中京重機のオフィシャルブログです。
2020 03.27
カテゴリ: 建機、 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 アタッチメント、 解体
こんにちは。
コロナウイルスの影響で、卒業式や入学式が延期や中止になってさみしい思いをされてる方、いらっしゃると思います。
そうはいっても、新社会人、新入社員として飛び立つ時期がやってきました。
期待と不安で胸がいっぱいになりますよね。
中古重機を買取・販売するディーラーである中京重機も整備工場を社内に持っているということをご存知の方もいらっしゃるでしょう。
しかし私も、具体的にどんな仕事が待っているのか、入社した当時はあまりイメージがわかなかったです。
重機自体、それに重機整備がどういったものかという情報ってあまり世に出ていないんです。どうやって技術を身につければいいんだろうとか、そもそもどんなことをやっているのだろう等々。
4月、中京重機に限らず、重機整備の世界に飛び込む新社会人・新入社員達に向けて中京の実力派、サービス部のT.I.さんに話をしてもらいました。
それではスタートです。
このブログを読んで下さっている人は、重機修理工場の新入社員や新社会人等の新人メカニックかもしれないですね。それとも重機レンタル業者の整備メンテナンス担当に配属が決まった人なんでしょうか?中には自動車整備工場での経験を買われた若い整備士の人の目にふれるのかもしれません。重機整備の世界は大変面白い世界で、そこにチャレンジする人に、私の話が少しでも役に立つといいのですが・・・少しお付き合いいただければと思います。
整備や修理の仕事の流れをざっと説明する前に話しておきますと、私が普段仕事をしている中京重機の整備工場では2種類の整備の仕事があります。営業(社内バイヤー)が買い取ってきた重機を再販できるように仕上げる「社内整備」の仕事と、弊社で新車販売した後にお付き合いがある一般ユーザーさんから持ち込まれる「社外修理」の仕事の2種類です。これが私が扱っている「重機修理・整備」の仕事というこになりますね。
中古重機整備工場
まず、一般ユーザーさんが持ってくる「社外修理」っていうのは目に見えてわかるものが多いんですね。“ここが悪い”とか“ここを直して”とか。“シリンダーから油が漏れている”とか“エンジンの調子が悪い”といった依頼があります。不具合の特定や診断が簡単で早く済むものは対処が早いです。具体的に言うと、目に見える特徴、オイル漏れとか水漏れとかですかね。
異音・・・よくエンジンの異音がするとか、こういった辺りは整備の経験がない人たちも気になったりすることがありますが、何を持って異音とするのか。ここは整備経験者や一般ユーザーさんが異音についてどう考えるのかを踏まえなくてはいけないんです。
そこでどの程度まで整備したらいいのか、整備のゴールを決めることによって、どれくらいの時間と機材とお金(部材費とか)を掛けるかの見積を出すことができます。また、どこが具合の悪い原因の箇所か切り分けるというのもなかなか面白いですよ。それ自体もスキルが必要なアクションですし、実際分解してみないとわからない部分もあります。切り分け、言い換えれば異常箇所の診断というのは奥深い作業になるので、またの機会にでもお話ししますね。
一般ユーザーの悩みや要望は、対応スタッフからしっかり吸い上げる。
次に「社内整備」というのは自社在庫機の商品整備の事なのですが、商品自体は営業(社内バイヤー)が、重機や建設機械を査定して買取してくれます。その買取してきてくれた機械を中京重機に受け入れする際に検品を行います。その結果をみて、営業技術Grからいくらでどのように仕上げたいのかの依頼がきます。ただ不具合を直すだけではなく、こういった中古重機の商品化整備の場合、手を入れる箇所は大掛かりで幅広いです。
新入社員や新社会人をはじめとした整備をしたことがない人から、どんな道具を使ってるの?ってよく聞かれますけど、私達は工具って呼んでます。必要な物はまずスパナ、そしてレンチ。これは会社から一人一セットずつ支給されています。
それから、重いものを扱う際には、それらを支えたり持ち上げるためにホイストクレーンや自走式のクローラークレーンなどを使います。クレーンを使う上で必要なことは要資格者が操作することはもちろんですが(クレーンの稼働範囲を頭に入れ)重くて大きい物を外すことができる場所の選定と、かならず誰か安全確認できるパートナーをつけてサポートしてもらうことです。そうして初めて重機を移動させ、整備する場所を作ることができます。他の重機やトレーラーの取り回し等を妨げるような場所で分解すると結果的に著しく効率が悪くなってしまいます。整備作業では運搬物の積み降ろしがあるので、フォークリストの取り回し等、扱いも含めて作業前の段取りをよーく考えないといけないんです。
重機の移動は作業開始の段取りの一つ。
クレーンを慎重に扱う。
重機の整備にフォークリフトはよく登場する。
重機の整備にふれたことがない新人の人達には新鮮かもしれませんが、重機を操縦し、整備をする場所に動かすことも、整備士、メカニックのテクニックのみせどころなんです。
普通の油圧ショベルは操縦方法が統一されているので、比較的扱いやすいです。なぜかと言うと、方式の違いはあれ、前後進する為のレバーや、アーム等の位置はある程度共通しているからなんです。ただし、林業仕様機とか特殊仕様機になってくると違う要素が入ってくるので難易度が上がります。
だけど、ジョークラッシャーや木材破砕機、スクリーン、土質改良機等の環境リサイクル機械というのは、操作方法、座席の位置はそれぞれに全く違います。
私達は中古重機のディーラーで、修理工場なんです。そもそも中京重機に入ってくる重機や建機は、修理前提のものも多いので動きが悪い場合もあります。そういったのを満足いくように仕上げていくのが我々中古重機ディーラーの仕事なんですね。
疑問や不可解な箇所があった際、営業の人たちに聞くとすぐに答えてくれます。彼らは、現場で実際に動かしての買取査定、検品等で驚くほどたくさんの環境リサイクル機械を操縦した経験があります。これぐらいの修理が必要だとか、じゃあこれぐらいの金額で仕入れればいいといったような、仕入れの目利きがあります。彼らはプロです、信頼しています。
私がどうやって重機の整備を覚えたかと言うと、工業高校出てからまずは自動車の修理の仕事、そこから重機の世界に入って覚えていきました。なので“溶接って何だろう”とかそういうことは十代で卒業したんですよ。 じゃあ、どうやって新入社員や新社会人等の新人メカニックが仕事を覚えていくかというと、ちょっと突っ込んだ話になりますし、少し話が長くなったので、また今度、続きを読んでくれたら嬉しいです。
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いかがでしたでしょうか?営業部にいてメカニックさんたちの仕事を見かけると、扱う重機の大きさや種類の多彩さに驚いてしまいます、そんな整備をどう身に付けていくかというあたりを次回お伝えできればと思います。
N.N.
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