カテゴリ: 建機、 中古建機、 建設機械、 中古重機、 修理、 保証販売、 中古車保証、 重機の整備、 リサイクル機械、 環境リサイクル機械、 オークション購入、 個人間売買
中京重機のオフィシャルブログです。
2023 04.14
カテゴリ: 建機、 中古建機、 建設機械、 中古重機、 修理、 保証販売、 中古車保証、 重機の整備、 リサイクル機械、 環境リサイクル機械、 オークション購入、 個人間売買
こんにちは!
いよいよ春本番!桜も緑色の若葉に模様替えを完了させ、そろそろ夏日の天気予報も聞こえてくる今日このごろ。もうすぐゴールデンウイークですね。この連休は久しぶりに行動力全開の日々が送れることでしょう!
さあ、今回は中古機械選定において大きな判断基準となる「全塗装」についてレポートしていきます。一言で全塗装と言ってもいろいろ差が出る仕上がり具合について"弊社の場合"を紹介いたします。気になる機械選びの参考にていただければ幸いです。
中古重機・建機の業者が運営上気にすることは商品の粗利と回転です。
ウチの場合は社内基準の点検を厳しくすることで機械状態を厳密に把握しそれをお客様に伝えたり、不具合箇所や長持ちする箇所を整備することで付加価値を上げています。でもこれをやると在庫期間が長くなりどうしても商品の回転が悪くなります。
それに引き換え"売りたし"と"買いたし"を引き合わせるマッチングの場合はとてもスピーディー。在庫する必要がないので超高速で商売が完結します。でも業者としてオリジナリティが出せないなど大きな利益がとれない傾向にあるのは否めませんし、お客様の売買情報を敏感にキャッチできないと売繋ぐことはでききません。
営業力の無い!?ウチの場合は地道にコツコツいい商品を作ることしか生き残る術はないのでしょうね・・商品企画や加修整備に時間を取ってしまっても完成したからには一秒でも早くお客様のもとに送り出したいのが本音です。
さあ、ではどのようにしたら巻き返しが出来るのでしょうか?近年ではBIGLEMONなどのポータルサイトやホームページなどでほしいものを検索&研究し、自分にピッタリの商品が決まったら電話や専用フォームで問い合わせるというスタイルが確立しているため、Web上の商品の見せ方を工夫したり各社の強みをわかりやすく伝えられるコンテンツ造りがとても進んでします。
この時やっぱりインパクトがあるのが「全塗装」によるピカピカな商品の新着UP。視覚に訴えることで絶対的に「これいいじゃん!」となりやすいですよねー。
しかしながら、ここで気を付けるべきなのは写真やネットではあんなにキレイに見えたのに実物を見に行くと結構萎える・・パネルマジック現象!
悪質な修正が横行するSNSなどの投稿写真と違って中古重機・建機の商品にあからさまな詐欺スレスレの行為はないものの普通に塗装しただけでもWebではキレイに見えてしまうのがこの業界の商品なんですね。
いっそがしいなか遠方からはるばる実機確認に来てこれをヤられるとなかなか立ち直れませんよねー。
これまでいろいろ塗装された商品を見てきましたが本当に仕上がりに大きな差が出るものですね。
ウチの場合そもそも全塗装商品は多くありません(出来ません)。本来加修に裂ける予算のほとんどを機械整備や補修にあててしまうからです。ですが、
・予算に余裕がある。
・全塗装することによってより商品力が上がる。
・人気の商品なのに外装の損傷が激しい。
このような基準のもと
・腕利きの塗装業者さんのスケジュールが合う。
・塗装庫など設備の使用状況が空いている。
・カラーが3色以下(それ以上はやらないし1色がベスト)。
上記の条件がそろったときに全塗装による商品化を行っています。
今回はフアスファルトィニッシャー「F1741W3」を全塗装するよう企画してみました。意外と市場に少ない4.1mクラスを新車さながらに仕上げるって意外とおもしろいと思ったのです。
次の頁ではひとつひとつ地道な作業が美しい仕上がりにつながる様子をご紹介します。
ぜひご覧ください。
先ず全塗装の際に何をおいても重要なのは下地処理です。わかっていながらなかなかできないのはそれがやっぱりとても大変な作業だからです。「分解」と「ケレンがけ作業」・・いままでラクする方法をいろいろ試してみましたが、これらの作業に近道などありませんでした!ひたすら真面目に取り組むのみです。世の中には"ぶっかけ塗装"など下準備をしない方法が存在するのはわかっています。でもできないですね、、だって手を抜けば本当に正直に仕上がりに直結することを知っているからです。
次に大事なのがマスキング工程。重機・建機の塗装って大体2色から4色、キレイに色の変わるラインが出ていることによって美しく見えます。あと大事なのが必要なステッカー類の見極め!新車並みに"警告表示"や"注意書き"を張り付けることはできないし、かといって"メーカー"と"型式"だけってのも何か味気ない気がします。適度な選択がセンスの見せ所となります。
こうした地道な作業を積み重ねて出来上がるウチの全塗装商品どうですか?
とてもキレイに仕上がってきっとお客様に喜んでもらえる出来栄えだと思います。ここまで仕上げると確かにすぐに販売が決まってしまいます。
自画自賛しましたが実はこれウチの作業ではありません。商品の全塗装についてはほぼ外注さん頼みなのです・・乗用車と違って重機・建機の塗装は施工領域が大きい分力の入れどころ(抜きどころ)に絶妙のノウハウが詰まっています。全体としてキレイに魅せると同時に錆が再発しにくいよう細部の処理を施すなど専門業者さんの技術レベルには驚かされる技がたくさん詰まっています。今は職人魂のある取引先さんがひいきにしてくれるからいいのですが、これからも続けていくことは大変だと言います。
このような素晴らしい技術は次の世代につなげていかなくてはいけませんね。
商品力を上げる全塗装の世界。いかがでしたでしょうか?
いずれにしても中古機械は塗装だけではいい商品にはなりません。「塗ってあるだけ」のまやかしの商品に騙されないよう機械状態もよーくチェックしてくださいね。
キレイに塗装してある商品はやっぱりインパクトがある。
WebにUPされる塗装済みの機械はなぜか実力以上に見栄えがよくなることも・・
美しい全塗装に近道はない!仕事は本当に正直である。
A.S.
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