カテゴリ: 建機、 建設機械、 買取り、 下取り、 修理、 アタッチメント、 ガラパゴス、 解体、 林業、 リサイクル環境機械、 破砕ローター、 海外製、 オペレーター、 フィーダー、 破砕、 産廃、 トレーラー、 ラジコン、 シェアピン、 日立、 アンビルフレーム、 コマツ、 ビット、 ビットフォルダー、 部品、 ベアリング、 摩耗、 中古、 国産、 工場地帯、 圧縮ローラー、 ロックシリンダー、 機械、 チップ、 トラブル
中京重機のオフィシャルブログです。
2020 04.17
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こんにちは。
過日2019年10月7日に弊社市川が執筆したブログ「木材破砕機の”ガクガクブルブル”をシャットアウト!日立ZR260HC編」で登場したZR260HCが遂に現場で稼働する機会を頂きました。
その時に感じたこの木材破砕機を使用する上でのポイントや注意点を今回書いてみます。
この日立製の横入式木材破砕機ZR260HCは国産の横入式木材破砕機では最大クラスになるかと思います。馬力、サイズ共にこのクラス以上の横入式木材破砕機になると海外製のものになるでしょうね。
採用しているお客さんは色々ありますが産廃屋さんや解体屋さん、その辺りが多いのではないでしょうか?
今回の稼働現場は海の近くでトレーラーも入れる広い砂浜の様な現場でした。
周りは工場地帯となっており、ここも土地開発が進められているようで何かの工場地帯となるようです。私が納入指導で現場にお伺いした際には、周りの木々は既に伐採されており寝かしてある状態でした。今回その寝かしてある木々を現場で破砕をして現地に撒き戻したいとのお客様の希望を請け約1か月試験的に稼働させてみることになりました。
この現場はオペレーターさん2人で回していました。一人が伐採し終え寝かしてある木を集め特殊なアタッチメントで粗割をする作業をしておりました。その粗割した木を破砕機に投入するのがもう一人のオペレーターの役目でした。実はこの使い方現場を早く終わらせる為には、非常に効率の良い使い方をしているのです。ポイントは破砕機に投入する前の粗破砕にあります。これを破砕機投入前に行うことにより、機械に過度の負荷を与えない、また破砕機の能力をより引き出す結果となりました。
この機械の特徴としてもう1点、標準装備されているラジコンが破砕効率をUPさせるんです。
このラジコンもちろん無線で、基本的な走行作業や安全面から警報器と非常停止、更にプラスして送りフィーダーの正転逆転を可能にするボタンも付いております。ここまでの機能は他の木材破砕機で搭載されている内容ですよね。でも、実はもう一つの機能が作業効率を飛躍的にUPさせるのです。それは、圧縮ローラーの上昇と押付けの機能です。
圧縮ローラーは送りフィーダーで破砕室に進入していく木を潰しながら更に中へ押しこんでいく役割を果たしています。しかし、投入する木の大きさや進入していく向きまた木が濡れていることにより圧縮ローラーのラグが木に引っかからず、圧縮ローラーの手前で木が踊ってしまい、中々破砕室に入っていかないことが良くあるのです。
そこで手助けするのが、このラジコンに搭載された圧縮ローラー上昇、押付けの機能です。圧縮ローラーを上昇させることにより、前に障害物が無くなった木は自動的に破砕室に進入し、高回転で回る破砕ローターに辿り着きます。しかし、圧縮ローラーを上昇したままの状態の木は破砕ローターに跳ね返され中に噛み込むことはありません。そこで圧縮ローラー押付けの機能を使うことで上昇した圧縮ローラーが下がり木を押付けることで、破砕ローターから跳ね返されなくなった木は効率的に破砕がされるようになります。
今回の現場でも最初は出番が少なかったラジコンですが、使ってみると思わぬ効果を発揮してくれオペレーターの方にとって不可欠な存在となりました。
順調に稼働を始めた現場ですが、やはり相手は機械と自然物ということで破砕が終わる最後まで順調という訳にはいきませんでした。
先ず最初に起こったトラブルはシェアピンが折れてしまったことです。
この機械を普段使用されている方であれば、そんなの当たり前でしょと思われるかもしれませんが、今回のオペレーターの方々は木材破砕機を使用するのが初めてでしたので、シェアピンが折れて機械が止まってしまった時には驚いたかと思います。
しかし、シェアピンの破損は決して機械の不具合ではありません。(あまりに頻度が多い様であれば、機械に問題が有るかもしれません。)
このシェアピン、破砕していく中で異物などが破砕室内に進入し規定以上の負荷がかかった時破砕室に過度なダメージを与えないように前もって折れることによりアンビルフレームが開きます。
それにより、破砕室内部に過度な負荷を与えた要因となる物を取り除くことが出来、破砕室への過度なダメージを防ぐような機構になっています。
コマツのガラパゴスでいうとロックシリンダーのようなものですね。対象物によってはよく折れる消耗品のようなもので有り、機械の正常な反応だと思って下さい。ZR260HCを使うのであればシェアピンは予備で複数持っておく必要があります。部品代として純正品でしたら、1万円しない位かと思います。シェアピンの交換にかかる時間というのは慣れてくれば30分位で終わるかと思います。
交換作業で一番大変なのは、破砕したチップが開いたアンビルフレームの隙間に詰まることですね。チップが詰まって、アンビルフレームを閉める時に閉まりきらないことが多々あり、その部分を事前に清掃をしてからシェアピン交換作業を進める必要が有ります。
時に異物が入り、破砕ビットやその土台となるビットフォルダーが飛んでしまうことがあるので定期的に破砕ビットに緩みがないか確認するのがベストかと思います。
破砕ビットが飛ぶとカラカラカラと破砕室内で当たる音がするので注意して下さい。破砕ビットが一つ飛ぶだけで破砕効率が落ちるのはもちろんのこと、そのまま使い続ければ破砕ビットの土台となるフォルダーにまでダメージがいき、破砕ビット交換だけでは済まなくなるケースがあります。
また、あれだけ高回転で回っている破砕ローターですので、部品欠品によりバランスが崩れてしまう恐れが有ります。バランスが崩れることで機体の振動が出たり、破砕ローターに必要な回転数が出ず機械が止まってしまうことや、破砕ローターのベアリングに異常な負荷を与えてしまったりと様々な悪影響が出てきますので、破砕室内部の欠品や過度摩耗には十分注意を払う必要があります。
以上が今回の現場稼働で気付いた、ポイントや注意点です。
このZR260HCですが、トラブルなく稼働してくれれば、FPC1700(ZR125HC)等一回り下の木材破砕機では実現できない大きな処理能力を生み出します。
現在FPC1700(ZR125HC)等をお使いの方でワンランク上の能力、使い心地を求めるのであればぜひお勧めしたい機械です。今回の現場を終え帰還したZR260HCですが中京重機にてリフレッシュ修理を終え、現場での稼働が可能状態に整っておりますので、是非お問合せ下さい。
中京重機では、そんな林業の現場で活躍間違い無しの中古木材破砕機や中古林業仕様機を取り揃えております。ホームページに掲載していない重機でもお探し致しますので、ご要望を何なりとお伝え下さい。また、買取り・査定も強化をしておりますので、使わず眠っている木材破砕機や林業仕様油圧ショベルや買替を検討している等ございましら、お気軽にお問合せ下さい。
・破砕機投入前に粗破砕を行うと、機械への負担軽減と破砕効率UPに繋がる。
・ラジコンの圧縮ローラーの上昇と押付け機能を利用すると、作業効率、破砕効率UPに繋がる。
・シェアピンは折れるもの、消耗品なので、予備を複数持っておくのがオススメ。
・破砕効率が落ちる等に繋がる為、破砕ビットに緩みがないか、定期的に確認する。
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