中京重機のオフィシャルブログです。
2019 05.10
カテゴリ: 建機、 輸出、 買い取り、 建設機械、 買取り、 中古重機、 海外、 貿易
皆様お久しぶりです。
約7か月ぶりブログ担当がやって参りました!では今回も早速操縦欲をくすぐる刺激的な機械をご紹介!!
…と行きたいところですが、わたくし海外営業ですしそれらしいことを!と思い今回は海外のお客様と日本のお客様の機械コンディションに対する感じ方の違いについてのお話です。
私、社会人人生のほとんどを外国人相手に仕事をしていましたので、日本のお客様の求める要求水準と異なるステージにあたるかもしれませんが、今回はあくまで海外の感覚でのべさせていただきます。
ではまず国内のお客様の求めること、それは機械状態が良く、見た目も小綺麗ですぐに実戦投入できること。これに尽きると思います。エンドユーザー様が多いので個々の事情に即した価格や状態の要求レベルはあるとはいえ概していえることは“良い”機械が欲しい!という事です。当たり前ですね。
対して海外(主に東南アジア)のお客様の大前提は、兎にも角にもお買い得な値段!これに尽きます。もちろん機械状態も気にならないわけじゃありませんが、大抵の場合は「コンディション?ちゃんと動くなら、のぉ~ぷろぶれぇ~~む!!」です。例えば、「オイル漏れがあるかも」「だから?」。「走行の調子がぁ、、、」「ふーん、安いんでしょ?ならいい」といった具合です。
ですがこれにはちゃんと理由があります。そう、途上国の人件費です。ニュースなどで耳にする事もあるかと思いますが、これが本当に安い!私の暮らしていた某赤道近辺の国では最低賃金が月155米ドルでした。
想像できますか?月16000円程度で一家の生活全てを賄うこともあるようです。いくら物価が低いとはいえ10円や20円で食事ができるわけじゃありませんよ。「そうは言っても最低賃金でしょ?ほんとうはもっと。」と思いますか?
大半の国民がこれかこれ以下の収入で生活しているのが現実です。
つまり輸入後に自前か現地工場で修理するから構わないという事なんですね。
ちなみに部品も価格が一番重視されて格安である程度揃うのであれば問題ないというお客さんがいらっしゃいます。不動車を部品取りとして購入というパターンもあります。
こんなことを書くと、かなり状態がわるくても売れてしまうの?と思うかもしれませんが、そうは行きません。
国内のお客様の場合はご希望の機械が無くても同等クラスの代替機で検討していただけるということもありますが、海外の場合はピンポイントです。欲しいもの以外には目もくれません、話も聞いてくれません。。。しかし欲しい機械の状態に対しての寛大さに救われることは多々あります。それはやはり日本の工業製品が長年かけて築き上げた信頼性の証と常々感じます。
という事で探していた機械の情報が出てくると俄然やる気がでるわたくしです。
そして嬉々として検品に伺いますがなんせ海外向けは年代物の事が多いので、、、
「まっ、まさか君は某天空の城で悠久の眠りについていた亜人型自律戦闘ロボットか!?」と言うくらい自然と同化した機械との出会いもしばしば。
そして元整備士としてそんな彼らを眠りから覚ませたり覚ませなかったりして途上国という新しい世界に送り、また活躍の場を与えるのも海外グループの仕事だと自負しております。それはもう退院する患者を見送る医者の気分です。
という事で、こんな古い機械、朽ちかけている機械も見てくれるの?動くかわからないよ?でもぜひ一度ご相談ください!貴方のその一報がまさか国際貢献につながるのかもしれない!!
中古重機に対する考え方が海外のお客様と国内のお客様では全く異なる。
自然と同化した中古重機に度々出会う海外向け重機の検品。
こんな古い機械、朽ちかけている機械も見てくれるの?でもぜひ一度ご相談ください!
まる盛くん4
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