カテゴリ: 建機、 建設機械、 中古重機、 海外、 販売、 中国製重機メーカー、 東南アジア、 中国、 日本製重機メーカー
中京重機のオフィシャルブログです。
2019 11.22
カテゴリ: 建機、 建設機械、 中古重機、 海外、 販売、 中国製重機メーカー、 東南アジア、 中国、 日本製重機メーカー
皆様こんにちは。
季節限定のビール、「秋味」が好きなのですがそんな秋も過ぎ去り、この1週間で一気に冬らしい気候になりましたね。インフルエンザも流行り始めているということですので、皆様も体調管理には十分お気を付けてお過ごし下さい。
さて、今回も海外ネタで行かせていただきます!!
私、定期的に東南アジアの顧客を順に訪問するのですが、中国とアメリカの貿易摩擦に端を発する不穏な気配は東南アジアにも勿論波及し、当社海外のお客様の間にも寒風は吹きつけ、最近では皆がこれからの生き残る道を模索している状況を訪問の度に強く感じております。
思えば、マレーシアの鉄道プロジェクトが92歳!?で再選した親日家マハティール首相によってひっくり返った件、インドネシアではほぼ日本が取りかけていたのに最後の最後でこれまたひっくり返った高速鉄道プロジェクトの件、フィリピンの南沙諸島問題、そして昔から密接な関係のベトナム、カンボジア、シンガポール。中国の影響力?でしょうか?
では、我らが日本は、、、先進国の中の後進国になっている現状が変わらなければ、このままでは一帯一路計画の名の下、中国の進出に後れをとってしまうのではないかと個人的には危惧しています。
その一帯一路計画(Belt and Road Initiativeと言います。) には経済面の結びつきだけではなく、物理的なインフラの結びつきも多く含まれるわけで、そこには当然膨大な量の建設工事も見込まれ、投入される建設機械の量も途方もない数になるでしょう。
そしてそこでは日本の名だたる重機メーカーの機械達が大活躍!とはいかない雲行きが今現実に起こっています。
ここ数年で東南アジアの国々ではジワジワと、しかし確実に中国製を筆頭に外国製の建機が重機シェアを奪い始めています。SANY(サニー)、VOLVO(ボルボ)、HYUNDAI(ヒュンダイ)、Doosan(ドーサン)もよく見かけます。
聞いたことも無い重機メーカーも多々ありますが、その中でも個人的に最も脅威と感じる重機メーカーが中国のXCMG(エックスシーエムジー)です。
この重機メーカーのすごいところは小型建機から道路機械、掘削機、果ては超大型クローラクレーン等およそ想像しうるほぼすべての一般から特殊建機を網羅、販売しているところですが、何よりも脅威と感じる理由がその販売価格です。完全には把握しておりませんが、ざっくり言いますと物によっては日本の中古建機以下の価格で同等クラスの新車建機が買えます。しかも某国では5年or12,000時間!!の保証付き販売まで行われています。
特に東南アジアでは販売価格は重要な要素であり「日本の中古建機も良いのは分かるけど、同価格帯で新車建機が買えるのは魅力だよ」という声を多く耳にします、もうこれは国産重機メーカーにとっては脅威になりえるでしょう。
最新の国産建機メーカーはどんどんi-construction、ICT施工対応機に舵を切っているようですが、東南アジア圏でそれが定着するのはまだ先の事でしょう。
内需の低下、人口減少、国力の先細りがいよいよ現実味を帯びる日本、それに対してまだ成長を続け大きなマーケットになって行くのであろうアジア諸国でどうやって国産建機メーカーたちは生き残っていくのか?きっと各建機メーカーにとって近い将来大きな課題になって行くのではないでしょうか。
ちなみに自動車やバイクに関して言えば東南アジア諸国での日本メーカーのマーケットシェア率は圧倒的です。
アジア専用の廉価モデルや現地生産工場もあり雇用を生んでいるなど、建設機械メーカーにとって攻略のヒントとなる部分もあるのかもしれませんね。
それではまたの機会に現地の生情報、情勢をお届けしていきます!
・東南アジアでは中国の進出が盛ん、日本が後れをとっているかも・・・?
・中国の建設機械・重機メーカーは非常にお値打ち、国産重機メーカーも負けてはいられません!!
・東南アジアでは、日本の自動車、バイクメーカーのマーケットシェア率が高い為、ビジネスモデルが今後のキーポイントになるかもしれません。
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