カテゴリ: 建機、 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 修理、 アタッチメント、 工場、 重機の整備、 整備士
中京重機のオフィシャルブログです。
2021 07.30
カテゴリ: 建機、 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 修理、 アタッチメント、 工場、 重機の整備、 整備士
こんにちは。
夏真っただ中で外作業がきつい時期ですね。
プライベートでサーフィンをはじめたのですがこれだけ暑いと海に浮かんでいるだけでも
気持ちいいです。
浮かんでいるだけで一向に上達はしていないのですが、、
先日、ゴムクローラーを新品に交換したのでそのことを書いていきたいと思います。
日々の作業で酷使され摩耗してしまったゴムクローラーを新品に交換してもらいたいと
ご依頼を頂きました。
ゴムクローラーの交換を自分でやってみたいけれどやり方がわからないという方も中には
いらっしゃるかと思います。
そのような方たちに少しでも参考になればと思います。
まずは、機械側面についているグリスニップルを緩めていきます。
一気に緩めると中に入っているグリスが勢いよく飛び出してくる可能性があるので
顔を近づけすぎないように注意してください。
グリスニップルを取り外すと中のグリスが抜け、アイドラが縮んでいきます。
アイドラの縮みが少ない場合にはゴムクローラーを前後に動かしてみたり、
アイドラを押し込んでみたりすると縮んでくると思います。
グリスが抜けてアイドラが縮んだ状態がこちらです。
張ってあった状態と比べてみるとどれくらい縮んだかわかりますね。
外したグリスニップルはパーツクリーナー等できれいに清掃しておくことをおすすめします。
次に機械のアームと排土板がついている場合は排土板も使用して
機械をジャッキアップさせます。
この時に、自然降下してくる場合もあるのでジャッキアップをしている機械の
下には入らないように気を付けてください。
アイドラが縮んだら次はゴムクローラーを取り外していきます。
内側からバールやパイプ等を差し込んで、てこの原理で押し出していきます。
この際に機械を傷つけてしまう場合があるので差し込んだバール、パイプ等と機械の間に
なにかを嚙ませておくと安心ですね。
完全に取り外した状態がこちらです。
写真のような状態の際にアイドラ、スプロケットの摩耗や曲がり、欠け等がないかチェックしておきましょう。
ゴムクローラーがついている状態では見えないところまで確認ができるので隅々まで確認できます。
ゴムクローラーが完全に外れたのでここからは新品のゴムクローラーを取り付けていきます。
方法は取り外した手順と逆の手順で行っていけば大丈夫です。
まずはスプロケットにゴムクローラーのリンクを引っ掛けます。
うまく噛み合わせることができたらアイドラの横あたりにゴムクローラーを引っ掛けます。
そうしたら外した時の反対側からバールやパイプ等を使って、てこの原理ではめ込んでいきます。
外した時は機械の内側から押したので取り付けるときは機械の外側からになります。
この際も機械に傷がつく可能性があるのでなにか噛ませてあげましょう。
新しいゴムクローラーが取り付いた状態がこちらです。
きちんとスプロケット、アイドラにリンク部分がかみ合っているかをよく確認してください。
最後に、この状態では走行できませんのでクローラーを張っていきます。
ゴムクローラーを緩めるときに取り外したグリスニップルを取り付けます
グリスニップルは既定の締め付けトルクで取り付けてください。
グリスニップルの取り付けができたらグリスを差してクローラーの張り調整をやっていきます。
クローラーの張りは機械を使用する路面の状況によって調整してください。
この一連の作業を両側行ってゴムクローラーの交換作業は完了です。
クローラーが新品になると見た目もきれいになってオペレーターの方も気持ちよく乗れますよね。
ぜひ、ご自身でゴムクローラーの交換作業チャレンジしてみてください!
※きちんと取り付けができていないと事故につながる恐れがあるので整備等に慣れていない方は業者に依頼することをおすすめします。
※交換作業は危険を伴う場合がありますので作業をする場合には注意して行ってください
ゴムクローラーの交換には グリスニップルを緩めてアイドラを縮める→ゴムクローラーを外す。→ゴムクローラーをはめる。→アイドラを伸ばしてクローラーを張る というステップを踏みます。
ゴムクローラーの交換に慣れていない方は業者に依頼してください。
T.K.
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