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2021 09.24

問題は現場で起こっている!土質改良機の修理。

投稿者: A.S.

カテゴリ: 建機建設機械中古重機修理中京重機土質改良機重機の整備リサイクル機械オリジナルパーツ環境リサイクル機械


こんにちは!

東京オリンピック2020と東京パラリンピック2020が終了しました。いろいろと物議を醸すなか1年遅れで開催された今回の大会が正解だったのかは、本当に時間が経たないと分からない事なのかもしれませんね。

オリンピックもさることながらパラリンピックの競技ってとても迫力がありましたね。研ぎ澄まされたトップアスリートの戦いは同じくエキサイティングでした。

さあ、我々も負けてはいいられません。さらにアグレッシブに仕事をしていきますよ。今回はコマツリテラBZ200-1の土質改良現場でお客様の要望に対応した内容をレポートしていきます。

 

 

 

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リアルな土質改良現場。フル稼働のその圧がスゴイ!

やってきたのは中部地方の山間部。人里離れた山奥にその現場はあります。ウチのお客様なんですが、こんなご相談です。「土質改良機コマツBZ200-1の混合室の摩耗が激しい!部品が摩滅や破断してしまったので修理するか、なんなら強化してほしい。」とのこと。視察に行ってみると・・・

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建設現場などから出る土質系解体廃材を受け入れしている改良プラント現場です。受け入れの10トンダンプ車がどうやってこんな山道を登ってきたかと思うほどひっきりなしにやってきます。

セメント系固化剤を添加して中和改良するプラントの心臓部に居ました「BZ200-1」さん。よく見ると混合室のサイドウォールがありません。これが無いと"自走式けむり発生機"になってしまうのがこの機械(しかもかなり盛大なヤツ)。清掃して休止中だったのです。

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(+_+) サイドウォールどうなっちゃたのかな??

 

固化材フィーダー下サイドカバー写真 (1) 固化材フィーダー下サイドカバー写真 (10)

うーんエッジ部から摩耗して下の方がなくなってしまってますね。激しい土砂摩耗と混合室を通る際の圧力を感じます。もう交換しかないけれどBZ200-1は一部の部品供給がストップしてしまっていました。やはりBZ210-1に集約されつつあるのかな?

 

敵は摩耗と圧力。やっぱりアレしかないのかな?!

ということでまたまた始まりました。今回もまずは部品調達ですが、供給停止部品ということで現物を採寸して図面におこすという部品再生作業からです。ただし現物は摩耗し破断しているので、取付けされる相方の寸法を加味しながら図面をおこしていきます。材質も今のモノ(おそらく普通鋼)より耐摩耗性と強度に優れた鋼材にしたいと思います。となるとやっぱりHARDOXになりますね。

BZ200-1サイドカバー図面 (1) BZ200-1サイドカバー図面(2)

この部品は混合室の構造体になりますから頻繫に清掃や目視が行えるように点検口が取り付けられています。だから塞いで密閉するというだけでなく、使いやすく点検口が機能するようにしなければなりません。しかも片側は固化材フィーダーを回転させる3連モーターと干渉しそうな位置関係になっているため、いかに接触をかわしながら使いやすくできるのかが勝負となります。これを立体的に構成される本体側と位置を調整しながら取り付けるのは結構大変な作業になりそうです。

さらにお客様のご要望は土砂を混合室へと導く「投入ホッパーと土砂フィーダーコンベアとのクリアランスも適切に調整したい(リテラはここのスカートが摩耗すると土砂がこぼれ落ちやすくなる)。」との事。いよいよ大変です。

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[現場・現物・現実]を受け止めて技術で昇華させる。

試行錯誤のうえ(さらに2度3度の失敗のうえ)なんとか部品を完成させて現場に向かいます。ここからは弊社腕利きメカニックとの共演となります。再三の図面変更と微調整をしたにもかかわらずひとたび現場に出ると、想定しえなかったこととか普通におこるから怖いんですけど・・何とかかんとかして取付けができましたね。ホットヨガばりのアクロバティックな体制を強いられるなど数々のピンチがあったことは言うまでもありません。

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本体は耐摩耗鋼(HARDOX450)を使用しさらに裏側から補強を加えました。
両サイドに点検口を設置し3連モーターと接触しそうな側面はクリップによる脱着式に仕上げ、反対側面はヒンジ式としました。
本体下に取り付けられるこぼれ防止スカートは幅を大きめに設計しなおして、同じレベルでつながる土砂フィーダーコンベアのスカートと連結しました。
作業中に落っこちたら土砂まみれ(改良前)になってしまうので必死にしがみつきました。

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いやー、今回の仕事も大変でしたね。 
ハードな現実とそれに対峙するお客様の要望を真摯に受け止めて持てる力を結集して対処する。まだまだなんとかできる手ごたえを感じつつ充実した時間を過ごすことができました。

今回は何よりも現場を隅々まで熟知したお客様の協力があってこそ実現できたミッションだったと思います(お客様の方が一番活躍されたのかも・・)。溶断作業など本当にありがとうございました。

別の課題でまたのご依頼をお待ちしております。

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※ちなみに進化型のBZ210-1はレバー式に変更されています(写真右側)。

 

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まとめ

フル稼働する土質改良機は各部の摩耗や破損が絶えない。

摩滅してしまった部品は供給停止となってしまっているケースもある。

部品再生は現物をよくみて現実に対応した形で進める。

現場の要望はハードルこそ高いが乗り越えると充実した仕事となる。

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