中京重機のオフィシャルブログです。
2025 02.07
カテゴリ: 建機、 中古重機、 木材破砕機、 重機整備、 リフレッシュ
こんにちわ!1月中旬から末は弊社の付近では「今年って暖冬か?」というほど暖かい日が続いていたと思ったら2月に入り一気に冷えましたね(::)
実は非常にとんでもない寒波がせまっていたようです。皆様も体を冷やさないように工夫してお過ごしください。
さて今回は直近で弊社がメンテナンスした機械のご紹介をさせて頂きます。
今回弊社に入荷したのはコマツ製の「BR120T-1」
正直見た目は見るに堪えない悲惨な外観でした(::)・・
特にホッパー周りやベルコンフレームの腐食が激しいのです。
一番やっかいなのは腐食穴でコンベアフレームが断裂して脱落しちゃってるところ。
それだけでなく足まわりも・・シュープレートがそもそも半数以上欠損しており、
歩くたびに落ちる⁈みたいな状態でした。
外観は最悪ですが、ただし良い点もありました。
【良い点】
①アワメーターが2810HR♡
②破砕ドラムの動作・状態が良好♡♡
③エンジンの状態もなんと良好♡♡♡
上記の3点はかなりポイント大きいです。
ということで、復活していただくことに決意しました。
そうとなったら善は急げ!百戦錬磨のCJ整備部隊ならすぐに再生計画が頭にイメージできます。
ということで、、
【今回の修理内容】としては
・エンジンオイル、エレメント交換
・燃料エレメント交換
・エアーエレメント交換
・作動油、エレメント、ブリーザー交換
・破砕ドラムベアリング強制潤滑オイル、エレメント交換
・ホッパーガイドローラー1つ分解ベアリング交換
・ベルコンフレーム断裂の為修繕、及び板金
・Vベルト交換
・シューリンクアッセン交換
※ほんとは細かい部分いろいろありますが割愛しています(-_-;)
修理することになりましたが、ベルコンのフレームが折れているので
この最難関部分は慎重に作業を進めていきます。
千里の道も一歩から!まずは簡単なリンクの交換から始めます。
幸いにもアジャスタ等は問題ありませんでした。
シューリンクが変わるだけで印象って違います!!
もう終わりにしたいぐらいだけど次の作業に進みます。
ホッパーローラー1個不良の為分解し、中のベアリングを交換。
ベアリングのシャフトも段付きになっていたのできれいに修正しました。
いろんな機種取り扱いますがコマツのホッパー周りって丈夫なイメージ・・・
同じような構造である諸岡製のタブ式ホッパーのガイドローラーは
ベアリングではなく潤滑油圧入式のスリーブが入っているだけなので
耐久性が違います。
問題のベルコンの根本方向はこんな状態・・現場で検品したときは辛うじてぶら下がっていたのに
ウチに入庫したと同時にゴソっと崩壊して地面に崩れ落ちました・・
大胆にベルコンを取り外し、折れた部分と根本の側の部品を分解してみたら
案の定ローラー類もほぼ使い物にならない程腐食しておりました。
全ローラー、ローラーブラケットの部品を発注しました。
折れたフレームの溶けて無くなってしまった部分を有った体で
採寸してみると、ありました!対応するサイズの鋼材が!
意外とあるものですね。早速材料屋さんに手配し、これまた
あっただろうサイズに匹敵するよう溶接でつなげるように加工し
必要なボルト穴や、ローラー等ガ取付けできるようにステー類を
再生していきます。
ベルコンフレームの原型が復活してきました。
コンベアのゴムも朽ちていたため外注業者さんに交換してもらいました。
もちろんコンベアのメインベルトも新品に交換しています。
最後にフレームを軽く塗装して完成!
フレームの修理は細長い構造なので修復が難しいのですが
なんとか形にすることが出来て良かったです。
基本的な動作は問題なく復帰しました!・・・が、
多少ベルコンが左寄りに回ってしまうので、それは調整して修正します(^^:
この微調整も最後の最後大変な作業です。
気を抜かず頑張ってベストな状態を目指します。
過去にもBZ210-1の混合室の壁の張替えやMC-2000のベルコンフレームの延長、ZR260HCの破砕ドラムの再生等の実績を積んできたのもあり技術力も経験と並行して上がっているのかな?・・(^^:)と思いたいです。
まだまだ未知の事にチャレンジしてこういった技術力を蓄積していきたいと思います。
H.I.
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