中京重機のオフィシャルブログです。
2017 11.18
カテゴリ: 中古建機、 中古建設機械、 建設機械、 中古重機、 アタッチメント、 解体
こんにちは。
先日、映画『シン・ゴジラ』が地上波で初放送されましたが、ご覧になりましたか?
コマツWA-1200ホイールローダーなどの大量の大型重機が活躍するシーンには胸が躍ります。
なにより、重機・建機の活躍で日本が救われるというのは、映画の中の話とはいえ、重機を扱う者にとってはうれしいものです。
もしも、まだご覧になっていないという方は、ぜひ、重機の活躍に注目してご覧ください。
実はこのブログでも映画公開時に『シン・ゴジラ』で活躍した重機の解説記事を書いております。是非ご覧ください。
映画「シン・ゴジラ」に見る 自衛隊“ 特殊建機小隊 ” の活躍。
さて今回は、様々なタイプの油圧ショベル用アタッチメントについてお伝えします。
油圧ショベル用アタッチメントが活躍しているのは、解体現場だけではありません。
現場に合わせて広がりを見せるアタッチメントの中でも特に人気のアタッチメントをご紹介します。
☆グラップル(つかみ機)
トングでモノを掴む機能を持つアタッチメントで、主に荷役や集材作業で利用します。
グラップルには、その形状などによりいくつかのタイプがあります。
〇フォークグラップル
トングがフォークのような形状をしています。
荷役や集材作業のほか、木造家屋の解体にも利用されています。
フォークグラップルには『機械式』と『油圧式』があります。
『機械式』は、トングの片側が固定されており、片方のみをバケットダンプシリンダーで動かす仕組みです。
油圧配管がなくても取り付けることが可能です。
一方の『油圧式』は、トングが両開きになっているため、機械式に比べて開口幅が広くなります。
取り付けるには、共用(往復)配管が必要です。
ただし、全旋回タイプの場合は5本(全旋回)配管が必要です。
〇オレンジバケット(オレンジグラップル)
トングが花びらのような形状をしており、4枚羽タイプや5枚羽タイプがあります。
フォークグラップルに比べて、一度に大量に掴むことができます。
取り付けには5本(全旋回)配管が必要です。
これらの他にも、廃材や木材、岩石など、掴みたいものにあわせた様々なグラップルがあります。
☆草刈り機(ハンマーナイフモア)
草刈りをするためのアタッチメントです。
ドラムカバーの中に回転する刈刃が付いているシンプルな構造です。
自走式の草刈り機では作業しづらい堤防などの急斜面やガードレール越しなど障害物を挟んでの草刈りも安全に行うことができます。
☆バケットスクリーン
ふるい機を内蔵したバケットです。
現場でコンクリートガラや砂利、木くずなどの選別ができるため、主に自走式スクリーンを導入するほどの規模ではない現場で活躍しています。
取り付けには共用(往復)配管やドレン配管が必要です。
☆バケットクラッシャー
ジョークラッシャー(石材破砕機)を内蔵したバケットです。
自走式石質破砕機(ジョークラッシャー)を導入するほどの規模ではない現場などで活躍しています。
取り付けには共用(往復)配管やドレン配管が必要です。
一般的に油圧ショベルに取り付けるアタッチメントは、作業に応じて取り換え、1台の油圧ショベルを多目的に利用するためのツールです。
ところが、林業の現場で利用されているアタッチメントは、「アタッチメント専用の油圧ショベル」として利用されています。
その理由は、
・同じ現場で長年作業を行うため、作業環境や作業内容がある程度決まっていること。
・山中などには複数の重機を乗り入れることが難しいこと。
などが考えられます。
そのため、林業の現場で利用するアタッチメントは、1台で複数の作業ができるよう工夫されたものが多いです。
また、作業が多くなれば、それだけ制御が複雑になるため、油圧の操作には電磁弁(電気信号)を利用することがほとんどです。
操作まわりも専用に改造されており、操作スティックに制御ボタンが取り付けられています。
このような事情により、林業現場で利用するアタッチメントが単体で中古市場に流通するのは非常に稀なのです。
林業の現場で活躍している油圧ショベル用アタッチメントの中から代表的なものを5つ紹介します。
☆集材用グラップル
木材を安定して掴むことができるようにトングのリーチが長く、アーチが深めに設計されています。
林業用のグラップルのほとんどに全旋回機能が付いています。
木材は重量があり、バランスを取りにくいため頑丈に造られていますが、旋回部分の油漏れやピンのガタつきには注意が必要です。
☆バケットグラップル<1台2役>
バケット機能とグラップル機能がひとつになったアタッチメントです。
バケットによって木の根を掘り起こす(伐根)などの作業が可能です。
また、グラップルによって木材をつかんで運ぶこと(集材)もできます。
☆グラップルソー<1台2役>
グラップル機能とチェーンソー機能がひとつになったアタッチメントです。
グラップルによって木材をつかむ集材作業ができ、チェーンソーによって伐倒作業処理が可能です。
☆プロセッサ<1台4役>
グラップル、測量、枝打ち、玉切りの機能がひとつになったアタッチメントです。
伐倒された木を掴み、長さを測り、枝払いをしながら等間隔に切る(玉切り)作業が可能です。
もちろん、グラップルによる集材作業も可能です。
☆ハーベスタ<1台5役>
プロセッサの機能に、伐倒の機能が付加されたアタッチメントです。
生えている木を掴んで伐倒し、枝打ち、測量、玉切りまでの作業を行うことができます。
このように、林業の現場で利用するアタッチメントは、1台で複数の作業を行えるものが多いため、現場でどのような作業が必要なのか、検討して選ぶことが大切です。
油圧ショベル用の各種アタッチメントや林業仕様油圧ショベルおよびアタッチメントをお探しの方は、中京重機にお気軽にお問い合わせください。
グラップル、草刈り機(ハンマーナイフモア)、スクリーンバケット、バケットクラッシャーといった便利なアタッチメントがある。
林業の現場で利用する油圧ショベル用アタッチメントは、アタッチメント単体で中古市場に流通することは少ない。
林業の現場で利用するアタッチメントは、バケットグラップルやハーベスタなど、1台で複数の仕事をするものが多い。
A.S.
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