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2022 02.17

日立建機、株式の一部売却と今後 ②

投稿者: 加藤 一明

カテゴリ: 重機建機建設機械

去る114日、日立製作所は、保有する日立建機の株式51%相当のうちの26%相当を伊藤忠商事と日本産業パートナーズが出資する特別目的会社へ売却することで合意したと発表しました。

先週の210日のブログでの【日立建機、株式の一部売却と今後 ①】に引き続きまして、今週は【その②】ということで、すでに報道されている各種の情報を私なりに整理をして日立建機の今後の動きについてお伝えしたいと思います。

 

 

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日立建機の事業拡大の鍵を握る米州市場の攻略

『必要なのはやはり米州戦略だ。われわれにとって米州の売上高は全体の15%くらいしかない。でも世界市場に占める米州市場の割合は40%くらいで、キャタピラーもコマツも米州でそれくらい売っている。われわれもそこに割って入りたい。』

昨年の終盤近くにマスコミのインタビューに答えた日立建機の平野社長の言葉です

この中で平野社長は、「キャタピラー」「コマツ」という世界シェア上位2社の名前を発出されるなど、私はこれは非常に強い気持ちの籠った言葉だなと感じました。

今後の日立建機の戦略については、この平野社長の言葉がその方向性をそのまま指し示しています。 

ところで、日立建機は何故、米州におけるシェアで上位2社にこんなにも水をあけられてしまっているのか。

その原因のひとつに、現地での販売網を頼りに日立建機が米州進出の足掛かりとして手を組んだ、農業機械の世界最大手であるディア&カンパニー社との関係性があげられるかもしれません。

 

米・ディア&カンパニー社との業務提携の解消

昨年8月、日立建機は2001年より続けてきた米農機大手のディア社との北・中南米の合弁事業に関する業務提携を、20223月をもって解消することで合意したと発表しました。 

実はこれまで、米州では日立建機ブランドの油圧ショベルや部品の販売はディア社が手掛けており、収益性の高い部品の販売やサービス事業の展開や最新機種の投入などについては日立建機の思い通りには出来ていませんでした。

日立建機が売上増・利益増を目指すためには、このディア社との関係を清算して米州での収益性を高めることが必須であったのです。 

ディア社との業務提携が解消しますと、日立建機は欧州や日本で展開している最新機種を米州でも自分たちで売っていくことが可能となります。

また、先週のこのブログの【その①】でも紹介しました、日立建機が展開する、IoT(アイオーティー)による建設機械の遠隔管理システム「ConSite(コンサイト)」を搭載した製品も米州で売れるようになります。

ディア社との業務提携を解消することによって、米州の建機ユーザーにとって魅力的で、なおかつ日立建機にとって収益性の高い製品・サービスを、日立建機自らが提供することで米州でのシェア拡大を狙えるわけであります。

 しかしここで新たな問題が生じます。

今までディア社に頼ってきていた販売網、物流体制をどうするか。

 そこで次のパートナーとして登場してくるのが伊藤忠商事です。 

新たなパートナー、伊藤忠商事への日立建機の期待

『物流とファイナンスにおいて、伊藤忠の持つネットワークを最大限活用できないか考えている。(伊藤忠の資本参加について)非常にポジティブにとらえている。』

今年114日の会見においての日立建機の平野社長の笑顔の受け答えの中に、新たな大株主である伊藤忠商事への期待感を見て取ることができます。 

「伊藤忠商事は日米間の陸海送物流や米国内における倉庫や物流・資材センター等の物流ネットワークと、小型建機の製造・販売会社、建機のオンライン・レンタル会社を通じて全米の建機レンタル会社の顧客ネットワークを有しており、また、伊藤忠とグループ会社は、それぞれ米国でファイナンスサービスを提供する事業会社を保有しており、北米において、販売代理店向けと、リテール向けの双方で、幅広くファイナンスでの協業の検討を進めて参ります。

このように、今回の新たなパートナーとの資本関係によって、世界最大の北米市場における事業展開をより確かなものとしていくと共に、日立建機としては南米市場をはじめとする世界各地の既存のパートナーとの連携も継続し、グローバルでの成長戦略を加速してまいります。」(2022114日の日立建機からのニュースリリースより抜粋)

 ディア社との業務提携解消を補完し、なおかつ米州での新たな事業展開を強化していくうえで、伊藤忠商事は日立建機にとってうってつけのパートナーでありました。

 

これからも日立建機と共に

『今後の業績目標としては、これから計算を始めるが、次の2023年~2025年の中期経営計画で全社の売上高で今の1.3倍くらい、12000億円くらいの数字を目指していく。』

『北米は80トンくらいまでの油圧ショベル、ホイールローダーが中心。南米はマイニング(採鉱)機械が重要。今の3倍くらいの台数は売っていきたい。』

『日立建機が売上高と利益を伸ばすために世界最大の市場である米州を自分たち自身でやる。』

ConSite(コンサイト)という日立建機の独自のサービスを米州でも展開することで真のグローバル展開が出来るようになる。』

 これらは例によって各種メディアにおける日立建機の平野社長の言葉です。

今後の日立建機の進む道筋を非常に強い光で指し示していて、積極的に導いていく前向きな気持ちを感じます。

ディア社との提携解消と伊藤忠との協業による日立建機にとっての米州での明るい未来が、全世界においての日立建機のさらなる躍進に繋がりますように願っております。

今回の合意を機に、日立建機の代理店である中京重機のわれわれ従業員一同も、微力ではありますが今後の日立建機を盛り立てていければと、思いを新たにしております。

 

先週のブログ書き出しでも触れましたが、昨冬・今冬と雪の多い冬が続いております。

重い雪は時に建屋を押し潰すこともありますが、柳に雪折れなし、柔軟性のあるものの方が堅固なものより強い場合もあります。

われわれ中京重機も、お客様の求めるものを見誤らないよう、時勢に合わせて柔軟に上手く変化していける企業でありたいと思う今日この頃です。

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まとめ

伊藤忠商事との資本提携により、日立建機は北南米市場をはじめとするグローバルでの成長戦略を加速していく。

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