中京重機のオフィシャルブログです。
2017 07.22
カテゴリ: 重機、 建機、 建設機械、 自走式スクリーン、 中古
こんにちは。
突然ですが、中京重機のYouTube動画をご存じですか?
https://www.youtube.com/user/chukyojuki00/videos
弊社が販売している重機・建機を動画で紹介しています。
画像だけでなく実際の動きを見て、作動状況を確認していただけます。
特に破砕機や土質改良機などの環境リサイクル機械は普段作動しているところを見たことがない方も多いかと思います。
購入検討だけでなく「どのような動きをするんだろう」と興味のある方はぜひご覧ください。
さて今回は、作業の上で自走式スクリーンによくあるトラブルと、自走式スクリーンの負荷を軽減する上手な使い方についてお伝えします。
自走式スクリーンを仕事に用いる中で、もっとも多く起こるトラブルは「目詰まり」です。
ふるい分けによる選別を行う自走式スクリーンの宿命ともいえるトラブルですが、スクリーンの「目詰まり」は作業効率にも大きくかかわります。
トロンメルタイプの自走式スクリーンの場合、目詰まりしやすいふるい材は、「布」や「ひも状」の形態をしたものです。
混合廃棄物を多く取り扱うごみ処理場などで、ビニールひもや、布でも、ひも状の廃棄物が多く発生する場合は、事前に手選別で除去しておくことが大切です。
メッシュタイプの自走式スクリーンの場合、目詰まりしやすいふるい材は、「水分を多く含んだ土砂」が原因になることが多いです。
そのため、雨の日はスクリーン選別の仕事を実施せず、晴れの日に土砂を十分に乾燥させておいてからスクリーンにかけることが重要です。
ただし、河川や埋立地のように地盤自体の含水率が高いと、乾燥させてから選別することが難しいことがあります。
このよう場合は、メッシュタイプではなく、トロンメルタイプの自走式スクリーンを利用する方法もあります。
回転する網の外側に付いているブラシによって比較的簡単に目詰まりを起こさずに選別作業ができます。
続いて、意外と多いのはサイドベルトコンベア(サイドベルコン)に関するトラブルです。
最も目にするのは、ベルト部分に亀裂が入ったりひび割れて切れてしまったりすることです。
特に鉄筋片のような鋭利な破片が入ったものを選別する際によく起こります。
そのため、スクリーンでふるいの処理をする前に、これも手選別などで鋭利な破片はあらかじめ除去しておくことをお勧めします。
他に目にするのは、ベルコンを駆動している駆動モーターに不具合が出るケースです。
これを防ぐためには、モーターに負荷がかかり過ぎないように、ふるい材の投入量を調整することがポイントです。
また、モーターの不具合を軽減するために定期的にメンテナンスを行い、ベアリングのグリスアップをするようにしてください。
それ以外に、仕事の前や後のサイドベルコンの開閉展開作動時に発生するトラブルもあります。
例えば、サイドベルコンを開く際に留め具(安全ピン)を外し忘れて、展開動作をさせてしまい、ピンやピン穴廻りが破損してしまうケースや、サイドベルコンを開いたまま自走して他の重機や構造物と接触する事故です。
特に大型の自走式スクリーンはサイドベルコンを開いたまま移動すると(全幅10m以上とかなり横幅が広くなるため)接触事故をおこしやすくなり、大事故につながることもあります。
移動の際は、大変面倒でもきちんと走行姿勢までサイドベルコン収納などの姿勢変更を完了させ、周囲の重機・建機や作業員へ最大限注意するようにして走行するようにしてください。
自走式スクリーンへのふるい材の投入方法如何によってもトラブルが発生する場合があります。
特に発生しやすいのが以下の4つのケースです。
1.油圧ショベル等で投入する時にバケットを自走式スクリーンにぶつけてしまう。
自走式スクリーンの投入口(ホッパー)は、オペレーターの視界より高い位置にあることが多いためにホッパー内の状況の確認がしづらく、投入機のバケットと自走式スクリーンのデッキメッシュが意図せず接触してしまうことがあります。
2.高い位置から投入物を落とす。
1.のようにぶつけてしまわないよう注意する意識が強く働き過ぎると、必要以上に高い位置からふるい材を落として投入してしまうことがあります。この場合、自走式スクリーンのデッキ(網)や本体に大きなダメージを与えてしまいます。
3.ふるいと排出の処理速度に見合わない量をドンドン投入する。
排出部分の状態を確認しないまま、投入口から投入物を入れ過ぎてしまうと、排出処理が追いつかなくなり、ベルコンが止まることがあります。
実際に我々も動作デモを行ったときに投入物を入れ過ぎたことに気づかず、排出処理が止まってしまった経験があります。
4.投入物を落とす位置に偏りがある。
投入口が見えづらいため、入れやすい投入口の奥側にばかり投入物を落としがちになります。
その結果、自走式スクリーンの荷重が偏ったまま稼働し続け、本体がどんどん歪んでしまうことがあります。
これらのトラブルを回避する方法として以下の3点があります。
〇投入量や投入場所を指示する誘導者をつける。
特に、慣れていないオペレーターの場合や、オペレーターが日ごとに変わる場合には、誘導者をひとりつけて、投入量や投入場所を指示することが最適です。
〇投入側より低い位置に自走式スクリーンを設置する。
同じ高さで配置をすると、自走式スクリーンの投入口が見えにくいため、オペレーターの感覚に頼った操作が必要になります。事前に小山を作って、投入機とスクリーンの高低差をつけることで投入口が見えやすくなって操作しやすくなります。
〇投入用のガイドをつける。
どの位置でバケットと爪を返すか、などの目安として、旗を立てるなどして目印をつけることで、オペレーターの感覚だけに頼ることなく操作ができるようになります。
投入の方法を見直すだけでも自走式スクリーンの状態に大きな差が出ますよ。
自走式スクリーンについて、何か疑問や不安などがありましたら、是非お気軽にお問い合わせください。
自走式スクリーンでもっとも起こりやすいトラブルは目詰まり。
サイドベルコンに関するトラブルも多いので取り扱いには注意を。
投入方法で自走式スクリーンへの負荷は大きく変わる。
高低差をつけて自走式スクリーンを設置したり、ガイドを付けたりすることで、投入しやすくなる。
A.S.
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