中京重機のオフィシャルブログです。
2017 10.27
カテゴリ: 重機、 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 高所作業車
こんにちは。
インターネット上には様々な動画がありますが、東京消防庁が双腕の重機を巧みにやる動画を見たことがありますか?
空き缶を潰さずに持ち上げ、それを積み上げるとても繊細な操作です。
本当にすごいテクニックですよね。
ダイナミックな動きをするのも重機の魅力のひとつですが、こうした繊細な動きまで可能な重機の奥深さを改めて実感します。
さて今回は、ニーズに合った自走式高所作業車の選び方や使用・保管のポイントなどについてお知らせします。
高所作業車を選ぶには、まずは2つのタイプに分けて考えてください。
それは、「車載式」か「自走式」かです。
車載式高所作業車(トラックマウントタイプ)は公道を走行できるため、現場から現場へ移動しながら作業を行う場合に適しています。
例えば、電線や信号、道路標識などの工事・保守で活躍します。
一方テーブルリフトやブームリフトといった自走式高所作業車は、現場内の移動に限定されます。
例えば、倉庫内でのピッキング作業や講堂の保守、外壁の清掃などです。
このように高所作業車を選ぶときには、まず「公道の移動が必要か否か」で判断します。
次に、自走式高所作業車を購入する場合、
「テーブルリフト」と「ブームリフト」のどちらを選ぶのが良いか、チェックポイントをお教えします。
一般的な使用用途は、テーブルリフトもブームリフトも大きな違いはありません。
テーブルリフトとブームリフトの選択は、主に使用する現場の環境によって判断する必要があります。
決定的に違うのがリフト方式です。
テーブルリフトは上下に昇降するだけですが、ブームリフトは、リフトを上下だけでなく前方や横方向に伸ばすことができます。
つまり、リフトの昇降だけで作業が行える場所であれば、操作スピードやコンパクトさからテーブルリフトの利便性が高いといえます。
一方、障害物があるなど、作業する場所のすぐ下に高所作業車を移動できない場合は、ブームリフトが適しています。
自走式高所作業車の選択については、もう一つ忘れてはいけないポイントがあります。
それは、「足回り」です。
テーブルリフトにも、ブームリフトにも、「タイヤ式」と「クローラー式」があります。
タイヤ式は走行スピードが速く小回りも効きますが、段差の多い場所は苦手です。
一方、クローラー式は走行するスピードは遅いですが、段差の多い場所でも問題なく移動できます。
講堂内での使用を考えてみましょう。
講堂内の保守点検に使用するケースで考えると、作業スペースの床はフラットなのでタイヤ式で問題ありません。
しかし、講堂の入り口に大きな段差がある場合には、クローラー式の方が適しています。
高所作業車がどのような場所を走行するかによって、タイヤ式とクローラー式を選ぶようにしてください。
次に、果樹園での使用を考えてみましょう。
果樹園では、リフトの上下のみで作業が可能です。
そして、果樹園内は木の根などの障害物があります。
つまり、果樹園で使用するのならば、クローラー式のテーブルリフトが適している、ということになります。
どんな目的で、またどんな場所で使用したいのかを検討して、ぜひ最適の高所作業車を選択してください。
最後に、高所作業車をより長く使用するための使用方法や保管、メンテナンスのポイントをお教えします。
一番のポイントはバッテリーです。
リフトを上昇させたら、作業中は手元の「非常停止ボタン」で動力を切っておくだけでもバッテリーの消費はかなり抑えられます。
バッテリーは消耗品ですが、使い方を工夫するだけでかなり長持ちさせることができます。
風雨にさらされたまま保管すると、計器類が故障してしまう恐れがあります。
例えば自走式高所作業車には、安全に作業を行うために「水平センサー」が取り付けられてます。
この水平センサーの周辺に雨水がたまり、さびが発生してしまうと、センサー自体が傾いてしまいます。そうすると、正しく水平を検知できなくなり、安全装置が誤作動してリフトを上げられなくなってしまうことがあります。
高所作業車は「建設荷役車両安全技術協会(けんにきょう)」が指定する「特定自主検査」の対象になっている機械です。
しかし、自家利用だからと、特定自主検査を行わない方もいます。
高所での作業には常に危険が伴います。
安全に日々の作業を行うためにも、定期的な点検を行うことをおすすめします。
高所作業車をお探しの方は、ぜひ中京重機にお問い合わせください。
公道の走行が必要な現場の場合は車載式高所作業車が適している。
自走式高所作業車の場合は、作業場所の直下に高所作業車を置けるか否かで選ぶ。
自走式高所作業車を選ぶ場合は、足回りにも注意する。
使用の際はバッテリー消費を抑える工夫や水平器周辺がさび付かないような保管が大切。
A.S.
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