カテゴリ: 建機、 中古建機、 建設機械、 中古重機、 修理、 保証販売、 中古車保証、 重機の整備、 リサイクル機械、 オリジナルパーツ、 環境リサイクル機械
中京重機のオフィシャルブログです。
2022 07.26
カテゴリ: 建機、 中古建機、 建設機械、 中古重機、 修理、 保証販売、 中古車保証、 重機の整備、 リサイクル機械、 オリジナルパーツ、 環境リサイクル機械
こんにちは!
2022年7月、夏!真っ盛り。いやー暑いですねー
海へ山へレジャーシーズンの到来ですが、、
実際・・現場仕事となると、汗だくになるわ熱中症になるわで危険極まりない季節ですね。おまけに暑さでボーっとしてケガなどしたら大変です。体調管理に十分に注意してご自愛いただければ幸いです。
ご安全に!
さて、今回は機械査定の時に気になるエンジン白煙を見過ごしたためにおきた末路のお話。本当にあった怖い事例のご紹介です。起きてほしくないことは必ず起こる。中古重機業界の鉄則ですね。
中古重機の取引の際に避けて通れないのが瑕疵の問題。
建機や重機って乗用車なんかと違って中古になった時の機械状態ってかなり違いが出るものです。使われる地域や用途が変われば腐食や損傷の状況も千差万別ですし、仕事の内容もさまざま違うので損耗している箇所が一台一台違ってきます。それだけに中古取引の際は現車確認がとても重要になりますし。機械状態を見極めるスキルも要求されます。
だけど、なかなか目に見えないところの状態までわかるものではありませんよね(目に見えているところの見落としも怪しい!?のに・・)。しかも昨日まで元気に動いていたのに今日は油がダダ洩れ〜なんてのはザラなのが中古重機。買う方も売る方も大失敗したなんて経験があるのではないでしょうか?
でもシビアな問題になるのが商取引上の「どちらが持つか?」問題。お互いに悪気はない(たまに不具合を知っていて黙っている方がいらっしゃいますがそんは人は問題外!)ために気持ちの上では持ってあげたいけれど、実損金額を考えるとそうとも簡単には言えません。心を鬼にして中古機械取引の大原則"現状有姿渡し!"を振りかざしすべてを断ち切ることは簡単ですが、「いつもそんな簡単でいいのか?」と自責の念がぬぐい切れません。そんな時にいい知恵があります「折半(せっぱん)」お互い痛み分け・・いい言葉ですね。
実際よく問題になるのは、ズバリ「エンジン」と「油圧パワーライン」。
この2項目は重機・建機の心臓部分であり、これがなければ動きません。いろいろと検品時に診断をするのですが、現場でいくら注意深く見てもよくわからないのが実際のところ。
でも中古重機の売買を生業としているわれわれとしてはこの部分のトラブルに真っ向から挑戦をしてきました。入庫後の自社基準による詳細な点検を実施しています。
◆エンジン診断:ブローバイ量測定,2人以上での聴診,圧縮圧力測定
◆パワーライン診断:作動油温度測定,タンク内点検,ストレーナー点検,オイルクーラーコア点検
エンジンとパワーラインの点検は自社基準点検の一部分で他にもいろいろな箇所を点検しており少しでもお客さまの安心や故障防止になればと考えて実施しています。
昨年はかなり高額のトラブル処理費用を費やしました。すべて勉強代ということで次のトラブル防止に活かしているつもりです。さあ今年は減らすことができるかな?
それでは実際に起きたこわーいトラブル事例をご紹介します。
1.出張検品時にエンジン排気に白煙が混じるのを確認。まあいいかノズルでも交換したらなおるかな?という甘い見通しで買取りを決定。
2.何か調子がわるいなーという印象でノズルを交換してみても症状は治まらず。
3.ある日とつぜんエンジンブローしてこと切れる。
4.バラしたら2番コンロッドが飴のようにぐにゃぐにゃに・・
5.エンジンオーバーホールにて生き返っていただきました。
この機械の場合は弊社が在庫として買取りし、商品化整備を施して販売する予定の機械が点検中に問題を起こしたケースであり、納入後のトラブルではありませんでしたが、エンジンが白煙を吹くなどの兆候は必ず何らかの問題が内部で発生していることの証明として学習し、今後の買取りや商品化にフィードバックしていきたいと考えています。
・中古重機の機械状態把握は一定の経験を積んでも見極めは難しい。
・とくにエンジンやパワーラインのトラブルは予測が難しいため自社基準を設けて状態把握に努めている。
・何らかの兆候は必ず不具合の元凶だと認識し近い将来に問題が顕在化すると考えて対処すべきである。
A.S.
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