中京重機のオフィシャルブログです。
2024 05.10
カテゴリ: 建機、 中古重機、 土質改良機、 重機整備、 コマツ、 部品
こんにちは。
5月になり気温も夏日かと思ったら急に気温が下がる日がまだ続き
体調管理が非常に難しいですね。
さて、コマツ製土質改良機のBZ210-1の整備状況の一部ご紹介致します。
土質改良機と言えば名の通り土を改良する機械ですが、土や砂をメインに
投入する機械の為混合室のハンマーやカッターの摩耗の進行が速いです。
改良する際に使用する固化材によって錆や腐食の進行も早いです。
特にハンマー部分は混合するメイン部分なりますので代表してご紹介します。
ロータリーハンマー
写真の通り固定しているピンをバーで抑えボルトで固定しており
反対側は回り止めが溶接してあるという構造となっております。
固化材コテコテで摩耗したハンマー
ただ外すだけなら・・と思うかもしれませんが
なかなかそうは行かないのです。
↓
①固化材等の影響で固着しボルトが折れ込む
②ボルト頭がむき出しの為、摩耗して丸くなり工具入らない
③最終的に全てガス溶断
こういった流れが半ば当たり前の作業となっています。
ただ特に問題なのは取り付けの方で折れ込んだボルト、溶断したボルトは当然
折れ込みの除去とネジ穴を修正が必要となりますが、これが一番大変で
混合室内部狭いのとハンマーシャフトと混合室壁のスペースが満足に無い為
作業する時間がよりかかってしまいます。
ハンマーシャフト自体を本体から3本取り外して
交換する方法もやったことはありますが、折れ込み修正は多少
やりやすくなる程度で作業工数はあまり変わらなかったです。
ハンマー、ピン、ボルト、固定バーを交換して最後にハンマー取り付け部分の
の肉盛り補強して完了です。
ロータリーハンマーの他にソイルカッターとアフターカッターもありますが
交換する際の条件としては似たような状態で大変です。
ソイルカッター
アフターカッター
消耗品の交換一つで脱着も一苦労といった感じがしますが、
全てのBZ210がこんな状況という訳ではなく、日々の清掃と機械管理を
徹底している機械だとボルトも普通に回り、ピンも抜け簡単に交換
出来る状態となっているため、やはり日々のメンテナンス(特に清掃)は
非常に大切な事だという事を改めて実感できます。
木材破砕機もそうですが、土質改良機の清掃は特に必要で、オプションで
清掃用のコンプレッサーも搭載できますし、
メーカーの整備士に聞いても掃除8割、修理2割と言うような言い回しを
するくらい重要な事なのです。
上記で申し上げたようにメンテナンスにかかる時間、行程も全く異なってくるので
作業終了後の清掃は面倒ですが必ず行うのがよろしいと思います。
H.I.
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