中京重機のオフィシャルブログです。
2019 10.11
カテゴリ: 中古建機、 輸出、 建設機械、 中京重機、 海外、 貿易
カレンダーは秋分も過ぎたと言うのに、まだまだ残暑が厳しい日が続いているこの頃です。
季節の変わり目には、体調を崩すことも多く、くれぐれもご自愛ください。<(_ _*)X(*_ _)>
さてさて、今回は前回に引き続き、「貿易取引、ここだけは気をつけて頂きたい!貿易取引の注意点そのⅡ」です。
コンテナ積みの場合、荷主は船会社に「UNDER DECK」リクエストをすることができます。
「UNDER DECK」というのは「船艙内」のことを言い、その反対は甲板上を指す「ON DECK」があります。
通常の貨物は船艙内に積載され、輸送中、爆発や火事などのようなリスクのある危険物や特殊貨物などは一般的に甲板積み扱いになります。
また、あってはならないのですが、船が事故に遭った場合、コンテナが倒れ落ちてくるリスクが最も高いのは、甲板に積んだコンテナなのでは。。?!を考えると「UNDER DECK」に積んでもらうのが安心ですね。
船会社にとって積みプランは流動的であるため、各々の貨物に対し、積む場所の「確約」まではしてもらえないです。しかし、荷主から要望があった際には、「リ・ク・エ・ス・ト」として預かってもらうことは可能です。
~何でも言ってみるもんですネ!~
ちなみに、「UNDER DECK」と「ON DECK」どちらも運賃に変わりはないので、今後の船積みの際にご参考下さい。
国によっては「休み/Holiday」が異なりますよね。貿易に関わる以上、常に相手国の休みを意識する習慣付けが必要です。
例えば、(CIF SHANGHAI、T/T REMITTANCE 100% IN ADVANCEの場合)輸出者は当初予約していた船積み日の通り、商品を積載し、SHANGHAI港までの船賃を払い、よっし!これで、出荷・輸出も終わったし!商品代金も全額回収されたし!と、これで一連の取引が終わったと思いがちです。
商品を積載した本船はSHANGHAI港到着日が10月1日だとしたら、、、、、
~そうなんです~ 中国は10月1日から7日までが国慶節と長~~いお休みなのです。
つまり、船が相手国に到着したとしても、港も、税関もお休みなのです。
貨物を港に降ろし、置いておくだけでも、保管料だってかかりますし。。これは困ったもんでーす!
輸出しっぱなしではなく、事前に輸出者と輸入者同士で、確認をしていたら又は、輸出者が相手国の港に到着する日を念押ししていたら、このようなことは防げたかもしれません。
相手国に貨物が届いたにも関わらず、輸入者と連絡が取れなくなったりなどを理由に、貨物が置きっぱなしにされてしまい発生した保管料などが、場合によっては輸出者に請求される事もあり得ます。←貿易あるある
「輸出しっぱなし」ではなく、輸入者と連携を取りながら、輸入の手配を進めてもらうようにフォローするのも後々相手国で何かあった場合、輸出者ご自身のためにもなりますので。。。っぱなしだけには注意しましょう!
①コンテナが輸入国に着いてから、コンテナに傷が見つかったり、凹んでいたり、汚れていたことが判明したら、船会社より修復費用やクリーニング費用などが請求される場合があります。身に覚えのないことで請求されるようなことがあると嫌ですよね。。。こちらに落ち度がなかったことを証明するためにも、バン詰め過程の写真を徹底的に撮って置いたほうが良いです。←写真撮影は one step/ one step 徹!底!的!に!が大事です。
②船会社に当初予約していたコンテナ数より追加のコンテナが必要になってしまった場合、又は、コンテナが何本必要なのか見当がつかない場合にはどうすれば良いでしょうか?
コンテナ数を余分にブッキングしておくことが安心です!要らなくなったら、コンテナのキャンセルもできます。船会社の裁量にもよりますが、キャンセル費など払わずに対応してもらうことも可能ですので、お取引先の船会社と相談してみて下さいネ!
今日も貿易取引の注意点について、いくつかご紹介致しましたが、如何でしたでしょうか?
今回は特にコンテナ積みについて書かせて頂いておりますが、中京重機は数多くの中古建機のコンテナ積み、RO-RO船積みの輸出経験がございます。いつでもお気軽に当社までお問い合わせ下さい。
・大事な重機が入ったコンテナは「UNDER DECK」で!!
・シッピング後のフォローもしっかりと!!
・重機のバン詰め過程のコンテナ写真を徹底的に撮影してリスクヘッジを!!
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