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2017 11.07

重要じゃない? けどやっぱり重要! 自走式環境リサイクル機械の足回り事情。

投稿者: A.S.

カテゴリ: 中古建機中古建設機械環境機械建設機械環境リサイクル機械

こんにちは。

11月に入りぐっと秋が深まってきたように思われます。

メーカー系重機販社の展示会が目白押しの夏が過ぎ、

重機の貿易会社がこぞって開催するオークションシーズンが到来しています。

最近ではオークションを主催する会社が増えましたね!

重機の中古市場がもっと活気に満ちるといいですね。

今回はないがしろにされがちな環境機械・リサイクル機械の足回りの整備事情についてお話したいと思います。

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【1】リサイクル機械・環境機械が自走式であるべき理由。

環境機械・リサイクル機械の場合、走行体のある「自走式」とそれのない「定置式」と大きく需要が分かれます。

環境機械・リサイクル機械の破砕機といえば、木材破砕機、ジョークラッシャー、スクリーン、土質改良機・・といろいろありますが、その仕様状況に分かれて、それぞれ稼働する想定先が違います。

たとえば、木材破砕機は造園業のお客様の場合、さまざまな剪定場所に移動して木材チップを生産し、終了すると違う場所に移動するなど「自走式」が都合の良い事情があります。

これに対して、産業廃棄物処理業のお客様の場合、解体廃材の受入業の認可をとられている時など、設備として「定置式」プラントを設置してしまって破砕減容化をされているケースがあります。

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この場合はもう破砕機が自走しなければいけない理由はありません。

また、ジョークラッシャーなどの石質破砕機でも、砕石場での使用を想定した場合、砕石山を切り崩して砂利などの製品を生産し、山を切り崩しながら少しずつ移動して使用することが考えられます。

このとき、移動式の破砕機は大変都合がよく重宝することだと思います。

でも、木材破砕機同様、ジョークラッシャーの場合でも解体ガラを受け入れる産業廃棄物処理業者の場合はプラント破砕をした方が生産量が上がる時もあるので「定置式」を採用している業者さんもいらっしゃいます。

概ねですが「自走式」は[軽油燃料→ディーゼルエンジン→油圧式破砕機]、「定置式」は[電機→モーター→電動式破砕機]を採用しており、ランニングコストを鑑みながら方式を選択している事情があります。

どちらかが絶対いいというわけではなく、使用する状況にあわせてよりよい方式を選択しているのです。

【2】擱座まします! 自走式環境リサイクル機械。

「自走式」環境リサイクル機械がそもそも必要とされる破砕現場の場合は、もう最初から自走式木材破砕機やジョークラッシャーを採用するという選択肢しかないわけですが、たとえば、解体廃材の受入や解体ガラの受入などを稼業として定置式プラントを組んで、産業廃棄物の破砕を定置式プラントを組んで稼働している産業廃棄物処理業者さんのなかでも破砕プラントをしっかり設計して大規模な工場を運営しているのですが、なぜか破砕機だけは自走式木材破砕機や自走式ジョークラッシャーを設置しているお客様がいらっしゃいます。

どうしてでしょうか??

産業廃棄物処理は認可業務です。解体廃材や解体ガラに関わらず、すべてのごみ処理に関わる事業の運搬、受入、処分については「産業廃棄物中間処理」や「産業廃棄物最終処分」の区別なくすべて管轄公共団体の認可が必要な事業となっており

新規で参入する業者さんは、まず管轄の市町村公共団体に事業の許認可を受けなければなりません。

どのような事業をどのような形態でやるか?、またどのような設備を使用してどのぐらい処分をするのか?など、綿密に報告申請する必要があり、この申請の認可が降りるまで長い場合だと2年以上かかることもあります。

産業廃棄物処理業者の方々もなかなか気の長い話にお付き合いされてるんですね・・いやたいへんです。

しかも、新規事業ですから、開始した処理業が必ずしも順調に伸びという保証はありませんし、申請している2年や3年の間にどんな市場環境の変化が起こり、その新規事業の見直しを余儀なくされることも十分に考えられます。

「高価な定置式プラントを設計し、新品の破砕機を導入したのはいいけれど、今となってはもう必要ないよねー」

なんて不謹慎なことは他人事とはいえ怖くて言えたもんではないですよね。

さあ、そんなこんなで当事者の業者さんは、少しでもコストや効率を考えて破砕機だけは「自走式」を採用しているケースがあるのですね。

自走式破砕機であれば転売の道も選べますし、ほかの事業にも転用が可能です。

順調に事業が軌道にのった場合は、工場の一角に動かなくなった自走式破砕機が元気に破砕をしていたり、事業拡張で念願の定置式プラントを新たに増設してさらに処理能力をUPさせている工場もあります。

そんなときは、意外と処理場敷地の隅に擱座した戦車のごとくひっそりとたたずんでいる姿を見かけます。

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お疲れ様でした!自走式破砕機!

でもちょっとまった、まだまだ君には働いてもらうよ!「中京重機」があるからには!

【3】目覚めた走行体をリフレッシュ!

そんな、長年擱座していた環境リサイクル機械の足回りといえば・・・。

それはもう、やっぱりキンクしてたいへんなことになっていることが多くみられます。

弊社で買取した環境機械・リサイクル機械でも多くの場合、足回りの固着が見られますが、再販を検討する際はどうしても、整備商品化のコストを考えたときに後回しにせざるをえません。

やっぱり、破砕機部分の摩耗劣化の再生やエンジン、ポンプ廻りの点検整備に費用のウエイト置いてしまうのが実情です。

あまり走行することを第一として作られた機械でないので2の次ぎに考えてしまうのです。

でも、たまに見過ごすことのできない機械もあります。

なぜなら、進まないのです!

キンクがひどすぎて油圧が負けるのです。

そんな時は、やはりクローラーリンクを交換するしかありません。

今回入荷したキャタピラー三菱製のジョークラッシャー「MRC36JG」は足回りの固着が激しくほとんど走行することができませんでした。

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この機械は、砕石山の砂利生産工場の半プラントで10数年にわたって活躍してきた機械です。

10数年の蓄積はクローラーリンクを頑固に固着させていました。もうどうすることもできませんでした。

再販以前に少しも走行ができず、回送もままならないので兎にも角にも修理することとなりました。

さあ、このようにならないために、できれば1週間に1回は走行体を動かすようにしましょう!

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弊社ではこのような修理をはじめ、総合的な整備修理をしたリサイクル機械・環境機械を在庫でそろえております。

お探しの場合は是非ともお問い合わせください。 

 

 

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まとめ

リサイクル機械・環境機械は用途や事業内容にあわせて「自走式」と「定置式」を選択運用している。

産業廃棄物処理業者の場合は許認可に時間とコストがかかるため「定置式向けの現場」でも「自走式を採用」しているケースが多い。

自走式破砕機を定置プラントで使用されていた機械は足回りの固着がひどい機械がある。

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