カテゴリ: 熱中症
中京重機のオフィシャルブログです。
2023 06.16
カテゴリ: 熱中症
6月に入り日を追うごとに気温も上がってまいりました。そして当然のように気温とセットで上がってくる湿度。毎年のことではありますが洗濯物がカラッと乾かないのが少し困るなあと感じる季節でございます。
さて気温や湿度が上がってくると心配なのが職場で起こる熱中症などの労働災害です。
弊社の従業員も社内工場やお客様の現場において、猛暑など過酷な自然環境下で重機や建機の整備にあたることが多々ありますので、労働現場の責任者としましては、やはりこういった労働災害を起こさないことに最も気を使います。
今回のブログはこの熱中症についてお伝えしようと思います。
「暑熱環境下においての人間の身体適応の障害によって起こる状態」の総称であるとされています。
表面的な症状としては、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗または汗が全く出ないなどがあります。
そして重度の熱中症の場合は死亡してしまう恐れもありますので、熱中症を甘く考えてはいけません。
厚生労働省発表の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」によりますと、令和4年(2022年)の熱中症による死傷者数は、死亡者30人(死傷者数内数)、休業4日以上の死傷者827人となっております。
屋内、屋外を問わず、高温・多湿が原因となって起こります。
気温とともに熱中症の原因として湿度の高さも無視できません。気温がそれほど高くなくても多湿により熱中症を起こすことがあります。
本来、人は汗をかいて体の表面の汗が蒸発するときの気化熱を利用して体温を下げるのですが、湿度が高いと汗の蒸発が不十分となり上手に体温を下げることが出来なくなってしまいます。
気温と同等に湿度の高さにも十分に注意をして下さい。
また安全管理上の理由でのヘルメット着用、防塵マスク着用、長袖で通気性のよくない服装での作業時など、体温調節が難しい状況の場合は特に体調の変化に気を付けましょう。
気温(室温)・湿度をこまめに確認し、その度合いにより適切な対応をとりましょう。
扇風機や冷風機、エアコンなど可能な限り空調機器を利用しての温度管理や、打ち水をする、簡易テントなどを使って日陰で作業をする、こまめに休憩をとる、無理な工程を組まないなどの対策をして下さい。
また体の蓄熱を避けるために空調服などで出来るだけ通気性をよくすることや、吸湿性・速乾性のある衣服の着用、保冷剤・冷水・冷やしたタオルなどでこまめに体を冷やすなども効果的です。
そして大事なのが水分と塩分の補給。汗をかいた分はしっかりと水分と塩分を摂って下さい。見逃されがちな塩分ですが、水分だけでなく塩分も同時に摂取するようにして下さい。
熱中症の予防にあたっては、室内・屋外にかかわらず、とにかく体温の上昇を抑えるための施策が重要です。
最後になりますが熱中症に対して特に注意が必要な年代として高齢者と子どもが上げられます。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者となっており、職場にこういった年代の労働者の方がいらっしゃる場合は特段の気遣いが必要かと思います。
また職場において労働災害に子どもが関わることはありませんが、子どもは体温の調節機能が十分に発達していないことが多いので、お家にお子さんがいらっしゃる場合は特に気を配ってあげて下さい。
熱中症についてザッとではありますがその要点を並べました。
熱中症による労働災害が起こらぬよう、その対策に不十分なところはないかなどしっかりと事前準備をして、今年もやって来る高温多湿の日本の夏を乗り切りましょう。
熱中症による労働災害が起こらぬよう、事前準備をして、高温多湿の日本の夏を乗り切りましょう。
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