中京重機のオフィシャルブログです。
2017 05.27
カテゴリ: 重機、 建機、 環境機械、 建設機械、 ガラパゴス、 土質改良機、 中古
こんにちは。
まだ5月も終わらないというのに、真夏のような日が多いですね。
このまま夏に突入したらどうなるのか不安です。
皆さんも水分補給を忘れないようにしてくださいね。
さて、今回の話題も「自走式土質改良機」についてです。
土質改良機を導入するとき検討するのは
1.新車の購入
2.レンタル
3.中古車の購入
この3つでしょう。
今回は、この3つのメリットとデメリット、そして、中古の土質改良機を買う際のチェックポイントをお伝えします。
まずは、新車の自走式土質改良機の購入について考えてみましょう。
新車の良さといえば、もちろん新品の品質であるということですね。
故障や不具合などトラブルの心配も少ないですし、保証期間内であれば出費の面も安心です。
価格が高いため導入コストはかかりますが、使用しなくなり、中古として売却を考えたときには高く買い取ってもらえる可能性があります。
日立SR2000GやコマツBZ210-3であれば人気機種ですので、5000HR以上稼働していても1000万円以上の査定価格が出ることもあります。
ただし、新車は納車まで時間がかかることがあります。
一般的に2、3カ月~半年程度、モデルチェンジなどタイミングの悪い場合は1年ぐらいかかることも・・
自走式土質改良機は、一般的な自動車のようにディーラーが在庫を保有していることがほとんどありません。
メーカーが生産する台数は月に3~4台程度と少ないため、受注生産と同じような状態なのです。
そのために、どうしても納車までの期間が長くなってしまいます。
工事開始までの期間が短い場合、メーカーに在庫があれば問題ありませんが、ないときは工事の開始時期に自走式土質改良機の納車が間に合わない・・・ということになりかねません。
(タイミングよく在庫がある場合はとてもラッキーなんでしょうね。)
新車で自走式土質改良機を購入する場合は、購入コストだけでなく、工事開始日と納車時期をしっかりと確認・検討することが必要です。
では、次にレンタルする場合を考えてみましょう。
もしもレンタル会社が自走式土質改良機を保有しているならばすぐに借りることが可能です。
専門レンタル業者は修理面でもノウハウを持っているので、メンテナンスもしっかりとされており、すぐに現場に投入して仕事をすることが可能です。
ただし、自走式土質改良機は特殊な重機なので、取り扱っているレンタル会社が非常に少ないです。
自走式ジョークラッシャーなどは一回の平均レンタル期間は(レンタル業者にもよりますが)
2週間から1か月と稼働効率も高いので待てば確保は確実でしょう・・
でも自走式土質改良機の場合、事業の工程が最低でも数か月と比較的長いため、レンタル機が出払ってしまっているときは待っていてもなかなか確保することが難しいかもしれません。
また、レンタル料も標準的な油圧ショベル等と比べると割高に設定されています。
短期の利用であれば良いのですが、1年以上使用する場合、レンタル料とそれに付随する修繕費や損耗費を考えると、新車の購入と変わらない程度のコストがかかることもあります。
⦅ 例えば ⦆
月次レンタル料金250万円の環境・リサイクル機械を1年レンタルしたと仮定すると・・
( レンタル料金250万円/月 × 1年 = 3000万円 ) + ( 損耗費5000円 × 500時間 = 250万円 ) = 3250万円
※料金や付随規定は各社によって異なりますのであくまでも仮定です。
「この金額が高いか安いかはあなた次第!」
そのため、レンタルを利用する場合は、まず、自走式土質改良機をレンタルできる会社を見つけること、そして、レンタル期間とそれによるコストがどれくらいになるのかを慎重に検討することが大切です。
また、はじめて自走式土質改良機の導入を検討されているユーザーの方には技術指導やオペレーター付レンタル機の設定もありますので相談されてはいかがでしょう。下記に環境・リサイクル機械の専門レンタル業者をご案内いたしますので参考にしてみてください。
最後に、中古車を購入する場合を考えてみましょう。
中古車購入のメリットは、大きく次の2つが挙げられます。
1.購入価格が抑えられる(コストを抑えられる)
2.在庫があればすぐにでも納車できる
自走式土質改良機は大量に生産されている重機・建機ではないため、とくに中古重機でも常に在庫があるわけではありません。
弊社の場合、ホームページ上で取り扱い中の重機についてお知らせしていますが、ここで在庫がないという場合でもまだあきらめないでください。
例えば、まだホームページには掲載していないが買取を打診されている物件がある、独自のネットワークで余剰車両を保有しているお客様に声を掛けるなどによって、手配が可能になることもあります。
まずは、一度お問い合わせください。
当社の場合は、こちらのお問い合せフォームに入力いただければ、ご相談いただけます。
さて、次に中古の自走式土質改良機の購入におけるデメリットです。
それは、車両の状態に差があることです。
使用状況やメンテナンス状況によって状態の良し悪しに差が出ます。
そのため、中古車を選ぶ際には、価格だけではなく、信頼のおける業者を選ぶことも大切です。
|
新車購入 |
レンタル |
中古車購入 |
導入コスト |
価格が高い |
レンタル料は割高。 レンタル期間が長いとコストが高くなることがある。 |
状態によって価格は異なるが、安く仕入れられる。 |
車両の状態 |
◎ |
〇 |
〇~△ |
納車時期 |
2カ月~半年 |
保有車両があれば即時OK |
在庫があれば即時OK |
中古の自走式土質改良機を購入する場合、車両の状態をしっかりとチェックしてください。
販売店に仕入の経緯や前ユーザーの使用状況などの話を聞くことはもちろん、ご自身の目でもしっかりと確認することをおすすめします。
ここでは、ぜひ見て頂きたいポイントをお伝えします。
もっとも摩耗しやすいパドル部分および混合室の状態をチェックする。
・パドルが摩耗していないか?
・耐摩耗素材の強化型パドルが付いているか?
・パドルを受けるライナーが摩耗していないか?
・シャフトの軸受けベアリングがガタついていないか?
※動力がかかるモーターの反対側がガタつきやすい傾向にあります。
ホッパーや混合室の摩耗やゆがみなどをチェックする。
・固化材ホッパーの波打ち、摩耗、すり減り、ゆがみなどがないか?
・混合室内部の摩耗具合はどうか?
・ロータリーハンマーやカッターの摩耗およびベアリングはどうか?
・ロータリーハンマーのシャフト部分は摩耗していないか?
※シャフト部分の摩耗が大きいとシャフトごと交換が必要になります。
・付属のリモコンやラジコンは作動するか?(クレーン用も)
・固化剤ホッパーが固着していないか?
これらはしっかり見ることでチェックが可能ですので、ぜひ実践してください。
また、自走式土質改良機はそれぞれの現場で使いやすいように改造されているケースがあります。
改造されていても使用は可能かもしれませんが、オリジナルの状態になっているかの確認もおすすめします。
中古の自走式土質改良機をお探しの場合は、ぜひお声がけください。
また、車両の状態や不安な点などお気軽にご相談ください。
自走式土質改良機の導入は「新車」「レンタル」「中古」の中からもっとも適した手段を選ぼう。
「新車」は車両の状態はよいが、価格が高く、納車まで時間がかかることも。
「レンタル」は対応しているレンタル会社が少ない。また、レンタル代が割高なので使用期間と合わせて検討が必要。
「中古」は低コストで導入可能だが、車両の状態にばらつきがあるため、しっかりとチェックが必要。
中古車を購入する際には、ホッパーや混合室内の部品などの摩耗具合をしっかりとチェックしよう。
A.S.
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