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2022 12.02

整備士が一人で現場に向かうまで。~新人整備士が5年目までに出会ったこと。その1

投稿者: N.N.

カテゴリ: 建機中古建機中古建設機械建設機械中古重機修理アタッチメント工場重機の整備整備士就職

こんにちは。

ぐっと冷え込んできました!ようやく冬らしくなってきました、鍋とかがおいしい季節ですね。

 ですが、今年はワールドカップがあっていつもと違う冬の訪れといった感じです。中京重機でも早起きして予選リーグの行方に一喜一憂するメンバーもいてなかなかに楽しい初冬です。

来年から働き始める人たちは学生で迎える最後の年末年始ですね。他にも就職のことを考えて人生についてゆっくりと思いを馳せる..。そんな時間になるのかもしれません。

さて今週から中京重機で活躍している整備士S.Aさんの話です。私が整備や機械についてわからないことを尋ねるとポイントを踏まえて教えてくれる元気のいい整備士さんです。そんなS.Aさんが新社会人になり、仕事先で期待され活躍していく、そんな5年間の動きを聞いてみました。

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【1】古い職人とは違う!?現代の整備士教育。

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S.Aさん

釣り好きなスポーツマンです。

中京重機に入ったきっかけですが、正直なところ重機を扱う仕事を探していたわけではなかったんですね。とりあえず人とあまり喋らないで集中できる仕事、それと流れ作業のような単純な作業の繰り返しのようなものではない仕事を探していました。学校も機械科といった専門的なものではなくってスポーツに熱中していましたので機械に本格的に初めて触れたのは入社後になります。当時は面接官が特にいたわけではないので社長と直に話をして入社を決めました。その時に先輩の整備士達と少し話したかもしれません。

入社後はもっと雑用的な使われるイメージだったんですけども、なんでしょう?「掃除しておけ」とか「あれ持ってこい」とかそういうながらの職人の修行をイメージしていましたが、そんな感じもなかったです。入社後も普通に仕事させてもらっていましたし、1年目入ってすぐから色々単純な作業をやらしてもらってました。当時の僕には全て新しかったり、初めてのことが多くて楽しかったですね。

一年目は朝に出社したら、朝礼の後に工場長や顧問から指示を受けて作業することが多かったです。内容は作業補助、いわゆる手元作業とかカバーを外したりシリンダーとかのオーバーホールなどが中心でした。例えば分解してパッキンの交換をするといった整備です。最初は先輩と一緒に作業をして、次に質問しながら自分でやっていきます。次第に自分でやる部分を多くしていきました。具体的に言うと最初は工場長と一緒に整備を行っていきます、それである程度整備の流れが解ったら自分で行っていくのですが。その時「これどういう風でしたっけ?」と聞いたりしながら実作業を進めていく具合です。。例えばシールの向きとか難しいんですけどもそれを「どちら向きでしたか?」と聞きながら次は「シールの向きが指定されている理由」というのを教えてもらってから自分で納得して向きを意識しながら整備するようになっていきました。 

構造を理解・納得してから納得して作業できるようになったという感じですね。その時間や課程は面白かったです。工場長ですら分からない新しい機械も入ってくるのでやっぱり修理に飽きるということはないですね。決まりきったことがないですし。・・まあ一定の手順にのっとった検品という作業もありますので単調な作業はないわけではないんですけども。整備士になって一年目はそんな感じですね。 

2年目から軽い出張に行かせてもらうようになりました。最初は本来なら社内で行うゴムクローラの交換とかを客先で行うことになりそれが初めての出張だったと覚えています。出張に出るとなるとそれを契機に電話でお客さんとのやり取りもさせてもらえるようになりました。今思うとメインはそのお客さんのやりとりで作業自体は簡単な整備でしたね。

電話のやり取りは営業の部署のやり取りを聞きながら学ぶというか覚えました。中京重機の営業はフランクなやり取りをお客さんとしているのでそれを通じて学んだようなことになりますね。まあ逆に”そんな感じでいいんだ”と思いました、あまり杓子定規な話し方だとお客さんは嫌われることもあるので。例えば営業の N さんとかはすすっと相手に入り込むような話し方をされるので参考になりました。出張の他には一人で完結できる作業が増えました、それまでは先輩がつきっきりだった作業も消耗品を一人で交換するとか、いわゆるエレメントの交換ですね。その延長線上に出張があった感じです。今思えばできるだけ負担なく順を追って仕事内容を増やしてもらっていたのかなって思います。

 

   

【2】構造、大まかな仕組みを抑えるメリットは独り立ちへのカギ。

3年目になると会社が新体制になりました。試験の勉強もするようになったり、資格取得もチャレンジの機会が多くなって整備内容も機械の奥に入っていくようなこと増えましたね。この時期に今思えば基礎がまとまったのかもしれません。それは試験に受かるというよりも結局”機械の構造の理解は機械の整備には必要だ”、”どんな時に知識を使うのか”というのが見えてきたからかもしれません。”ある部品がどんな目的で取りつけれられているのか”、”どういう風に動くのか”という知識ですね。そういったものがわからないと、エンジンがかからない不具合時になぜかからなくなったかが理由がわからないということ、言ってみれば修理技術の前に診断ができないんですね。そこでとりあえず構造を知ろうということになりました、それは基礎的な構造というかまだ大まかな構図だったんですけども。

それが3年目ですね、自分の中で気づけたというのは良かったと思います。それは先輩からも言われていたことなんですけどもそれが実感として自分の中に落ちてきました。何かの部品を整備している時にばらして向きがわからなくなった時に構造さえ理解していれば、「これはこういう構造をしていてるから、こういった向きにつけなくちゃいけないな」とは分かるようになります。例えば尖った部品があったとしてこれは尖った方向に動作する部品なので尖った方向を前に向けて取り付けるであるとかそういったことで、構造を理解していくと自ずと正しい設計が見えてくるのかなそんな感じですね。

例えば重機であれば油圧でしたらエンジンが作動していてポンプからホースにつながってといった具合です。そこから細かいところに入るとセンサーが来たりバルブがあったりということになるんですが、当時はまだ覚えきらないところがあったので大枠から入ったと言った感じでしょうか。その大枠が理解出来たらそれぞれの部分の細かい箇所を詳しく理解するといった感じで少しずつですが理解を進めていきました。

構造が頭に入って一番助かるのは動かない・不具合があると言われた時にその原因を探り出す時や実際に機械を組み上げる時等ありますが、出張などの修理の際に役立った印象があります。事前の電話でヒアリングをする際に例えばエンジンがかからないけどキーはオンになるとか、そういった場合は該当箇所までは通電しているという事なのでその先のセンサーの異常を疑わなくてはという想定が出来ます。例えばセルモーターとかそのような箇所の取り換えといった作業が想定出来できると部品や工具の準備ができます。準備ができるとちゃんと必要な資材を揃えて現場に行くことができます。

言い換えれば見極めという言葉が当てはまるのかしません。適切に見極めができると時間帯も決まりさっと現場でも修理に着手できる。いわゆる“段取り”ができると実際現場で機械が動かなくなった時でも構造が分かっていれば余計な診断・整備をしなくても良いといったメリットあると思います。何もわからないとどこから確認をしたらいいかわからない、言いかえれば「頑張りたいけど頑張れない」なんていうこともありますからある程度の構造の理解は必須でしたね。

客先は飛躍のチャンス!現場の息を吸い、お客様に育ててもらう。

構造を理解していくと実力をつけるためにやっぱり重機の稼働現場に入って経験値を積みたい、現場に行きたいなと思うようになりました。会社に入るとあまり追い込まれることがないので自分を厳しい環境に置こうと思って現場に行こうと考えたのです。

現場は時間が限られているとかお客さんの期待を直に感じるところもあります。簡単に言うと限られた時間内で確実に直さなくちゃいけないということです。でもそういうほうが仕事を覚えたり判断スキルが磨かれたリとかあると思うんですね。それで出張があると僕が行ってきますということができるようになりました。

先程の構造の知識とかもそのあたりから理解出来てきたのかなって思います。印象に残る現場と言うと.ある工作機械のシリンダーのオーバーホールの現場ですね。現場でシリンダーを外してから組み付けまでを現場で行うということでしたが現場に着いたらもうシリンダーが外して吊られていました。・・もう外されてるじゃないかと。逆に釣られてるということは、必ずとりつけなくてはいけないという意味でして、考えていたタイミングとは違うので少し呆気に取られてしまいました。

他にはレンタル屋さんの案件でレンタル屋さんが貸しだしている重機の修理ですね。それは中京重機の機械ではないんですが、現場で動いているオペレーターさんからすると中京重機の機械のように思えたようです、しょうがないですね。なので早く治してくださいと言う期待を一身に受けると言うか背中で感じながら仕事をしました。レンタル先の現場の情報が手に入らなかったんですけどもそこがお客さんの腕の中に飛び込むことで教えていただいたような感じです、あれからお客さんともっと突っ込んだやり取りができるようになりましたね。現場のオペレータさんはいってみればお客さんのお客さんなわけなので慎重でもっと浸透のないやり取りをしなくてはいけないということも気付くことができましたし。

 

~いかがでしたでしょうか?中京重機はあまり昔気質の職人さんのような整備士さんはいない穏やかな環境なので、成長するためには自分でチャレンジを作らなくてはと話してくれた姿が印象的でした。しばらくS.Aさんのお話が続きます。

 

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まとめ

整備の教育はどっぷり職人の修行というわけではないです。

 

お客さんのやり取りは話す中に身に付いてきます。

 

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