中京重機のオフィシャルブログです。
2018 03.04
こんにちは。
これまでも、巨大な重機が繊細な技を披露している動画の紹介をしてきましたが、今回はこれです。
様々な重機を駆使してブロックを抜き取り、重ねていくジェンガは緊張感がありますね。
オペレーターにはすごいテクニックが必要なのは分かりますが、見ていると私も挑戦してみたくなってしまいます。
さて今回は、中古重機の輸出を行う業者のタイプや、中京重機が輸出をはじめたきっかけについてお伝えします。
これまでのブログで、中京重機が行っている中古重機の輸出について紹介してきました。
輸出部門があることで、国内では再販の難しい重機の販売ルートを構築できます。それによって、重機の買い取りの幅を広げることができるのです。
しかし、すべての中古重機取扱業者が輸出事業を行っているわけではありません。
実は、国内での再販と輸出の双方を行っている業者は少ないのです。
まずは、中古重機を取り扱う業者を大きく4つのタイプに分けて紹介をしましょう。
1.新車ディーラー
新車の重機を販売するディーラーです。新車販売時に古い重機の下取り(買い取り)を行っています。基本的に、下取りした重機を直接全国のエンドユーザーに向けて再販活動することはありません。(自社管理ユーザーを除く。)
2.国内再販業者
古い重機の買い取りおよび中古重機の再販を行っている業者です。業者の所在地の近隣地域を中心とした国内での再販のみを行っています。(インターネットの普及で取扱い地域が広域化してきている。)
3.輸出を専門で行う貿易業者
新車ディーラーで下取りした重機や、国内で再販できなかった重機を一手に引き受けて、海外へ販売する貿易専門の業者です。
4.国内再販と輸出を行う業者
買い取りした重機を国内で再販するのはもちろん、海外への販売も行っている業者です。
私たち中京重機はこのタイプの中古重機取扱業者です。
このように4つのタイプの中でも、2や3のように国内再販専門、輸出専門と得意な分野に特化している業者が多いのが現状です。
また、4の国内再販と輸出を行う業者には、在日外国人がオーナーを務めている業者があります。出身国の事情に詳しいことなどから、出身国への輸出を行い、国内再販と同時に輸出も行うようになったというケースです。
中京重機は、中古重機の国内再販を行っていたところから輸出にも販売ルートを広げました。4のような業者の中で、こうした経歴を持つ業者は珍しいのです。
中京重機が輸出事業をスタートさせたのは、今から19年前の1999年でした。
実は、ホームページを立ち上げた年でもあります。
19年前には、私はまだ中京重機に勤めていませんでした。
そこで、社長の加藤尚樹に、なぜ輸出事業を始めようと思ったのか聞いてみました。
その答えは「ホームページを作ったからだよ」ということでした。
ホームページは垣根のない世界なので、英語版も制作すれば世界に向けて商売ができると考えたそうです。
当時、中古重機取扱業者がホームページを持つことはかなり斬新な発想でした。
おそらく、この業界では先陣を切っていたのではないでしょうか。
とはいえ、輸出をしたいと思っても、簡単には始められません。
先に紹介した通り、中古重機を取り扱う業者の中でも輸出を行っている業者は多くありません。それは、輸出事業を始めるための段取りが大変だからでしょう。
中京重機でも、輸出事業を始めるにあたっては、社長自らが貿易実務の資格を取得したり、英語が話せる人材を新たに採用したりしたそうです。
なぜ、そんな難しそうなことに着手したのかを社長に尋ねると、
「会社の歴史は長いけれど、社会人としての出発点は異業種で、中古重機の世界にいたわけじゃないからね。自分にとっては、中古重機業界のすべてが難しいことだったんだよ。全部難しいから、輸出だけ特別難しいことだとは感じなかったんだよね。だから、輸出事業に取り組むことにも抵抗が少なかったんだと思うよ」
という返答でした。
中古重機業界に慣れていれば、輸出のような新しい事業をスタートする際のハードルは高く感じるかもしれません。
しかし、社長は常に目の前に越えるべきハードルがある状態だったため、その先に輸出という新しいハードルがあっても抵抗なく超え続けることができたのでしょう。
まるで、忍者が成長していく木を飛び越える訓練を続けてジャンプ力の強化をするような話ですね。
でも、ホームページを公開したからといって、すぐに海外から問い合わせが来るようになるわけではありません。
海外の売り先を確保するため、中古重機を扱っている海外の業者をリストアップしてFAXレターを送ったり、海外のホームページを探して連絡をしたりと地道に輸出ルートを作っていきました。
そうして最初に輸出の目処がついたのがベトナムだったそうです。
社長曰く「最初の頃は、月に1台売れただけで"万歳"をして喜んでたよ」という状態だったそうです。
そして、輸出をはじめてから2年程が経った頃、初めて現地を訪れたそうです。
現地に行ったことで売上が上がったのかを社長に尋ねると、
「売上よりも、現地の社会情勢やインフラの状態、重機の使われ方、展示のされ方が分かったことが一番の収穫だったかな」
と答えてくれました。
こうして現地の需要や感覚を体験することで、国ごとにある中古重機の需要の違いを少し
ずつ掴んできたのだと思います。
こうした一歩一歩が、世界各国に輸出ルートができている現在の輸出事業に繋がったのです。
それでは、今、中京重機の輸出事業を支えているスタッフを紹介しましょう。
・「中京一の細マッチョ」S.H.
三重県出身でイギリスへの留学経験を持っています。
二人の子どもを持つマイホームパパであり、会社では貿易業務とマネージャー業務を担う中京重機のエースです。
しかし、フォーマルな席にくるぶしの出る短い靴下を履いてきて社長に怒られるなど、自由人さも垣間見ることができます。
イギリス留学経験があるため、ヨーロッパや英語圏の国々との貿易を得意としています。その上、ベトナムやタイに出張すると、現地の人と区別がつかないほど溶け込むことができるという特技も持っています。
韓国出身の彼女は、韓国語、英語、日本語を巧みに操る才女で、貿易事務を担当しています。
彼女の書いたブログを読みましたか?
韓国の大学で日本語を専攻し、1年間日本の大学に留学して勉強したそうです。日本語の読み書きは、下手な日本人よりも洗練されているのではないでしょうか。
『躊躇』がパッと躊躇なく読めてしまうほど、日本語を知り尽くしています。
イギリスに留学していた平賀、韓国出身の文。ますます輸出事業の拡大を目指したいと思っています。
中京重機は、輸出事業をスタートさせてから19年間で、多くの国に様々な重機を輸出してきました。
その輸出重機の種類を見ると、約7割が油圧ショベルです。
輸出をする上で重要なことは、
1.海外に中古重機の需要があること。
2.需要のある中古重機の在庫が当社にあること。
この2つです。
どちらかが欠けていたら輸出は成立しません。
これまでは、海外からの油圧ショベルの需要に応える形で、輸出を行ってきました。
もちろん、これからも需要に沿って輸出は行っていきます。
しかし、それだけでなく、中京重機が得意とするスクリーンや土質改良機といった『環境機械』の海外での需要を高められるよう取り組んで行きたいと思っています。
国内再販では、『環境機械に強い中京重機』として、お客様から信頼を得ていると自負しています。
そのノウハウを生かして、輸出においても『環境機械なら中京重機』と言っていただけるようになりたいと思っています。
中古重機の購入、または重機の売却をお考えの方は、ぜひ中京重機にお問い合わせください。
中古重機を取り扱う業者は4つのタイプに分けられる。
国内再販と輸出の双方を行う中古重機取扱業者は実はそれほど多くない。
中京重機が輸出事業を始めたのは、ホームページの立ち上げと同じ1999年。
イギリス、韓国、インドに詳しいスタッフが、今の輸出事業を支えている。
輸出においても『環境機械の中京重機』となれるようさらに注力していく。
A.S.
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