中京重機のオフィシャルブログです。
2021 12.03
カテゴリ: 重機、 建設機械、 中古、 環境リサイクル機械、 操作方法、 取扱説明書
みなさま、おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ここ数日で寒さのレベルがグンと上がったなと感じましたが、
よくよく考えれば月も12月に突入し、今年も残り一か月かと思うと
この寒さも致し方ないのかなぁ… と感じずにはいられない今日この頃です。
さて今回ですが、以前から「電気式機械の操作方法」や「環境機械の操作の特徴」をご紹介してきた中で、それに関係した実際に私が経験したことをお話できればと思います。
フォーラス(FORUS)製 2軸破砕機HB180の搬出を終えた次の日、トレーラーの運転手さんからの電話がありました。
内容は機械をトレーラーから降ろそうとしているが、エンジンがかからない。
という内容でした。
可能性を探っていく中で、前日に機械の積み込みができていることを考えると、
・突然のエンジン不具合の発生
・始動センサー等が働いている
このどちらかしかありません。
エンジンの不具合の場合は実物を確認するしかありませんが、センサーが原因なら電話口でも確認が可能なのでセンサーの作動状況を確認することとなりました。
・HB180外観 ・HB180エンジン外観
➀メイン電源スイッチとバッテリーの確認
まず始めに考えられたのが、メイン電源スイッチの状態確認です。
海外製の機械などの一部の機械にはメインの電源スイッチがあります。
このスイッチが入っていなかった事が原因や、逆に入ったままなのが原因でバッテリーが上がってしまった可能性があります。
➁非常停止スイッチの確認
実際によくある原因です。洗車の際や気づかないうちに手が触れる等が原因でスイッチが入ってしまい、「電源だけ入る」「クランキングは行うがかからない」などが起こります。
このHB180に関すると無線リモコンで走行を行っていたので、片付ける際にリモコン側のスイッチが入ってしまった可能性が考えられました。
➂機械固有のセンサーの確認
私が思う中でHB180という機械の特徴で作動油の残量を感知するセンサーがあります。
作動油が少ない事を知らせるセンサーで、これが働いている際はエンジンが停止し、始動ができない状態になります。
社内でよくあったのが走行時に斜面に入った際にタンク内で作動油が傾きセンサーが感知してしまい、エンジンが停止してしまうという事案です。
積み込みでは作動しなかったが、降ろす際に傾斜がかかって始動しなかったということが考えられました。
・HB180無線リモコン ・HB180メイン電源スイッチ
結論から言うと上記の候補に原因はなく、エンジン始動キーの回し不足が原因だったことが判明しました。
ただの単純なミスのように感じますが、実はこれが原因で解決されたなんてことは時々あります。
以前にも話したようにメーカーの違いや国内製、海外製によってはエンジン始動キーを回した状態で10秒ほど保持して始動する機械や、車の感覚でキーを回すところからさらにもう一段奥に回すことで始動する機械もあります。
普段から特殊な重機を使い慣れていなかったり、上記のような機械があることを知らない人からするとどうしても初見殺しのようなところがあります。
今回は単にキーを回すだけでも、そこにはプラスの知識が必要だったというわけです。
私としてもよく確認しておけばよかったと思いました…。
何事も単純なことの応用なのかもしれないですね。
・重機・建設機械が故障を疑う際には装置であるセンサーの位置や動作をまずは確認する。
。
・国内製、海外製によってはエンジン始動キーを回した状態で10秒ほど保持して始動など、クセがあるものがある。
T.A.
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