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2019 01.07

重機・建機の整備っておもしろい!(現場対応力で時代の波に打ち勝て!)

投稿者: A.S.

カテゴリ: 建機建設機械油圧ショベル新卒採用中途採用重機整備整備士

あけましておめでとうございます。この年末にインフルエンザらしきものを発症し、死の淵をさまよっておりました。それでも昨年のNHK紅白歌合戦だけは、あの米津玄師が登場するというので朦朧とする意識の中、なま米津玄師を見ておりました。とても歌が上手くなにか「ほっ」としたように感動したのを記憶していますが、あの大聖堂が・・不必要なほどに神々しく、一瞬私にも「お迎えが来たのか?」とさえ感じる年末年始でした。

さて、昨年11月30日の

「中京重機サービス部(建機の119番)」

ホームページリニューアルをチェックしていただきましたか?今日は皆さんを「重機・建設機械の整備」の世界に招待いたします。楽しい!現場ワールドにようこそ!!

 

 

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似て非なる「自動車整備士」との違い!

 「重機・建機の整備士」っていうのはなかなかマイナーな職業ですね。職業人口からすると大変少数派な集団なのではないでしょうか!? そもそも「重機整備士」なんて肩書の職業はあるのかな・・・。

世の中に存在する「整備士」の中でいちばん有名なのは、やっぱり「自動車整備士」なんでしょうね。

国土交通省が管轄している国家資格で、1級・2級・3級・・・とあり。また「○○自動車整備学校」っていうのもよく見かけます。自動車には「検査」や「点検」などが義務付けられており、とくに安全運行にかかわる部分の分解や整備は有資格者が行わないといけない決まりになっており、その分解清掃や調整を行わないと検査が通らない!産業構造となっているわけで、「自動車整備士」の役割がきちんと決まっているわけなんですよね!

さらに、自動車なんてのは日本国内でも年間に「なんびゃくまん台」も登録され世の中の消費者に日々使われる耐久消費財ですから整備・修理の需要が桁違い!グローバル化の荒波にもまれた近年の「新型車」なんてのはもう「電子の要塞」なので、メーカーは「自社以外の人にはなおしてほしくなーい!!」「触ってもほしくない!!」のが正直なところ。各メーカーやその販売店は自社メーカーのメンテナンス体制確保のために学校を作り人を育てているのが現状なんですね。

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そこに持ってくると「重機・建設機械の整備士」の資格っていうのは・・・。

ありますよ!「1級建設機械整備技能士」燦然と輝くこの称号はウチの工場長が保有しています。その下に2級があってとても取得するのに難しい資格なんですよ!

重機・建機の整備資格を認定している団体は「厚生労働省」。立派な国家資格なんですね。

実際・・ぶっちゃけると・・重機には車検制度がありません。そもそも公道を走る機械ではないから車検を受ける筋合いもありません。だから壊れたときに誰が整備しようと資格の問題ではないんです!でも勘違いしてはいけないのが「重機・建機整備の肝」安全衛生の問題です。重機には車検がない代わりにほとんどの機械に「特定自主検査」の義務があります。これは土木建設の現場で使用される重機や建設機械がきちんと安全に稼働できるかを確認している検査です。「定期自主検査を受けていれば安全衛生の面では一定の確保がされている。」わけで、この検査員資格を保有しているかどうかが問題になってきます。

そうか、地味だけど責任ばかり重いのが「重機整備士」ってわけか!じゃなくて・・・。

待ってくださいね、もっとおもしろい重機・建機整備の世界をご案内しますからね。

「やわなヤツはすっこんでな!」出たとこ勝負なツワモノたち。

さて、重機整備の特徴を整備士のメジャーである自動車整備士との違いで説明をしましたが、いまいちわかりにくかったと思います。ここでは実際に重機や建設機械の整備とはどんな作業があるのかを説明していきたいと思います。

1.出張移動:重機や建機って重い・・だから持ってきてほしいんだけれど自分から行った方がはるかに簡単なことに気づく。実は移動時間もお客さんにお金もらっているケースも多々あります。

2.電気修理:避けられない・・ローテクの塊と思われがちな重機も電子化の波が押し寄せています。ここで大変なのは近年では建設機械メーカーもよほど整備業務の委託契約を結んでいるような協力会社でない限りなかなか子回路図などの内部資料を出さないということ、その調達にはいろいろなコネとテクが必要なのです。

3.板金・溶接修理:これなくしては始まらない・・重機は鉄の塊。分厚い鉄製のフレームやボディがべこべこに変形します。これをひたすら溶接溶接また溶接!美しい溶接技術は一日にしてならず。鉄で鉄を制していきます。

4.油圧修理:油漏れが止まらない・・重機は何と言ってもすべて油圧の力で動いています。パワフルな駆動は油圧ポンプなどのパワーラインを流れる作動油から生み出されています。それがハンパない量入っているので、ひとたびホースなんか弾けたら全身作動油という血液で血だらけのマシーンになってしまいます。

5.エンジン修理:心臓はディーゼルエンジン・・常に不規則な負荷にさらされている重機のエンジン。やっぱりハード使いこむと一定のサイクルで各部のオーバーホールが必要になってきます。日常的にエンジンヘッドを下ろして分解清掃とかピストンリング交換とか・・リビルドエンジンに載せ替えとかも結構やります。

どうですか?これらの作業が複合的に毎日続きます!作業に分解すると・・・。

1.とんでもない山奥の現場にヘリで移動とか

2.テスター片手に鈴なりになった電子ハーネスと格闘するとか

3.大ハンマーをふるってピンを抜くとか

4.総重量50トンもある油圧ショベルのウデをバラバラに分解とか

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なんか冒険的な要素が含まれてきますね。間違っても「コンピューターのソフトウェアをコーディングして様子を見てみましょう・・」的な対応は多くはありません。これらがお客様の納期と要求と予算に合わせて複合的にしかも突発的に発生してくるのです。さらには「今日中になんとかしてくれ~~」とか「いまからすぐに来てくれ~」とか意外と多い。現場を回さなければならないのはみんな一緒なんですね。

創造的でクリエイティブ!現場の要望は最先端技術のヒント。

さあ、重機整備のイメージが何となくつかめていただけたでしょうか?

同じ機械の整備といえども自動車整備の世界と比べるとすごく対照的なことがわかります。乗用車のように極度に生産管理された量産製品をコンピューター制御で扱うと誰が操作しても故障が一様化してきます。メーカーはその弱点を補った対策部品を在庫してさえいればいいわけです。あとはより効率の良いエンジンマネジメントデータを携帯電話のデータに載せて配信すれば壊れないクルマへと一歩一歩近づくわけですが、重機の場合はそうはいきません。生産台数もさることながら使用条件が一様ではないのです。したがって修理対応も必要に応じまちまちです。

最近、エンジンこそブラックボックス化がされつつありますが。まだまだ重機整備の現場は人の対応力や創造的な修理技術がその場で求められるハードで楽しい宝庫なのです。

建設現場で使われる機械とかってもっともっと人にやさしい技術が使われてもいいと思います。かなりハードな現場だからこそもっと安全でより早く仕事ができるようになっていけばいいと感じます。

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でも、一歩一歩なんですね。現場の要望をひとつひとつ吸い上げてメーカーや整備保守会社が改良をする。その繰り返しと蓄積が現場の改善につながり技術につながっていく。

現場の要望を解決する手段を一緒に考えたい!

不肖ながらわが中京重機はそのために技術員を日ごろから現場に派遣しています。

近い将来、労働者人口が減り、新しい時代の担い手に困る日がやってくると思います。過去と現在と未来においてどの時代でも必ず必要とされる人材はいます。とくに少人数でもいい。必要とされる技術を今からでも習得しかつ伝承しておもしろい現場を守っていきたいと考えています。

 

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まとめ

国家資格である自働車整備士よりも実は必要とされるのは特定自主検査の検査員資格。

重機の整備はアドベンチャー!毎日が冒険の連続。

部品交換なんてほとんどなし!今後においても必ず必要とされる人材になれる重機整備士は今後注目の的。

 

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