中京重機のオフィシャルブログです。
2018 06.29
カテゴリ: 建機、 建設機械、 買取り、 下取り、 中古重機、 土質改良機
こんにちは。
ワールドカップのせいで連日睡眠不足が続いていますが、ブログをサボるとS課長の逆鱗に触れてしまいます。
わずかな体力を振り絞ってブログを書いていく事にいたしましょう。
今回出張検品させて頂いたのは日立建機製の移動式土質改良機SR-G2000です。
最近では認知度がずいぶん高くなり、小規模現場で使われる事も増えたらしい改良機ですがやはりニッチな機械ではあります。
この分野においては日本がパイオニアであり、コマツと日立建機の2社のみ(住友RESOILMANやCAT SOILBLENDERは除き)が供給していました。
ただし現在日立建機は製造休止中、コマツのみが生産(現行機種はBZ210-3)している状況です。海外製も存在しない為、移動式の改良機を検討されるお客様はコマツ製の新車か中古か、の2択しかない訳ですね。
このSR-G2000、仕組みは非常にシンプル。
ホッパーに投入された建設発生土や汚泥はフィーダーによって混合室に運ばれ、固化剤(大きくセメント系と石灰系があります)と混合されます。
固化剤は混合室上方に別途備え付けられているフィーダーから、設定に応じて適宜排出されるようになっています。
弊社ではこれまで数多くの土質改良機を取り扱ってきましたが、今回見させて頂いた機械はまずまずよい状態でした。
パドルミキサー軸(シャフト)
SR-G2000は2軸のパドルシャフトが回転し混合します。
最もストレスがかかる部位がここになりますね。基本的には目視、聴診、触診を通して診断します。パドルと呼ばれる羽根のような部品が土をたたきながら混合するので、ここの摩耗は激しくなります。
が、ここは所詮消耗部品に過ぎません。
重要なのはパドルを支えるシャフトそのものです。
万が一シャフトの摩耗が限度を超えていた場合、あらたにパドルを取り付ける事ができない場合もあり得ます。
シャフトは非常に高額になるのでこの点には細心の注意を払います。
ベアリングから異音が出ている場合、消耗限度を超えてもパドル交換がされていないなど、シャフトに通常以上の損耗があり得る可能性があるケースでは特に注意が必要になります。
これ、実は非常に怖い不具合です。
SR-G2000には多くのセンサーが取り付けられており、どれか一つが故障していると全自動モードでうまく稼働しません。この場合、まず該当する箇所のセンサー不良を疑いますが、センサー交換しても同じ不具合が現出してしまう事があります。
こうなったらハーネスの接点不良や漏電を疑うか、コントローラー自体の故障が考えられます。
コントローラー不良であれば新品交換でOKですので(なかなか高額ではありますが)、時間が長くかかる事はありません。ハーネス不良の場合はどこかにある異常を電気回路図に従ってひとつづつチェックしていくという地味な作業を強いられます。
迷路に迷い込んでいつまでたっても答えに辿り着けない事もあります。工賃ばかりが積みあがっていく恐ろしい状況にはまります。
弊社ではSR-G2000のみならず、後継機種のSR2000GやコマツBZ200-1,BZ210-1の買取実績は多数ございます。
購入や売却をご検討の際は是非当社にお声がけ下さい!
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