながら蔓やら雑草やらとまとめて破砕していき敷き均しまで行いました。7~8m位の孟宗竹の伐倒も出来ました。
マルチャーが最も効果的な現場は
①造成前の全伐
②雑草も含む支障木の処理
の二つになるでしょう。
全伐現場において破砕機を使う場合、伐採~前処理~破砕~チップ搬出と行程が分かれそれぞれに人員と機械が必要になります。
また、機械が多くなるほど故障時に全行程が止まってしまうリスクも大きくなってしまいます。
撒き戻しが許されている場合にはマルチャーを起用する事で工期短縮につながるケースは割とあるのではないでしょうか。
夏場の雑木・雑草の処理は近年追い付いていない所の方が多いですよね。
油圧ショベルが入れる場所であれば、マルチャーを使い破砕してその場でマルチを敷いてしまえば人海戦術で除草するより遥かに簡単です。ナイフモアやロータリー式の草刈機は雑木に対応できませんが、マルチャーなら1台で対応できます。
マルチャーの普及が雑草問題の解決の決定打になるかもしれないですね。
木・竹の伐採や草刈りなどにマルチャーは最適です。
効果的にマルチャーを使えば、工期の圧縮が可能です。
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