中京重機のオフィシャルブログです。
2023 01.13
カテゴリ: 重機、 建機、 建設機械、 油圧ショベル、 解体仕様
着任当時、建機や重機のことは全く分からない素人でしたが、この3年半の間に建機や重機や環境リサイクル機械の知識と経験を蓄えてまいりました。
そこで今回のブログは中京重機に来た頃の初心に返りまして、建機・重機の代表格といえる油圧ショベルの諸々について覚えたことなどの振り返りをしてみたいと思います。
ちなみに私ども中京重機は、解体機と呼ばれる建造物解体工事用の油圧ショベルや、林業用の仕様を纏った油圧ショベルなど、特殊な油圧ショベルの中古機械の扱いを得意としております。
まず油圧ショベルという言葉ですが、ブームやアーム、バケット等を油圧で動かして掘削や整地等の作業をする自走する機械のことを油圧ショベルといいます。
油圧ショベルは様々な呼ばれ方をされていますが、「油圧ショベル」という呼称は、1990年代に入ってから社団法人日本建設機械工業会によって制定された統一呼称です。
それまでは、パワーショベルやユンボなど各メーカーの商品名(商標)が普通名称化したものや、和製英語が一般化したショベルカー、バケットが重機本体側を向いている構造から来るバックホー(バックホウ)、官庁の文書などで使用されるドラグショベルなどなど、実に様々な呼ばれ方をしていました。
しかしこのような状況では各方面で不便が生じることも多く、そこでこれを統一する意図をもって「油圧ショベル」という呼称を使用していきましょうと社団法人日本建設機械工業会が提唱したわけです。
現在、油圧ショベルの各メーカーや油圧ショベルの販売や修理をする業者ではこの「油圧ショベル」という呼称を使うことが定着しておりますが、油圧ショベルが活躍している実際の現場においては、まだまだ前述のような様々な呼ばれ方のままの場合が多いようです。
ちなみに英語ではエキスカベータ―(excavator) あるいはディガー(digger)と呼ばれます。
油圧ショベルは様々な呼ばれ方をされています。
油圧式のショベルが登場するまでは、ケーブル(ワイヤーロープ)を使ってブーム・アーム・バケットをコントロールするケーブル式ローディングショベルやケーブル式ドラグショベルが鉱山や河川工事などの大規模な現場で活躍していたそうです。
世界初の小型の油圧式ローディングショベルは1947年にイタリアで開発され、その後1970年代に入ると技術革新が加速して油圧ポンプやバルブの小型高性能化が進み、以降は中規模から小規模な土木建設の現場でも一気に油圧式ショベルが普及したそうです。
ただし、油圧式ショベルはアームやブームの重量の問題から大型化に限界があるため、バケット容量が40立方メートルを超えるような超大型の掘削機械が必要な大規模な現場においては、油圧式ではなくケーブル式ショベルやバケットホイールエクスカベータ―などが多く使われています。
冒頭でも触れましたが、私ども中京重機では油圧ショベルの中でも解体機と呼ばれる建造物解体工事用の油圧ショベルや、林業用の仕様を纏った油圧ショベルなど特殊なタイプの中古油圧ショベルの扱いを得意としております。
解体機は、直接の作業装置となるグラップルやブレーカーなどのアタッチメント部を高所へ効率よくアプローチさせるためブーム・アームの形状や組み合わせが特殊な仕様になっておりまして、完全に二つ折りの状態から直線状にまっすぐ伸ばせるように二重関節式になっていたり、ブームが分割式だったりします。
また、作業箇所である高所の視認性を高めるために運転台を後傾させることが出来るような仕様のものもあります。
そして油圧配管やホースについても解体機は特殊な仕様となっております。
解体仕様の油圧ショベルは長大なアームブームを備えたものが多いです。
一方の林業機については、弊社社員が以前にUPしている以下のブログをご覧になっていただくとその概要が分かりやすいかと思います。
2022.05.27高性能化が進む昨今「林業仕様油圧ショベル」取り回しについて少々のまとめ
林業仕様の油圧ショベルは其々のアタッチメントの専用機という性格が強いです。
それぞれの特殊仕様油圧ショベルの稼働の結果出現する副産物、例えば解体ガラや木片などの処理に使われることが多いのがジョークラッシャーや自走式スクリーン、木材破砕機などの環境機械という事になります。こちらも中京重機は力を入れています。
特殊仕様油圧ショベルの中古をお探しの際は、ぜひ私ども中京重機にお問い合わせを下さい。
2023年が読者の皆様にとってよい年となりますようお祈り申し上げます。
本年も中京重機をどうぞよろしくお願いいたします。
「油圧ショベル」という呼称は、1990年代に入ってから社団法人日本建設機械工業会によって制定された統一呼称です。
特殊仕様油圧ショベルの中古をお探しの際は、ぜひ私ども中京重機にお問い合わせを下さい。
加藤 一明
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