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2017 07.08

ふるい方法で分類。6つのタイプの自走式スクリーンを知ろう!

投稿者: A.S.

カテゴリ: 重機建機建設機械自走式スクリーン中古

こんにちは。

 「特異日」を知っていますか?

これは、偶然とは考えられないほどの確率で、ある気象状態になってしまう特定の日のことを言います。

毎年、なぜか晴れになる日は「晴れの特異日」といわれ、また、なぜか雨になる日を「雨の特異日」といわれます。

7月7日(七夕)って「雨の特異日だよね!」と思ってしまいますが、実は違います。

年に一度、織姫と彦星が会えるというロマンチックな逸話があるため、どうしても天気が気になって、雨の日だった七夕の日が特に印象深く残ってしまうだけなのかもしれません。

まぁ、梅雨の真っ只中なので、なかなか快晴というわけにはいきませんよね。

 さて今回のブログでスポットを当てるのは、自走式スクリーンです。

自走式スクリーン (62).jpg

自走式スクリーンには『振動型』と『回転型』がある。

スクリーン(ふるい機)とは、原料を「ふるい分け」して製品の選別を行うための機械で、鉱物の採掘現場である鉱山や解体ガラ等残土の発生する解体現場、多くの混合廃棄物が持ち込まれるごみ処理場などで活躍しています。

スクリーンには、定置式と自走式がありますが、処理量が多い場合はプラントを組んだ定置式を利用するケースがほとんどです。

自走式スクリーン (43).jpg 自走式スクリーン (42).jpg

自走式は移動ができるため、工期を終えたら別の現場に移動できます。

自走式スクリーン (47).jpg

また、現場ですぐに選別して必要なものだけを運搬できるため、運搬コストを抑えられるメリットもあります。ここでは、転売が比較的容易な商品として弊社が多く取り扱う自走式スクリーンについて掘り下げていきましょう。

まず、自走式スクリーンは大きく「振動型」と「回転型」に分類できます。

 

〇振動式スクリーン

平面状のふるい面に投入した原料を油圧動力等の振動によってふるい分けする方式です。

潮干狩りでザルに砂も貝も一緒にすくい取り、揺らして砂だけを落とすのと同じ原理ですね。

 

〇回転式スクリーン

ふるいの役割をする円筒形状の網や振動を起こす振り子が回転することで投入したものをふるい分けする方式です。

ぐるぐる回っているうちに網目から製品が抜け落ちていく原理ですね。

 

そして、この「振動式スクリーン」と「回転式スクリーン」にはそれぞれに3つのタイプがあります。

 

『振動型』自走式スクリーンの3タイプ。

振動型自走式スクリーンには、スクリーンの形状によって3つのタイプがあります。

 

〇グリズリータイプ
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網状のふるいデッキ(下段)の上に頑丈な鋼鉄のバー(上段)が取り付けられています。この鋼鉄のバーが熊の手のように見えるため「グリズリー」と呼ばれています。頑丈なグリズリーによって、岩や大きな石を取り除きます。同時に下の網を保護する役割も担っています。

 

〇フィンガータイプ
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指のような形状の鉄の棒が並んでいます。この形状を指に見立てて「フィンガー」と呼ばれていますが、どちらかといえば「クシ」に見えますね。クシ状のフィンガーがずらりと並んでいる上を投入物が通ることで選別が行われます。クシの隙間の幅によってふるい分ける大きさを決めることができ、選別精度の高い方式です。

 

〇メッシュタイプ
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網状(メッシュ)のデッキで投入物を仕分けする仕組みで、もっとも一般的なタイプです。網に直接投入物を投下するため、岩や大きな石が混じると破損しやすいので注意が必要です。

『回転型』自走式スクリーンの3タイプ

振動型同様、回転型自走式スクリーンにも3つのタイプがあります。

 

〇ディスクタイプ
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複数の円盤(ディスク)にシャフトが刺さり、それらがずらりと並んでいる形状です。ディスクタイプは、ディスクの回転速度を変更することで様々なサイズで選別することができます。例えば、回転速度を高くすると細かいサイズのものが抽出できます。逆に回転速度を低くすると、ディスクの隙間と同じくらいの大きさのものまで抽出することができます。このようにディスクタイプの自走式スクリーンは選別精度が高い機種だといえます。
ただし、ディスクの素材は鉄ではなく硬質ゴムのため、大きな石など硬いものが入ると止まったり破損したりするので注意が必要です。

 

〇トロンメルタイプ
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円筒状のかごの中に原料を投入して回転させ製品をふるい分けするものです。ドラム式の洗濯機の形状に似ています。他の自走式スクリーンと比較すると振動や騒音が少ないという特徴があります。

 

〇ロータリータイプ
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デッキそのものが横方向にグラインド回転する方式です。
木材チップの選別を行うには、ロータリータイプのスクリーンが適しています。その理由は、回転方向にあります。振動式などの場合は縦方向に力が加わるため、細長い形状のものはオーバー材でもすり抜けてしまうことがあります。一方、ロータリータイプは横回転により遠心力が加わるので、細長い形状のオーバー材もすり抜けにくくなっています。

以前、木材破砕機について書いた際にも説明しましたが、木材チップは細長い形状になることがあり、またバイオマス発電所への納入はサイズにシビアです。
過去ブログ:【失敗しない自走式木材破砕機選び!】~木材破砕機の作業効率・生産性をアップさせる方法~

このような点をふまえると、細長い形状の木材チップの抽出には、ロータリータイプのスクリーンによる選別がおすすめです。

目的に合ったタイプの自走式スクリーンを選ぼう。

 ■自走式スクリーンタイプ別一覧

 

種類

特徴

振動型

グリズリータイプ

網状のふるいの上に、熊の手のような頑丈な鋼鉄のバーが取り付けられている。

フィンガータイプ

指のような形状の鉄の棒が並んでいる。

メッシュタイプ

網状のもので投入物を仕分けする。

回転型

ディスクタイプ

複数の円盤が刺さっているシャフトが並んでいる。

トロンメルタイプ

円筒状のかごの中に投入してふるい分けする。

ロータリータイプ

デッキそのものが横方向に回転する方式で、遠心力で横方向に力が加わる。

 このように自走式スクリーンをタイプ別に分類をしてきましたが、さてこれから始めるお仕事のためにはどのタイプを選べばよいのか悩むかもしれません。

でも、自走式スクリーンの選定方法については基準があります。

 

自走式スクリーンのタイプは、

1.投入物

2.最終的に取り出したいもの

この2つによって判断します。

例えば、投入物に岩や大きな石が混じる場合は、グリズリータイプの自走式スクリーンが適しています。

 砂や砂利を選別して5ミリアンダーの製品を抽出したいのならば、最終的にはメッシュタイプの自走式スクリーンが適しています。

 フィンガータイプの自走式スクリーンの場合は、フィンガーの強度によって適しているものが違います。混合廃棄物を選別したいのであれば、比較的強度の低いフィンガーでも問題ありません。デッキの長さが処理能力に比例するので、大型の機械が好まれます。

ゴミの分別に利用するのならば、ディスクタイプをおすすめします。ディスクタイプの自走式スクリーンは、災害復旧現場で近年とても活躍した機械です。おそらく泥混じりの原料を乾燥させて投入すると、かなりな効果が得られるのでしょう・・

 

自走式スクリーンはタイプによる特徴を理解して、ぜひ、最適なものを選んでください。

たとえば、弊社の在庫機の中にご希望に近いスクリーンがあるならば、デモふるいで効果を確認するというご依頼も大歓迎です。

もしも、どんなタイプの自走式スクリーンが良いのか迷った際にはお気軽にご相談ください。

自走式スクリーン (48).jpg自走式スクリーン (32).jpg

 

 

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まとめ

自走式スクリーンは大きく「振動型」と「回転型」に分類される。

「振動型」には、グリズリー・フィンガー・メッシュの3タイプがある。

「回転型」には、ディスク・トロンメル・ロータリーの3タイプがある。

投入するものと最終的にどのようなものを抽出するのかによって、どのタイプの自走式スクリーンを選ぶかを決める。

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