カテゴリ: 建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 CJあんしんパック、 保証販売、 中古車保証、 整備、 点検、 環境リサイクル機械
中京重機のオフィシャルブログです。
2021 02.23
カテゴリ: 建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 CJあんしんパック、 保証販売、 中古車保証、 整備、 点検、 環境リサイクル機械
こんにちは。
春の兆しが感じられる今日この頃、皆様においてはいかがお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルスのせいで日常生活の制限を余儀なくされるようになって1年が経とうとしていますが、どうやらまだまだ我慢が必要のようですね・・
さて、今回は弊社が誇る!?中古機保証制度「CJあんしんパック」導入のきっかけとなった苦い経験のお話です。その後、日々起こる事件?や難題!の数々を乗り越えて今にいたるこの制度の"良さ"がちょっとだけ伝わればいいかな?というお話です。
もうかれこれ3年前になるでしょうか・・・
それは中古機保証制度の必要性を考えさせられるような苦い経験をしました。
1台のMC-1500をとあるお客様に販売したのですが、遠方よりご来社くださって実機を確認して頂いたときのことです。「んーっ、排気ガスに少し混じる白煙が気になるねえ。。」ということになりました。
確かに商品の機械状態把握をモットーとする弊社では、事前の検査でこの症状を確認はしていたものの原因の特定までは至っていませんでした。それだけ全体的に見て"モノ"は悪くないと判断していましたし、燃料インジェクターノズルでも交換すれば直ぐになおってしまうだろう。と高をくくっていたというのも事実です。
その時は決めて頂くことが先走り「何かあったらきちんと対応しますよ!」と決まり文句でお客様の背中を押し、ご契約いただいたのですが、これが事の始まりだったというのを記憶しています。
さあ何はともあれ!晴れてこのMC-1500は、弊社から遥か500Kmは離れた新たなお客様の元へと旅立っていったのです。
その先に起こる悲劇などまったく予想もしないで。
恐ろしいものです。起きてほしくないと思ったことは必ず起こり、確かな技術に裏打ちされていない事柄はもろくも崩れ去ります。特に人間の作り出す工業製品においてごまかしなどきくはずがありません。先送りにした問題は3倍ぐらいヤバくなって帰ってきます。ただ、これほどまでに早くとは・・・
それはお客様のヤードに到着し、意気揚々と「さあ、始めるぞ!」のエンジン始動から30分で起こりました。
突如、けたたましい音量の「ガラガラ音」が鳴り響いたそうです。当然エンジンはストップしました。気を取り直して再度エンジンを始動させたところ、、、車体下部からオイルを吹いて!?こと切れた、、とのことです。
お客様が慌てて現地の修理業者を呼んで点検し、機械の損傷状況が明らかになりました。
1.6番シリンダー破損(コネクションロッド曲がり)
2.エンジンストール前オーバーヒート症状
3.ラジエターコア(内部)詰まり
現場投入から30分でヒート&ブローでは言い訳ができませんね。
弊社でお引渡し前までに整備や点検をしてきたからといってもそれは現場でのフルロード稼働を完全には想定できていませんでした。どれだけテストと称しカラ回し運転や簡単な破砕をしてもそれは正真正銘の現場に投入されると一気に真価を突き付けられる結果となるわけです。ましてや今回はことを問題視せず「なんとかなるだろう。」と現実を直視していなかった事例です。
でも、起こったからには後戻りはできません。重機屋で看板をあげて60年!出るとこに出て責任を取るときが今なのです。
とはいっても、500Kmも離れていては手も足も出ません。ウチからサービスカーで走っていくわけにもいかず途方に暮れていると、、、なんと!今回の商売にも仲介に入っていただいていた商社のご担当者さまから助け舟がありました。現地の修理業者さんをご紹介いただき[商社さま⇔現地修理業者さま⇔ウチ]の3社でお客様をサポートする態勢ができたのです。以下がその作戦!!
1.現地修理業者さまがエンジンアッセンブリーを積み下ろし弊社まで送る。
2.弊社が破損エンジンを分解して詳細状況を把握する。
その結果
3.弊社が同型中古エンジンを調達しオーバーホールしてお客様ヤードまで送る。
4.現地修理業者さまが弊社で修理済みのエンジンアッセンブリーを搭載して完成させる。
※同時にラジエターコアを現地業者にオーバホールしてもらう。
実際には「MC-1500専用」の中古エンジンは市場に無かったので、住友SH200用の同型エンジンを調達し、本体をオーバーホールしつつ補器類をもとのエンジンから巻き替えるという作業でなんとか完成をさせました。
それでもお客様には現場稼働休止を余儀なくさせ、いろいろな関係者さまにもご迷惑をおかけしてしまった今回のトラブル対応。本当に恐縮の連続だったのですが。
なんと、なんと、なんと、なんと。
お客様と商社さまが費用負担してくれるというではありませんか!!
ホントはウチが悪いと思うんですが、お言葉に甘えてご負担をしていただく事となりました(当時は本当にありがとうございました)。
さあ、でもこうしてはいられません。このような事が起きないように、また起きてもお客様にご迷惑が掛からないように「あんしんを売ろう!」そう思うようになったのです。
あれから3年・・・弊社では新たな点検プログラムや実戦を想定した負荷テストの導入や最新型エンジンのメーカー診断、高精度検査機器の使用などトラブルを未然に防ぐ試みをいくつも実施し、新たな中古機保証制度「CJあんしんパック」とあいまってこれからもお客様の安心のために運営を続けていく所存です。
・中古機械でリスクを放置すると必ず悪い方向へと症状がでる。
・実際の現場ではテスト稼働の何倍もの負荷がかかる。
・ウチのお客様はいい人が多い。そんな方々を困らせない制度を作りたい。
A.S.
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