中京重機のオフィシャルブログです。
2016 06.17
こんにちは、もう梅雨の季節になり雨の日
が多くなってきましたね。
さて、今回は油圧ショベルにフォーカスを置いてどこで査定価格に違いが出るのかについてお話します。
海外市況の冷え込みが要因ですが、特に中国向けの落ち込みが大きく響いています。
2014年の中古ショベル輸出台数の実に70%が中国向けだったとの統計もあり、
影響は甚大です。
その他ASEAN諸国では中国に変わる受け皿になる程の実力はまだなく、湾岸諸国の混乱もブレーキになっています。
昨年、国内レンタル需要の収縮が顕著になり、稼働率の改善のため国内レンタル業者は放出を進めました。
結果として中古ショベル市場は供給過多になりました。
個人的にはこの流れはしばらく変わらないものと考えています。
ここからはもう少し掘り下げていきます。
コマツ、キャタピラーはブランド品。
メーカーによって随分と差が出ます。同等機種であってもコマツ製とマイナーメーカーでは市場評価に雲泥の差があります。
驚くことに同等機種、同じ仕様、程度も同じと仮定した場合に100万円以上の差が付くこともありました。
これはブランド力の違いから来ています。他メーカーと比べコマツとキャタピラーには海外も含めて圧倒的なブランドがあります。
次に、標準機の方が後方小旋回機より良い値がつきます。これは海外バイヤーが標準機を
好むからです。
ただし小旋回でもローアワーであれば良い値がつきます。
クレーン仕様や配管付であればなお良いでしょう。これは国内市場向けの買いが入るから
です。
すぐにでも売却しなければならない事情がないのであれば今は売り時ではないでしょう。
特に高年式(10年落ち程度まで)高稼働(6000時間以上)機は行き先がありません。
国内向けとしてはアワーが高すぎ、海外相場はかなり下がりました。
今では3年落ちと10年落ち機、程度に差がないとしたら相場は変わりません。
よって不急であれば様子を見られる事をお勧めします。
そんな中昨年から価格が高騰しているのが80年代頃の機械です。
特定の国でバブル的な人気になっているためです。
キャタピラーのE120Bが典型的で、相場が以前の倍近くまでに高騰しています。
これはアジアの途上国需要によるものです。
現地のメンテナンス能力では電子制御機は手に余り、ローテクの骨董品に価値が
置かれます。
一度普及したら同じものを皆が欲しがるのが新興国マーケットの特徴で、これが高騰に
拍車をかけています。バングラデシュやカンボジアが代表的でしょう。
もしあなたが古いキャタピラーや住友を死蔵されているなら売却を検討するタイミングと言えるでしょう。全体としては低調でも....時にエッと思うような値がつくときがあります。特にオーク
ションでありがちです。至急探しているんだ!というお客を持っている業者が高値取りを
するのです。
この手の入札を期待してオークションの出品し続ける業者も少なからずいます。
このやり方はエンドユーザーの方には、手間がかかる作業ですのでお勧めはしません。
ただ、たまたま希望以上の値がついた!という事は常にありえます。有休機がおありでしたら、お知り合いの業者に一任してみてはいかがでしょうか。
継続してトライさせれば望外の結果が出るかもしれませんよ。
S.H.
2024 12.16
2024年度のブログまとめ
2024 11.29
安全大会を開催しました。
2024 11.18
『一刀両断』 始動・試運転動画集まとめ 「林業仕様アタッチメント編」
2024 11.01
2024 森林・林業・環境機械 展示実演会