中京重機のオフィシャルブログです。
2017 09.25
こんにちは。
先日、TBSで放送された『ピラミッドダービー』で、重機が日本代表のクライマーと崖のぼり対決をしたそうです。
予告でチラッと見かけて、絶対に番組を見ようと思っていたのに、ちょっとバタバタしていて見逃してしまいました!
ちょっとホームページで感想をチェックしたら、重機が崖を登る様子はかなり衝撃的だったようです。
重機好きの方はかなり盛り上がっていたようでした。
ああ、みたかった!
さて、今回は重機の買取査定額に影響を与えるポイントについてお伝えします。
実際に現場で機械の状態を確認していると、メンテナンス状況が買取査定額に与える影響は大きいと感じます。
重機の機種、型式、年式、使用時間が全く同じであっても、しっかりとメンテナンスされている重機と、そうでない重機では、その状態にはかなりの違いがあり、ひいては買取査定額にも差が出ます。
やはり、メンテナンスに気を配っていた重機は良い状態のものが多く、買取査定額も高くなりやすいのです。
普段からメンテナンスに気を配ることで気づくことはたくさんあります。
例えば、重機に不具合が生じてくると音や振動に異変が出始めます。
いつも音や振動に気を配っていれば小さな異変にも早めに気づくことができ、不具合の初期段階に低コストで補修できます。
一方、メンテナンスをしないままでは異変に気づかず、部品のオーバーホールや全交換が必要な状態になりかねません。
そんな状態では、買取自体を断られてしまうケースもあります。
また、意外に見落としがちなのは、重機の新機能が搭載されたユニットやシステムです。
新機能の部分が故障してしまうと、交換が高額なため買取査定額は低くなりがちです。
メーカーが発表している使用方法やメンテナンス方法をチェックして、正しく利用することが大切です。
買取査定に影響を与える要素は、メンテナンス状況以外にも「改造(カスタム)」状況があります。
乗用車では改造車両の売却に対してマイナスイメージがあるかもしれませんが、特殊仕様重機の世界では改造をしていることは日常茶飯事です。
以前、『多彩なアタッチメントが活躍する林業仕様の油圧ショベル』でも紹介しましたが、林業仕様機を例に挙げると、スイングヤーダーや運搬用ウインチの取付けなど専用に改造されていることがあります。
このように利用環境に合わせて専門業者で改造した重機は、買取査定額にマイナスの影響を与えることはありません。
むしろ、使いやすくなっているのでプラス査定になることもあります。
特殊仕様機の場合は、どのような機能が付いているのかをきちんと確認し、適切に査定額を算出しています。
その他に、「ゴミがたまりやすい箇所を塞ぐように養生をしている」、「パーツの取り換えがしやすいように作業工具を重機にセットできるようにしている」、などユーザーが使いやすさのための改造を施していた場合はプラス査定となることがあります。
次のユーザーにとってもメリットがあると判断できるからです。
また、独自の改造を施すことが非常に多い重機は土質改良機なんです。
現場ごとに土の質が違うため、よりその現場に適用できるように様々な改造が施されています。
土質改良機の改造については、メーカーの開発担当者が参考にするほどなんですよ。
もちろん、買取査定額にマイナスの影響を与えることはありません。
一方で、中にはマイナス査定になってしまう改造もあります。
例えば、センサー類等、電気系統の配線を変えてしまっていたものです。
これでは、本来感知するはずのものが正しく感知できません。
また、摩耗してしまったスクリーンのグリズリーの一部を鉄板で塞いでしまっているものもありました。
これでは、精度の高い選別をすることができなくなります。
つまり、同じ「改造」であっても、次のユーザーにもメリットがある改造はプラス査定、重機本来の機能を阻害する、または精度を下げてしまうことで次のユーザーにとってデメリットとなる改造はマイナス査定となります。
最後に、意外と見落としてしまいがちな買取査定に影響するポイントをお伝えします。
マイナス査定になってしまうポイントは2点です。
ひとつ目は、「譲渡証明書(日本建設機械工業会の発行するもの)」などの必要書類が揃っていないケースです。
ふたつ目は、リモコンなどの付属品の紛失や、取扱説明書・パーツリストがないケースです。
普段利用していないと、ついついどこに保管したのか分からなくなってしまうこともあるかもしれません。
しかし、こうした小さなものも買取査定に影響しますので、ぜひ一度、保管状況を確認してみてください。
次にプラス査定となるポイントです。
それは、できるだけ正確なメンテナンス履歴をご提供いただくことです。
最初の章でもメンテナンスの大切さをお伝えしましたが、「いつ」「どのような」メンテナンスをしたのかが分かると、プラス査定につながりやすくなります。
なぜなら、重機の状態や不具合についてどのように対処したのかがきちんと把握できるからです。
メンテンナス履歴は、再販前のメンテナンスにも役立ちますし、次のユーザーさんにとっても意義のある情報だからです。
重機の売却をお考えの方は、ぜひ中京重機にお気軽にご相談ください。
日々のメンテナンス状況の良し悪しが買取査定額にも大きく影響を与える。
重機を使いやすく、精度を上げる改造はプラス査定、精度を下げる改造はマイナス査定。
必要書類や重機の付属品の紛失はマイナス査定。メンテナンス履歴を提示することでプラス査定も。
A.S.
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