中京重機のオフィシャルブログです。
2021 10.08
カテゴリ: 建機、 建設機械、 買取り、 中古重機、 修理、 コロナウイルス、 部品、 社外品
こんにちは。
もう気が付けば10月となりました。
まだまだ気温も高く微妙な残暑が続き
なかなか秋を実感できなくて残念です。
さて今回は弊社での整備実績の一部ご紹介致します。
今回はリョーキさんのHB180です
今回のこのHB180、入庫してから見た目で言うと機械状態的には悪い所はあまりありませんでしたが、念入りにチェックすると破砕室の摩耗状態が非常に悲惨な状態でした。
破砕歯自体の摩耗もバラバラに減っていまして、歯と歯のクリアランスは40~50mm前後空いていました。
この状態でも破砕歯できますがかなり精度がかなり落ちてしまいます。
そこで、今回は破砕歯の修正整備を行いました。
実施すると決めたものの修正のにはかなりの時間と工数を要する為非常に大変です。
そこで弊社の中でもHBシリーズスペシャリストの整備士T.Sさん(通り名は”バイク馬鹿”!?)に
頼みました。頼まざるを得なかった。
T.Sさんと作業内容を割り出した結果、次のような整備が必要ということになりました。
・トライアングルナイフとウエアプレートの全交換
・サイドコーム&アフタークラッシャー先端肉盛り修正
・破砕シャフト軸ギアボックス内部点検ギアオイル交換konnkai
工程としてまず行う整備は破砕歯の交換・肉盛り作業です。
弊社には専用のシャフトを受ける架台がないので破砕モーターと連結を切り離した状態にしてフリーにして
そのまま機械の中で作業をする方法をとりました。
2軸のシャフトの下の真ん中に入っている固定のシャフトです。
これはついたままの状態では作業スペースが無いので、取り外しをしてから溶接作業が出来なかったです。
ギアボックス内は意外と綺麗で清掃とオイル交換で済みました!..ですがオイルキャップ口が腐食により穴があった為
整備士T.Sさんが製作し取り付けしました(キャップは純正)
メーカーの規定クリアランスに従って行った為非常にいい状態になったのではないかと思います。
歯と歯の干渉もなく良かったです!
今回実施して改めて実感しましたがこの手の自走式2軸破砕機は日頃からこまめな肉盛りやメンテナンスをしているかいないかだけでかなり価値が変わってきます。
今回のHB180のように減っていると破砕室整備だけでかなりの時間と費用が掛かります。
トータル弊社で200時間くらいかかっております・・。
もしそれ以外に油漏れや消耗品板金等作業もとかなると想像するだけで心が折れそうです・・。
メンテナンス状況での中古買い取り査定額はかなり変わってきます、仮に弊社で査定をした場合でもメンテナンスをしていないとなるとHB180の査定額は大きく影響しています。
今後重機・建機を中古で売ろうと考えている方は手間ですが日頃のこまめなメンテナンスを推奨します。
2軸破砕機の破砕歯の再生作業はかなりの工数が必要。
自走式2軸破砕機の価値はメンテナンスの有無に大きく影響される。
H.I.
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