カテゴリ: 建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 木材破砕機、 林業、 ジョークラッシャー、 整備、 点検、 スクリーン、 環境リサイクル機械、 定置式、 自走式
中京重機のオフィシャルブログです。
2020 08.21
カテゴリ: 建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 木材破砕機、 林業、 ジョークラッシャー、 整備、 点検、 スクリーン、 環境リサイクル機械、 定置式、 自走式
こんにちは。
お盆休みが明けてしまいましたね。
今年のお盆休みは新型コロナウイルスの影響もあって、自宅でゆっくり過ごすお休みになりました。
皆さんはどう過ごされましたか?
今年の夏は気温が40℃まで上がる日があったり、とても暑い日が続きますね。
皆さん、水分補給などの熱中症対策をしっかりとして、無理せず休む時はしっかりと休み、体調を崩されないようにお気を付けください。
定置式と自走式の違いについて一言でいうと、定置式はその場に固定されて動かないのですが、自走式は移動して破砕・選別等を行うことが出来るというものです。当然といえば当然なのですが、自走して単独で破砕するための機能・機構の有無が実際の業務のコストや発展性を考える上で大きな違いとなります。
自走式の場合は、基本的に移動した先で単独で破砕や選別等を行う為に設計されています。そのため破砕装置自体以外にホッパーやベルコン、動力発生装置(エンジン)がセットになっており、破砕システムを改めて構築する必要はありません。定置式の場合は、上記のようなものがセットになっていないものもあるため、構築する手間と費用が必要になることもあります。
構築という言葉を使いましたが、自走式の場合は導入を開始してから破砕・選別を行うまでの工事や期間が不要か短いということも違いの一つでしょう。極論を言えば設置したその日から業務を開始することも出来ます。定置式の場合、環境リサイクル機械の設置のためのフロー設計やコンクリートによる基礎工事が必要になります。また、定置式の場合は動力が電気であることが殆どで電源供給のための受電設備の容易や電源工事も必要になります。こういったことから、本体費用以外のコストも発生してきます。自走式の場合は、内燃機関(主にディーゼルエンジン)を使って動力を得ますので、軽油を燃料タンクに入れさえすればどこでも破砕作業を行うことが出来て外部の動力供給インフラに依存する点はありません。電気によって稼働している定置式の場合は、その地域で停電等が発生した場合に破砕・選別・土質改良等の業務が停止してしまう危険性がありす。
定置式は電気でモーターを回して動力を得るため、あまり騒音・振動は発生しないというメリットがあります。自走式はディーゼルエンジンのため騒音・振動はどうしても発生してしまいます。そういった環境面で周囲に与える影響は比較的小さく収まるでしょう。稼働費用となりますと、破砕する量や時間によりますが、電気と軽油を比較すると電気を使うほうが経済的な負担は少ないでしょう。また、点検整備の点では、定置式は動力発生をモーターで行うために耐久性は高いのですが、自走式の場合、動力がエンジンになり油圧で駆動する箇所があります。また、走行を行うためにどうしても保守点検作業を行う箇所は多くなってしまいます。
稼働が終わった際の環境リサイクル機械の処分等ですが、後でも触れますが、自走式に関しては再販の販路は多く、中古重機・建機としての売ることは容易です。定置式となると・・撤去費用が発生してしまいます。そのため定置式の場合は、原価償却後の価格から撤去工事費用を引いた価格が持ち主の売却益となってしまい、売却メリットは小さなものになってしまいます。
そういった意味でローコスト、低リスクで破砕・選別・土質改良などの業務を始めることが出来るのが、定置式と比較した際の自走式の魅力の一つでしょう。
さて、自走式環境リサイクル機械の”破砕・選別等の業務を行いたい場所に移動してすぐ出来る、対象の原料の原料を拠点内で(場合によっては拠点間で)移動させて行うことが出来る”という意味・利点はどのようなものでしょうか?
林業の場合、そもそも勾配の激しい地点で伐採等が行われることが多く、また定置式破砕機が配置されている場所までの斜面には、当然森林が広がっています。そういった場所で伐採した樹木を運搬するために林道を整備するためのコストは当然発生しますし、なかなか大型のダンプトラックが通行できる幅は確保できないため、フォワーダが通れる範囲の林道整備に限られます。これだけでも、現場で不要な枝葉を破砕して、運搬する木材の減容化の意義が大きいことはお分かりいただけるかと思います。
また、一般に林業で用いられるスギやヒノキのような針葉樹よりも広葉樹の伐採は自走式木材破砕機の導入効果は高いと思われます。広葉樹は針葉樹に比べて運搬する上で効率が悪い枝葉の部分が体積の半分以上と多く、そういった部分は伐採現場でチップ化することで運搬効率をあげることが出来る要素が針葉樹林での伐採よりも効果が高いのではないでしょうか?
山がちな日本の国土にある砕石場は、山間部にあることが多く、定置式石室破砕機を利用する場合、発破などで取り出した原石は採掘した掘削面などからダンプトラックなどで定置式破砕機まで運搬することが多いです。ダンプの場合、改めて積み込み・積み降ろしという作業が発生しますし、何よりもダンプが破砕場所にない場合は運搬ができません。
仮にこれを掘削面において自走式ジョークラッシャーで原石を破砕して、コンベヤなどを使うと効率は上がるでしょう、コンベヤはダンプよりも急こう配でも稼働でき、常時運搬できるからです。当然積み込み積み降ろしの手間もなくなります。
また、北海道や東北・北陸等の豪雪地帯の場合、坑内での定置式破砕機+ダンプ輸送で破砕を行っていると、雪道での滑落を防止する観点から採石場を休止することが必要になる現場もありますが、自走式破砕機の場合は破砕業務を継続することが出来るでしょう。
また、製品の採掘が出来なくなる等採掘場の利用価値がなくなってしまった場合でも自走式破砕機の場合は新しい採掘現場に移動させて稼働したり、自走式破砕機を他社に売却することが出来ます。しかし定置式破砕機の場合は、撤去・再設置の費用が必要になります。そのため他の現場での再稼働や現金化という点で、将来の事業展開を考えるうえで自走式の環境リサイクル機械の方が有利な点は多いのです。
・ローコスト、低リスクで破砕・選別・土質改良などの業務を始めることが出来るのが、定置式と比較した自走式の魅力の一つ。
・広葉樹の場合、自走式木材破砕機の導入効果は高くなる。
・採掘現場などで自走式破砕機を導入すると機会損失の低減や将来の事業展開上メリットが多い。
A.S.
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