中京重機のオフィシャルブログです。
2017 09.09
カテゴリ: 重機、 中古建機、 輸出、 買い取り、 建設機械、 海外
こんにちは。
8月31日、9月1日に東京・お台場の東京ビックサイトで開催された『イノベーション・ジャパン2017』で、人型重機試作機「パワーペダル」が公開されました。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1078484.html
操縦者の動きをロボットに伝えて二足歩行をする重機です。
そんなに遠くない未来、二足歩行で足場の悪い場所でも細やかな作業が行える重機が登場するかもしれないと思うとワクワクしますね!
さて今回は、中古重機の買取査定額についての裏事情を公開します。
中古重機・建機の売却をする際に気になるのは、「買取査定額」がいくらになるのか?ということではないでしょうか。
では、その買取査定額がどのように決まるのかをご存じですか?
・重機の種類
・重機のメーカー
・新車時の価格
・型式や年式
・重機の状態の良し悪し
これらは個別の重機に対して行う、いわゆる「プラス査定」や「マイナス査定」のチェックです。
中古重機の買取査定には、まず基準となる相場金額があるんです。
そして、その相場の査定額を左右するのは、「中古重機を再販できるかどうか?」
つまり、中古重機を買いたい人(ニーズ)がどれだけいるのか?ということです。
例えば、新品のように状態の良い重機であっても、買いたい人がいなければ買取価格が安くなります。
逆に、かなり使い込まれて状態が悪い重機であっても、買いたい人が多ければ買取価格が高くなります。
単純なことだと思われるかもしれませんが、買取査定額に大きな影響を与えています。
中古重機の買取査定額は、中古重機再販時のニーズで変動する査定「相場価格」に「重機の状態」などを加味されて決定しています。
近年、中古重機の査定額は全体的に伸び悩んでいます。
実は、これには理由があります。
中古重機の買取査定額は、再販時のニーズに左右されると説明しましたが、日本国内での中古重機の再販率は、売買全体の3~4割程度です。
実は、残りの6~7割は海外に輸出されているんです。
そのため、海外での中古重機のニーズが買取価格にも影響を与えています。
立地などの条件から、現在、中古重機を日本から輸出する場合、中国やASEAN諸国が主な輸出先となります。
3年ほど前までは、中国経済が急成長を続けていました。
それに伴って、中古重機のニーズも高く、日本から多くの中古重機が香港をルートに中国大陸全土に輸出されていました。
ところが、中国経済の伸び率の低下や上海ショックの影響によって、中国での中古重機のニーズが下がってきました。
その影響により、日本では買取査定額の相場が下がるという現象が起きています。
そのため、数年前に売却したときと買取査定額が大きく異なることに驚かれる方もいらっしゃいます。
また、ASEAN諸国では一定のニーズがあるものの、ニーズに偏りがあります。
ASEAN諸国でニーズがあるのは、「旧式でシンプルな重機」です。
近年日本で製造されている、排ガス規制対応の機種やコンピュータ制御が多い機種は実は敬遠されがちです。
これはASEAN諸国では排ガス規制対応の燃料が入手しづらいことや、高度な機能に対応できるメンテナンス技術者が少ないことが要因です。
輸出の中心である中国でのニーズが下火となり、ASEAN諸国の重機のニーズに偏りがあるという輸出(再販)の不安定さが、買取査定額の伸び悩みにつながっています。
ちょっと赤裸々すぎるかな?
というほど、買取査定額の現状について書いてきましたが、私たちは、そんな現状をただ眺めているわけではありません。
安定した再販ルートを獲得するために、中国やASEAN以外の海外への輸出ルートの開拓に取り組んでいます。
最近取引が増えているのは、北米やオーストラリアなどの地域です。
こちらでは、年式の新しい状態の良い重機が好まれており、日本国内での再販と類似している傾向にあります。
その他、治安が悪いため簡単ではありませんが、バングラディッシュや中東などにも目を向けています。
ちなみに、中古重機の取り扱い業者によって、買取査定額に違いがあったり、買取できる重機が違ったりしますが、
実は、これも再販ルートが関係しています。
例えば、日本国内の再販ルートしか持っていない業者の場合は、日本で好まれるような状態の良い重機しか買取ができませんし、日本ではなかなか売れないと考えられるものは、たとえ買取をしても査定額が低くなります。
逆に、海外でのニーズを把握し、複数国に再販ルートを持つ中古重機業者は、旧式や状態の悪い重機でも高く査定できる可能性があります。
国内だけでなく、海外にも再販ルートを持っていること、また、海外でも複数国に再販ルートを持っていることで、買取査定額を高く見積もることができるようになるんですよ。
買取査定を依頼する場合、海外への再販ルートがあるかどうか、中古重機業者に聞いてみるのもよいかもしれませんね。
中京重機では、国内および海外に複数の再販ルートを持って、お客様にできるだけ高い買取査定額をご提示できるように頑張っています。
ジョークラッシャーをはじめ自走式スクリーンや木材破砕機それに自走式土質改良機等の環境機械をはじめとした中古重機の売却をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
中古重機の再販ニーズによって決まる査定相場額が、買取査定額に大きな影響を与える。
再販先の6~7割は海外。特に中国の経済状況は中古重機の買取査定額に与える影響が大きい。
中古重機販売業者が国内外に複数の再販ルートを持つことで、買取査定額のアップにつながる。
A.S.
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