中京重機のオフィシャルブログです。
2022 01.14
カテゴリ: 重機、 建機、 建設機械、 修理、 木材破砕機、 中古、 木材
こんにちは、K.I.です。
新年明けましておめでとうございます。皆様は年末年始の休みはどうでしたか。私は
4月から第二の人生をスタートさせたく、県外を行ったり来たりしてました。
2022年、最初のブログと言う事で去年、起きた事を今回は記事にします。
何時も,マニアックな事ばかりなので専門用語は余り使用しないように心がけます。
去年、九州に納車したモロオカ製MC6000に突然、謎の出来事が!!!
九州出張中の担当者Kさんに、現場担当者から一報が入り機械の作動油が駄々洩れだと連絡があり、送られてきた写真を見ますと、カッターモーターのケースが破損しています、弊社スタッフの間で、こんな事が起きる事は初めてだとこの話題で持ちきりでした。現物を見ないと事が始まらないので、出張段取りをしていざ九州へ!!
MC-6000タブ式木材破砕機です。
協力会社の方と、現場で待ち合わせをして修理作業を開始しました。モーターケースの破損なので、エンジンを始動する事は可能ですが、作動油が駄々洩れになります、さあ、どうしょう!!
まず、ホッパーが閉じたままなのでカッターモーター交換ができる状態ではない為、ホッパーシリンダーの油圧ホースを外し、シリンダーの抵抗を無くし別の機械で徐々に吊上げました。
カッターモーターの交換が出来る姿勢になったので、まず破損箇所の再確認をして外的要因で破損したのでは無いかと調査します。ですがそのような観点からは故障原因は発見できませんでした。次に内的要因で破損したのではないか考えましたが、お客様の現場の稼働機械の現状復帰が最優先になりますので修理作業を進行させました。
カッターモーター交換、作動油及びエレメント関係の交換と流れるような作業をし、何とか午後には機械を稼働出来るようにしました。稼働後、一時間位で、作動油油洩れ確認の為機械を止めてもらい、交換した部品類をチェックしていたら、O-リングから作動油が洩れていた為部品交換後、試運転再スタート!!!
その間に破損したカッターモーターを見てみると、内部の部品が破損していてモーターを分解しないと原因が判らないと判断しました。
この日は、試運転に際してスタート後、作動油洩れが無く無事に稼働できる事が判明したので安心しました。Kさん、お互い昼ごはんもたべず頑張りましたね!!
モーターケースが破損しています。
会社に戻りカッターモーター到着後、分解作業をしました。改めてケースの破損状況を見ても、破損原因は謎でした。内部部品を見るとモーターの心臓部のピストン部分のケースにキズがあり、プランジャーの破損とシャフトに焼き付いた跡がありさらにリテーナーリングもバラバラになっていました。
プランジャーにガタがあり、その分シャフトが引っ張られてリングが曲がることで余分な内圧がかかり破損したと推測できます。内部構成部品に関しては、いくらでも理由を挙げることができます。またケース破損には何か人的な要素が含まれている可能性も排除できません。
.....でも、未だに謎です。
分解して原因を探りましたが、謎は残ります。
長々と能書きを垂れましたが、今回のトラブルはごく稀で事前に防ぐ事が出来なかったと
思うと、後悔が残りますね。今後、稀なトラブルを防ぐにはと社内で検討中です。
でも、一つ言える事はしっかりと機械の点検及び整備をすることだと改めて思いました。
K.I.
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