カテゴリ: 中古建機、 中古建設機械、 環境機械、 建設機械、 買取り、 重機整備、 重機の整備、 破砕機、 リサイクル機械
中京重機のオフィシャルブログです。
2019 12.18
カテゴリ: 中古建機、 中古建設機械、 環境機械、 建設機械、 買取り、 重機整備、 重機の整備、 破砕機、 リサイクル機械
こんにちは。
2019年も残りわずかになってきました。忘年会やクリスマス等のイベントが目白押しのこの季節、名古屋ではオアシス21がライトアップされています。
さて、買取査定を経て仕入れる中古重機は、現場での稼働状況によって金属疲労・摩耗・破損が発生しており、再販後に長期間信頼して稼働させるためには整備が必要な重機も多くあります。また、整備の間に保管しておく場所の確保や、公道を自走できないほとんどの重機は当然に陸送する必要がでてきます。それらの費用が買取額に上乗せされることで仕入れた重機の販売価格が決まってきます。そしてここが重要ですが、こういった費用は買取・再販を行う業者によってかなり変わってきます。
この、重機の買取額と再販売価格の差異(言い換えれば再販のために必要なコスト)は、重機のカテゴリーや業者の実力によって変わります。この差額が10万円~20万円程度の場合もあれば1,000万円近い差額になることもあります。例えば、中古重機買取業者が数社ほぼ同じ再販売価格を想定して買取査定をしたと仮定した場合、この買取額と再販売価格の差異を小さくすることができる業者、つまり再販のためにかけるコストを低く抑えることができる中古重機買取業者の方が、当然に買取において高額査定を出しやすくなるというわけです。
そこでまずは「陸送」についてですが、公道を自走できない重機や自走できてもスピードが出ない重機は運搬用の車両に積載して輸送されます。クローラー付きの重機はほとんどがセルフローダー車での対応となり、また重量20トンを超えるような大型重機の場合は積載トレーラーを手配する必要があります。特に巨大な重機でその幅がトレーラーの荷台より広い場合など、そのトレーラーは特殊車両扱いとなり道路管理者の特殊車両通行許可証が必要となります。こうなると、トレーラーに先導車や後方警戒車を付けなければならないなど一段と陸送費用が膨らみます。とにかく重機の陸送には多大な費用がかかりますが、例えば中古重機取扱業者が自前で積載車を持っていたり、陸送業者と業務提携を結んだりして陸送コストを下げる努力をしている業者もあります。そういった中古重機取扱業者に買取を依頼すれば高額買取査定が出る可能性も高まるかと思われます。
重機の殆どは公道を自走できないため、運搬用の車両に積載して陸送されます。
次に重機の「整備」についてですが、重機・建機の場合、整備不良があれば即、工事現場での重大事故につながります。重機・建機はとにかく大きくて重くて強大なパワーを持っています。市民生活になじみの深い自動車整備との違いは、とにかくそういった面でのスケールの大きさでしょう。重量が20トンを超える重機はざらにありますので、こういう重機の整備のための占有地は大きく、その場所を確保するために重機の効率の良い取り回しや工場・人員のスケジュール管理が肝要となります。そして、整備の際にホイストクレーンはじめ各種のクレーンが活躍するのも重機整備ならではと言えます。また、アタッチメントを留めているピンを抜くために人力で大ハンマーを振り回すこともあり、様々な特殊な工具を使うことが多いのも特徴です。次に、重機は乗用車と比較して種類が豊富ですので、同じ整備をする場合でも機械の部品の位置や操作方法が重機によって大きく異なるため、このように多種多様な重機の仕組みにそれぞれ精通することが必要になります。あるいは、過酷な稼働状況での金属疲労や衝撃による亀裂・摩耗・消耗した部品の整備では、板金・溶接といった技術が重要になってきます。場合によっては、欠損した部品の図面を新たに起こして設計・加工・製作して取り付けを行うこともあります。そういった作業時には、プレス機・ボール盤や旋盤機などの部品加工業者が使うような機械を使う技能も要求されます。また、乗用車と比べて電子的な部分で遅れていると見られがちな重機ですが、電子回路図を見て行う電気系の修理も案外に多かったりします。そして、エンジン整備では最近の低燃費かつ高効率な新型のディーゼルエンジンに対する高度な知見も必要となってきます。最後に、建設機械のトラブルの7割を占める作動油回りなど油圧に関する整備技術が必然なのは言わずもがなでしょう。これらの様々な要素が複雑に組み合わさっているのが重機・建設機械の「整備」です。
巨大な重機の整備には、場所の確保や仕組み、板金・溶接等技術、部品加工、設計等に係る知識が必要です。
優秀な中古重機業者ですと、このように保管場所と併設の工場を持って再販のための整備を内製化することでコストを圧縮しています。そのため、買取査定で比較的良好な買取価格を算出することができます。
また、「建設機械整備技能士」という建設機械の整備能力を厚生労働省が認定する国家資格があります。特に1級以上は難易度が高いものとなっています。こういった有資格の整備士が多く在籍している中古重機取扱業者は、比較的高いレベルでの整備の質が保証されているといえるでしょう。
ちなみに、重機には車検制度はないのですが、ほとんどの重機に労働安全衛生法により特定自主検査が義務付けられています。これは、安心・安全に重機・建機を利用するため、また、重機・建設機械の故障や異常を早めに発見して労働災害を防止するための定期的な検査です。詳細について今回は省きますが、この特定自主検査に必要な資格を持っている中古重機取扱業者かどうかも、その業者の整備力を量るひとつのポイントになるでしょう。
以上のように、陸送体制がしっかりとしていて陸送コストを下げる努力をしている業者や、重機・建機の整備力が高い中古重機取扱業者という観点で重機の売却先を選定すると高い買取価格が期待できるかもしれません。
・仕入れた重機買取額に再販のために必要な費用が乗せて販売価格が決まります。
・再販のための費用が低い中古重機買取業者は、買取で高額査定結果が出しやすいです。
・しっかりした陸送体制と、重機の整備力が高い中古重機取扱業者を探すと高い買取査定がでる可能性が高まります。
A.S.
2024 12.16
2024年度のブログまとめ
2024 11.29
安全大会を開催しました。
2024 11.18
『一刀両断』 始動・試運転動画集まとめ 「林業仕様アタッチメント編」
2024 11.01
2024 森林・林業・環境機械 展示実演会